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きのホ。「相合傘」の美しさ

きのホ。の「相合傘」、この曲が好きで何度もリピートして何度も涙しています。

歌詞を追っていくと、「君」と「あなた」が相合傘の小さな世界で繰り広げるちょっとしたやりとりが描かれています。


明日晴れるのかな
明日荒れるのかな

きのホ。「相合傘」

御守ミコさんが歌うこのパートには、いつからかコールが入るようになりました。

明日晴れるのかな
(晴れるよミコちゃん!)
明日荒れるのかな
(晴れるよミコちゃん!)

きのホ。「相合傘」

ネット上の情報を遡ると、2022年12月初旬頃からあるようです。考えた人、ホント天才。今ではきのホ。のライブでは最も有名なコールに成長しています。

シンプルに天気のことを歌っているのかもしれません。が、直前の歌詞を見ると趣が変わります。

この世に立って何十年
いつでも晴れ時々雨
だめだめだめだめかな
まだまだまだだめかな

きのホ。「相合傘」

何十年もの間、いろんな天気の日があって、それを経験してきた。
快晴の日もあれば大荒れの日だってあった。

もちろん、文字通り天気の話として受け止めることもできますが、別な角度から見るとそれはまるで人生の浮き沈みを歌っているかのように思えます。

「君」と「あなた」が繰り広げていた会話の間にスっと差し込まれる御守ミコさんの歌声は、あまりにも純真無垢で、まるで子供のようで。

そんな純粋な問いかけに、おそらく人生の荒波を経験してきたであろう大人が、力の限り全力で答えます。

明日晴れるのかな
(晴れるよミコちゃん!)
明日荒れるのかな
(晴れるよミコちゃん!)

きのホ。「相合傘」

それは彼女に「きっと大丈夫!」と言い聞かせるようであり、そして大人が自分自身へ言い聞かせるようでもあり。

更には「私達が全力で快晴にしてみせる!」という力強い宣言でもあり、現実の御守ミコさんへのヲタクからのエールでもあり。

美しいんです・・その光景が美しすぎるんです。

アイドルとヲタクの関係性を突き詰めていくと最後に残るのは「純愛」であり「無償の愛」だと思っています。それがこの瞬間に詰め込まれています。

次にこの曲を生で聴けるのは、このコールを叫ぶことができるのはいつだろうか

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