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好きな男に会うためのドレスコード。オトナになんかなれないよ編

今、いちばん気になっている男かもしれない。その男に会うために私は渋谷の宇田川町へ。場所は、HMVレコードショップSHIBUYA

遂に会える!

その男は……

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Night Tempo!

フジロックですっかりハマッてしまった彼である。


今回、残念なことにライブではなく、ゲリラサイン会だけれど、この情報を入手した数日前からルンルン気分。新しいアーティストにハマるのは久しぶり。これからどんどんビッグになっていくであろうアーティストを青田買いして応援している時に味わえる高揚感は、何回体験してもやっぱり楽しい。

ライブではなく、サイン会。

どんなに少ない時間だろうと、間違いなく好きなアーティストと“Face to face”な時間がある。さて、そこで考えた。

何を着ていこうかな?

いくつになっても、これが乙女心というものよ!  まず、彼のファッションをチェックする。

セーラームーン。

明菜ちゃん。

カルロス・トシキ!

さすが、フューチャー・ファンク界の貴公子。昭和歌謡の伝道師。ムムムッ。自分のワードローブを見渡したけれど、ど真ん中アイテムは見当たらず……やっと見つけたのは、その昔、古着屋さんで購入した「東京」Tシャツ。

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フォントも含め、大きくハズれてはいないはず。ただの黒いTシャツのようにも見えるので、無理して頑張っているように見えて、息子ほどの年齢の彼に気を遣わせてもいけないし。そもそも、韓国人の彼に漢字は読めるのか? 日本語を勉強しているようなので、「東京」は読めるはず。読めて! ……ブツブツ。

以前、たくさんのおしゃれ悩みに答え続けているファッションブロガーでコンサルタントのMBさんに取材した際、「アイドルのファンの方(男性)から『握手会に行く時のファッションを教えてください』という質問も多いんですよ」と言われていたことを思い出す。

ファン心は恋心。

自分が会う相手に失礼がないように。できれば、楽しくなっていただけるように。あわよくば好意をいだかれるように。そして、何よりその時の自分に自信がもてるように……。言葉では伝えきれない思いをのせ、ファッションでも精一杯のコミュニケーションを試みるのです。

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さて、オンタイムに会場入りすると、想像以上の人だかり。本人も冒頭の挨拶で「10人くらいかと思っていて……ビックリです」と。ちなみにファン層は、昭和歌謡はじめまして世代から、懐かしさでいっぱいの私のような世代まで、かなり広め。「親子二世代マーケットを充分に狙えるはず」と勝手にマネージャー気分でブランディングしてしまうのは、きっとオトナのファン心(笑)。

予想を超える集客に彼が用意していた音源(カセットテープやCD)は、既に完売のアナウンスが。

万事休す!

かと思ったら、「ポスターはあります!」と天からのお告げ。無事に購入すると、今回の件とはまったく関係ないアナログ盤を同時に購入したのだが、そのショッパー(右)とは別のファンシーなショッパー(左)にわざわざIN。韓国から持ち込んだもよう。ぬかりない。

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そして、列に並び、順番を待つ……。そこではじめて彼の全身が見える。

全身ellesse(エレッセ)!!!

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そう、きましたか。そう、きたのですね。なるほど、なるほど。妙に納得。そして、もっと私も彼を理解し精進せねば、と反省しきり!

そして、無事に列は進み、いよいよ私の番へ。「フジロックでファンになりました。応援しています」というようなやりとりとともにポスターにサインを書いていただき、一緒に記念撮影。

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高橋名人的高速連写

セルフィーで撮影してくれたのだけれど、かなりの手慣れた連写ぶりに、思わず爆笑する私(彼に限らず、若い世代はこれが普通にできるのか?)。Night Tempoおなじみのポーズで。※右はアートワークを手がけている台湾人のアーティストのシホさん。

「もう少ししたら日本でのライブ告知をするよ」と彼。SNS発信をマメにチェックしなくては!

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こちらがサインしていただいたポスター。そして、来場者全員にプレゼントされたシール。今度、PCを買い替えたら、必ず貼ろうっと。

その昔、上京したばかりの1990年代前半の頃、このHMV(ここは5周年目)がある宇田川町のレコード街エリアは夢の国のようにキラキラと見えていたっけ。基本的に、当時の行動と気持ちは、今のそれとあまり変わらない。

次のライブでは、もっとファッションの精度を上げるべくチューニングして、万全の態勢で臨もう。そう心に決めて、宇田川町を後にした。






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