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「定義する組織学」新・ホラクラシー組織解説講座

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現在10名ほどの会社を経営してます。ここ数年よく聞く「ホラクラシー」。全部が同じじゃないけど、うちはもうちょっと変形的なホラクラシーなのかな?と思ってます。「考える組織」のつくり… もっと読む
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テレワークを実践してわかったこと

2月からのコロナ騒動に鑑み、私が代表を務めるパワーコンテンツジャパン株式会社でも、テレワークを緊急実施しました。これまで、在宅勤務という制度を敷いたことが一度もなく、急遽はじめたわけですが、わかったことがいくつかあります。10名以下の小さな会社ですが、少しでも参考になりましたら幸いです。 テレワーク決定まで2月上旬頃は、まだコロナ騒動が「騒動」と言われるような状況でもありませんでした。社内でも、マスクとかどうなるんだろうね。これからひどくなるのかなぁというような世間話レベル

最重要ポイント「入社時の同意」

POWERCONTENTSPUBLISHINGの新刊が出ました。ここのところ、企画はあってもなかなか進行せず、コンスタントに出版を続けるのは大変だと痛感しています。。 特に出版自体はひとりでできるものではないので、チームワークが大事になりますが、少し久しぶりの出版になったのは私の責任です。 さて、ホラクラシー的組織論ということで記事執筆を続けてきましたが、中盤戦を超えたところまで来ました。そんな私たちの組織論ですが、書式的には最初につくったのが、今回ご紹介する「入社時同意

組織の「定義」

いつの間にか知らないゲームアプリをダウンロードしていた横須賀輝尚です。気になったソシャゲがあると、予約DLしてしまうようです。最近は本当に基本無料になりましたね。開発泣かせな時代になったものです。 さて、組織についてまとめて来ましたが、より働きやすくするためには、様々な「定義」が必要だと考えております。「定義する組織学」の名前そのまま、組織の中の細かい定義をしていくことで、価値観が固定化され、社員に浸透していくわけです。 パワーコンテンツジャパン株式会社で決めている定義の

「定義する組織学」中間まとめ

なんとなくモチベーションにバラツキがあるときは掃除をする横須賀輝尚です。本当は運動するのがいいんですけど、一回お休みしちゃうとジムも遠のきますね。普通のコメントです。 さて、これまで諸々ホラクラシー的組織論、パワーコンテンツジャパン株式会社では「定義する組織学」と表現していますが、お伝えしてきました。今回の記事はこれまでの中間のまとめということで執筆していこうと思います。 OneMessage経営者が事業を通じて伝えたいこと。企業の根幹。これがすべてのコンセプトや哲学の基

組織の「温度感」を定義する

ヤフオクである商品をウォッチリストに入れて、1年以上入札していない商品がある横須賀輝尚です。いつか買おう、誰も買わないだろうと思ってリストに入れて本当に入札されない商品てかわいそうですよね。さて。 「なんでアイツはいつもテンション低いんだよ…」 「あの人さ、ちょっと熱血すぎてついていけないよね…」 「ニュートラルに淡々と仕事するのって、楽しいのかなあの上司…」 どこの企業でも、こんな声はあったりしますよね。経営者の視点から見れば、「おれがこんなに頑張っているのに、なんで社

OneMessageをつくる

会社(組織)には、2軸のコンセプトが必要です。そんな話を過去の記事で書きました。 あなたの衝動は何?最終的に、言葉としては何でもいいんです。「理念」だろうがなんだろうが。ただ、これまでの記事で書いてきたとおり、そもそも起業というのは私欲でありエゴです。そしてそれが徐々に事業になってくると、公的な意味を帯びてくるので、メッセージも公的な意味を含んでいなければ、顧客にも社員にも支持されない。そんな感じになります。 しかしながら、なんだかんだいって、エゴなのです。私の独立起業の

財務状況を社内に公開する適切な範囲

久しぶりの執筆過ぎて、どこまで書いたかすっかり忘れている横須賀輝尚です。さて、ホラクラシーブームも過ぎ去った感はありますが(というか、次のフェーズにいっている気がします)、とりあえず書ききるつもりです。 ホラクラシー経営とアメーバ経営名前はこちらの方が有名でしょう。京セラ名誉会長稲盛和夫氏が編み出した手法としてあまりにも有名です。アメーバ経営をすべて解説するなんてとても記事ひとつでは不可能なので、どこかで学んでくださいという感じですが、今回は「財務状況の公開」についてホラク

