続々・「交感する神と人」展

画像1 こんにちは!陽子絵画制作室です。一昨日、昨日に続き、国立民族学博物館のヒンドゥー教の世界を紹介した「交感する神と人」展の鑑賞の紹介をします。ここではインド取材の動画以外ほとんどの展示品が撮影可能でした。今日はヒンドゥー教の有名な物語「ラーマーヤナ」の作品を紹介します。主人公は「ラーマ」というビシュヌ神の化身で、コーサラ国の第1王子です。継母の計略で国を追われて弟のラクシュマナとヴィデーハ国の王女だった妻のシータと森で隠遁生活をします。写真の壁掛けは、そんな一行が聖者を訪ねている場面です。
画像2 ある日、ランカ島のラーヴァナという魔物がシータを誘拐してしまいます。
画像3 ラーマとラクシュマナはシータ奪還のために戦います。猿の大臣のハヌマーンがランカ島に潜入したり尻尾で火をつけまわったり怪我を負ったラクシュマナのために薬草の生えた山を丸ごと運んできたり強力な味方をしてくれます。壁掛けはハヌマーンが自分の胸を開いて胸の中にはラーマとシータしかいないと忠誠を誓っている場面です。
画像4 ラーマとラクシュマナの魔物ラーヴァナとの戦闘場面です。ラーヴァナは多頭の魔物です。
画像5 ラーヴァナを倒してコーサラ国のアヨーディヤーに帰還し、王位に就きます。ところが奪還してからラーマがシータの貞操を疑いシータが潔白を証明するために火の中に飛び込んで火の神に守られて焼けなかったり、後日コーサラ国の国民が疑うのでシータを゙離婚して、シータが身籠っていたラーマの双子がやがて成長してラーマーヤナの物語をラーマに歌って聞かせ、シータを゙再び王妃に迎えながらもまた疑うので今度は地の神に潔白を゙証明してもらいシータが地に飲み込まれてしまうという結末です。男尊女卑的なインドの思想の一面を表しています。

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