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連載作品『服部半蔵 天地造化』について お断わり

本作の連載にあたり、ユーザーの皆様にお願いがございます。

それは、作家を自然な目で、おおらかに、温かく見守っていただきたいということです。

これまで、連載小説といえば、新聞で毎日読んだり、どこかで毎週更新されたり、月刊誌に毎月連載されるというものが多かったと思います。
そこには、様々なスタッフが関係し、作家は締め切りに追われて疲労しつつも、何とか毎回、書き上げるという状況でした。
作品は「商品」であり、確実に、間違いなく、安定的に、完璧な形で読者のもとへ届けられねばなりません。
しかし、これはとても大変なことです。複数のプロが力を合わせても、かなり骨の折れる仕事です。

今回の『服部半蔵 天地造化』は、非常に長い物語で、今、予定しているだけで、原稿用紙約3千枚分のストーリーになります。およそ120万字です。
草稿は七割方書きましたが、これから、この3千枚の原稿を修正し、推敲し、完成させるまでには、どれほど月日を要するか分かりません。
とにかく長過ぎる作品のため、既存の連載小説の枠には合いませんでした。
そこで筆者は、ウェブ上での連載を決めました。

一番の望みは、作品を自由にのびのびと書くことです。締め切りや字数制限に縛られることなく、マイペースで、健康的に、自然に、楽しく仕事がしたい。そう願っています。
このため、読者の皆様には、いろいろと大目に見ていただきたいことがあります。

まず、連載とはいいながら、どのようなペースで更新できるかは未定です。基本的に、内容に納得できるまではアップいたしません。
中身についても、一巻一巻の長さや、章の数、各節の字数などが、まちまちになります。

ルビは少なめにしています。ウェブ上では( )付になるため、多くのルビをふると見にくいと考えました。それでいて、同じ漢字に対して、何度もルビがふられているような場合もあります。

同じ語について、漢字の不統一があります。通常、書籍などでは校正の段階で、同じ語は同じ漢字に、平仮名表記の語は平仮名に、という風に統一されているか、チェックをします。しかし、プロの校正が入っても、この統一が完璧にできている本は少ないのが現状です。
誤字脱字なども、なかなかゼロにはできません。

本作にも、こうした文字の不統一や誤字が発生するものと考えられます。原稿は何度も読み返し、極力、誤りのないように注意しておりますが、限界はあります。
また、原稿をnoteのサイトに流し込む際、段落に乱れが生じます。これもできるだけ修正してからアップしますが、多少、文字のずれなどが残る可能性はあります。

筆者としては、「内容に大きく関わる誤り」がないよう、特に気を配りたいと思います。
その他のことに関しては、寛大に見ていただければ幸いです。

できれば、一つのミスもなく完璧な作品をお届けしたいと思います。しかし、そこに全力を注ぎ、神経をすり減らしていると、先の原稿がなかなか書き進められません。
難しいのは、「文章のチェックを厳密に行なう感覚」と、「創造的に物語を膨らませる感覚」が、全く異なるという現実です。「ミスをなくそう」と、神経を尖らせている時に、のびのびと面白い話が書けることは稀なのです。

そのような訳で、本作の筆者は、膨大な原稿を、やや荒っぽく書いていくつもりです。内容的に、いい加減なものを書くという意味ではありません。
「商品」として、多少、細かい不行届きがあったり、一般の規格に合わない部分などがあっても、気に病んで筆を止めることなく、思い切って進んでいきたいということです。
作品の内容、物語の世界にだけ、集中していきたいと考えております。

ユーザーの皆様には、温かいご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
完璧とはいえない面もあったけれど、この長い物語を読んでよかった。そう思っていただけるよう、急がず自然に、創造的に取り組んで参ります。


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