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【note限定】「資格起業BIBLE」特別対談+追加新章「ホラクラシー経営」

「あなたが今抱えている悩みは、すでに解決された問題である。」
2012年、技術評論社から刊行された「士業&資格取得者のための資格起業BIBLE」を全文無料公開中。これまでLEGALBACKS(旧経営天才塾)で寄せられた5000以上(当時)の相談の中から、頻出の相談に回答した書籍。コンセプトは「書籍のコンサルタント」。2019年、全文無料公開。

「資格起業BIBLE」全文無料公開にあたって、追加新章として特別対談を執筆しました。noteだけの限定版です。

横須賀輝尚(著者)

パワーコンテンツジャパン株式会社代表取締役。特定行政書士。23歳で行政書士事務所を開業。自身の成功経験から士業向けの経営スクール天才塾(現LEGALBACKS)を創設。20冊超20万部の著者。

大堀くるみ(インタビュアー)

フリーアナウンサー。岩手県宮古市出身。ケーブルテレビのアナウンサー、ラジオ・テレビのリポーターを経て、フリーアナウンサーに。現在は東北地方を中心にイベントMC、ブライダルの司会業などを中心に活動している。
伝える技術はもとより、人の心やあたたかみが感じられる言葉選びや空気づくりを大切にし、その評価は高い。

Part.1 幸せになれる資格の見つけ方

大堀:幸せになれる資格の見つけ方についてお伺いします。そもそも「幸せ」というのは、どういう状態のことをいうのでしょうか。

横須賀:最初から哲学的な質問ですね。まずは、資格の定義を最初にした方が良いでしょう。リバイバルとして出した「なぜ人は資格に恋をしてしまうのか」にも書きましたが、「資格を取りさえすれば、人生を逆転できる」と思い込んでしまう人はやはり多いです。でも実際は、資格予備校がいうような未来が待っているわけではなくて、自分で作らなければ手に入らない。だから「どの資格を取ろうかな」ではなくて、「自分が何をしたいのか」からスタートすることが大事です。

大堀:ただ、それは多くの方にとっては、資格を取った後に、その世界の扉を開けて初めて直面する現実だと思います。受験時に「大事なことは資格ではなくて、自分が何をしたいかだ」と気がついておくためには、どうすればいいでしょうか?

横須賀:受験生時代に実務家に会っておくことがカギです。多ければ多いほどいい。税理士や社労士は事務所経験を経て独立するケースが多いので、合格後のイメージが湧きやすいと思います。ですが行政書士なんかだと、なかなかどこかの事務所で実務経験を積んで開業するというのは難しい。なので、受験する前に実務家に会うこと。あとは、資格を合格率や年収で判断しないことですね。

大堀:とはいえ、やはりそこは気になります。お金をかけて資格を取るのだから、どれくらいペイできるのかは知っておきたいですよね。

横須賀:絶対に自分が主体であるべきです。言い方は悪いかもしれませんが、資格なんて勉強すれば誰でも取れるんです。高難度の資格は一概にそうは言えないかもしれませんが、基本的には誰でも取れます。資格を取ったらアドバンテージを得られると思いがちですが、資格業界に入った段階でアドバンテージにはなりません。

大堀:資格はあくまでライセンスでしかない、通過点だということを念頭に置いて、「自分が何をしたいのか」を考えるということですね。資格は何もしてくれないわけで。

横須賀:もちろん、有資格者だというメリットはあります。信頼性が高まるとか、独占業務ができるとか。でも資格を取ったからといって、資格が仕事を持ってきてくれるものではないですから。

大堀:「自分がどうなりたいのか」「どうしたいのか」をなかなかイメージできない人は、どうしたらいいですか?

横須賀:基本は、自問自答していくしかありません。なかなかイメージできないということは、考えている回数が少ないんだと思います。わかりやすい対処法としては、たくさんの人に会うこと。そして、どんな人に自分は憧れるのか、そのモデルケースを自分で探していくことです。100人単位のスタッフを抱える事務所の所長になりたいのか、5人ぐらいの事務所に憧れるのか。それとも、一匹狼で自分の実力をすごく高めて、1件何十万、何百万の案件を取る人に憧れるのか。そこを見ていくことで、自分がなりたい人のイメージが近づいてくると思います。

大堀:インターネットなんかで情報を得るよりも、リアルで人に会うのが一番。

横須賀:インターネットは誰でも触れられる情報ですが、やはりリアルにはかないません。例えばYouTubeで海外の動画をいくら見ても、実際に行ってみて感じる空気感は得られませんよね。それと同じで、経験することが重要です。小さい事務所が向いていると思って始めてみたら、意外と少人数の人間関係に苦しむかもしれない。就職活動でもOB訪問をしますし、ビジネスを始めるときにはその業界の人に話を聞きに行ったりします。それが普通なんですよ。私も、開業したときは行政書士の先輩に会いに行きました。「行政書士は食えない」というのが真実なのか確かめたかったので。そうしたら、1,000万を越えている人はゴロゴロいました。

大堀:実際に動いて確かめなければ、ずっと「行政書士は食えない」という情報に振り回されていたかもしれません。未来の自分の姿を常にイメージして、向かうべき道を見つけて、実際に生の声を聞く。

横須賀:行政書士の平均年収が300万を切っている、という話もありました。行政書士会が定期的に統計を取っているんです。ただ、実は有効回答数がものすごく少ない。そういうカラクリは、実際にその世界に入ってみないと見えてきません。

Part.2 本当は何よりも優先させておきたい広告と文章力の話

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