コンセプトは、ひとつじゃ足りない。

さ、このあたりから組織の謎が解けていきます。いってみましょう。 社員のため?お客のため?世の中のため?パワーコンテンツジャパン株式会社では、「理念」という言葉をつかってません。「OneMessage」という極めてシンプルな構造にしており、「地域社会のための〜」とか「従業員満足度を高め〜」なんてのは理念としてはありません。 もともと、私が会社の理念について考え始めた時、やはりそこには謎があったんです。謎。 「理念」は2つの方向性がある。会社によって向いている方向が違う。そ

OneMessageでシンプルな理念を

パワーコンテンツジャパン株式会社には世間一般でいう「理念」というような「理念」はないかもしれません。クレドとかもかつてはつくりましたけど、いまはありません。最終的にシンプルなものが残る。それが私の結論です。 覚えられない理念、クレド2005年とか2006年くらいに、ビジネス界全般で「クレド」というものが大流行しまして、リッツ・カールトンから始まったんだと記憶していますが、従業員心得みたいなものですね。流行り物に目がない私は、社員が1名しかいないのにもかかわらず(本当はこの1

会社の存在意義って?②

この記事の続きです。会社はなんのためにあるんでしょうか? この記事も合わせてお読みいただくと良いかと思います。 現在の会社の存在意義①創業意思 かつては資本と経営が分かれていた株式会社という存在も、最近では株主兼経営者という図式が多く、基本的には創業者のエゴによって設立された会社が多数になっている、というのが前回の要旨でした。 わかりやすくいえば、「お金持ちになりたい」とか「モテたい」とかそういうエゴですね。最初から世の中のため、世界平和のためとか考えて創業する人は稀。

ミンティア食べ放題制度

会社の存在意義②を執筆する予定でしたが、面白い記事があったのでご紹介。 本当に興味のない人からすればどーでもいい話なんですが、パワーコンテンツジャパン株式会社では、ミンティアを無料支給、食べ放題にしています。 会議室には山盛りのミンティアが置いてあり、何個食べてもオッケーです。だいたい来客があると、これ何ですか?って言われます。 なにって、ミンティアですよ。 まあ、聞きたいのはそこじゃないですよね。なぜミンティアを無料支給しているかというと、パワーコンテンツジャパン株

会社の存在意義って?①

会社は何のためにあるのか?こちらの記事も合わせてご覧ください。 過去の会社の成り立ちいまさら細かい解説をすることもないと思いますが、世界初の会社は「東インド会社」。日本初の会社は「亀山社中」と言われてます。亀山社中は坂本龍馬が結成したことでも有名ですね。 で、ここでは歴史的な背景について話したいのではなく、会社の成り立ちについてですね。 過去の会社は、株式会社の仕組みよろしく出資と経営が分離されていました。乱暴な言い方をすれば、志や野心のある人がいて、その人にお金を出す

組織改革にあたって、私が考えたこと②

組織改革にあたって、私が考えたことの続きです。前回の記事はこちら。 組織改革にあたって、私が考えたこと②怒らない 「叱る」と「怒る」の定義は違っていて、私の中で「叱る」は「指摘」。「怒る」は「感情をぶつける」です。もちろん、感情的にぶつかりあうことで生まれる信頼関係というのもあると思うのですが、私はやらない。やっぱり感情をぶつけられて気持ちの良いものはないですから。だから、基本的には「怒らない」と決めました。でも、注意とかはしてます、普通に。 長所伸展 できないことにフォ

組織改革にあたって、私が考えたこと①

組織を変えようとするとき、最も重要なものは何か?と問われれば、それはやはり経営者の決意だと思うんです。今回はそんな話。 組織改革は、手法ではできないなんじゃかんじゃぐしゃぐしゃーーっとなっていたパワーコンテンツジャパン株式会社の組織。2013年頃から着手して、なんとか良い会社にしたい。そういう思いで組織を変えようと組織を学び、考え、様々なところから影響を受けてここまで来たわけですが、最終的に重要なのは経営者の鋼のメンタルです。 やり遂げる決意があるか。 これに尽きます。