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バスカヴィル家の犬 13の嘘


「精神科医は嘘かどうかではなく、なぜ嘘をつくかを診る」by 若宮潤一


まず最初に。これは感想ではありません。ストーリーをそのまま並べて、ネタバレしています。


予告編の中にあった「13の嘘」を数えてみました。

そもそもこの映画は謎解きを楽しむ類の作品ではない、探偵目線で物語を追うことは途中で諦めました。登場人物がそれぞれ抱えた秘密、ついた嘘、見逃した罪。それらが重なり絡み合って起きた事件。悲しい物語でした。途中明らかになる親子、夫婦の強い愛情が救いとなりました。

しかし予告編で大々的に13という数字を目にすると、どうしても数えたくなる。鑑賞数回、ノベライズも読み、数えてみました😌

まず、捜査のために獅子雄がついた嘘は除外します。(キャバクラのアイリに実物の方が美しい!、せらでんに自分は警察だ!など) 数回観ても記憶が曖昧な部分もあり、細かいセリフなどは違っているところもあるかと思います。ご容赦ください🙏


映画の流れの順に、以下のようになります。

1、霞島について獅子雄と若宮を迎えにきた千里。運転する車内で、鍵は持っていないと嘘をつく。
2、紅が話す誘拐事件についての話しは全て嘘。
3、バルコニーで絵を描く紅。若宮にキャバクラでのバイトのことを聞かれ、興味本位でやっていたという嘘。本当は自立して家を出るため。
4、蓮壁家の夕食時。どうしても山に行くという千里を止めようとする依羅。一緒に行くという若宮にまさか財産目当てかと問いただした後に、自分はただ父のことが知りたいだけ、という嘘。本当は坑道の中にある財産と遺言書が気になっている。
5、千里の死後、若宮に対して千里も狂犬病にかかっていたのかとしつこく問いただすのは、依羅を追い詰めるための嘘。本当は凍死だと分かっていながら聞いている。
6、若宮に対して紅が次は自分かも、と不安気な態度を見せるのは、嘘。
7、一人で山に行こうとする若宮に紅が私も一緒に、と行く素振りを見せるが、そもそも行く気はないので、嘘。

【獅子雄によって冨楽夫妻の正体が明らかになった後】
8、冨楽夫妻は蓮壁家に近づくため社名を変え、名刺を作り嘘の名前で訪問する。
9、紅の背中の痣を見たい郎子は、ワンピース姿の紅に、ファスナーに髪がからまっていると嘘をつき、背中の痣を見ようとする。
10、冨楽夫妻は全て自分達がやったと嘘をつく。

【馬場の遺書からの回想シーン】
11、依羅と馬場は事故で死んだ紅は元気だと千鶴男に嘘をつきメールを送る。
12、馬場は全ての計画を紅から聞いて、自分がやったと嘘を書き残す。

【事件解決後の回想シーン】
13、江藤一課長の父は碧海ちゃん事件の責任ををとって辞めたと言われていたが、実は独自に捜査するための嘘だった。

以上です

嘘ではなく本当だったと思いたいのは紅が若宮に言った「嫌いじゃないですよ、お説教タイプ」という言葉。実の父親がキャバクラに来て同じようなことを言ってくれた、若宮の言葉にも同じ情を感じていたかもしれない。

フェリーの港で本土から来る紅を冨楽夫妻が待っている場面。紅の姿を見つけ、偶然ここに居たと言うふりをする郎子。ちょうど仕事が終わったところ、と言っているが嘘とは判断できない。

その時、初めて雷太に会った紅は一瞬会ったことがあると口にするが、すぐにキャバクラの客だったと思い出し、気のせいかな?と嘘をつく。水商売の経験上、客が店に来たことを妻に知られるのは嫌だろうと咄嗟の判断で出た嘘。雷太はすぐに、妻も知っているからと言って安心させる。嘘というより誤魔化し?と判断した。

訂正しました。嘘だと思っていた「蓮壁邸にて。リフォーム業者と話す依羅の「育ててみると早く巣立って欲しいと思う」という嘘。巣立って欲しいと思ってはいるが、それは育てた結果ではない。自分の子供ではない、邪魔な存在だから」というのは、文言自体は正直な気持ちなので、取り消しました。他の方のカウントを読み、考え直した部分です🙏

秘密、隠蔽は沢山ありましたが、明らかな嘘はこのような結果になりました。

13の嘘を数えて分かったことは、嘘を数えても答えは分からないということ。なぜ嘘をついたのか、なぜ秘密にしたのか、その部分を考えて観ないと物語の本質は見えない😌


でも数えずにはいられなかった💦あくまでも私の判断なので、これは違う!ここもあるよ!など過不足があればぜひ是非ご教授ください。よろしくお願いします🙏


以上

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