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AIは万能の神どころか、ただのおバカかも知れないと危惧するのは、私だけなのだろうか…

 すっかり話題の中心になっているAIの仕事ぶり。今年になって公の職務に採用される云々が取りざたされていますが、個人的にこういったAIによる作業を観たのは【ディープフェイク(deepfake)】が最初かと思います。映画俳優の顔が別の人物の動画の顔に移植されて本人のように動く不思議な映像が【ディープフェイク(deepfake)】です。
 以下の再生リストは数年前に作りました。とくに恐いことで有名な映画『シャイニング』のジャック・ニコルソンジム・キャリーに変貌した面白さは、恐いのか可笑しいのか良く分からない感情に戸惑います。

Deep Fake I Like
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 確かに最初は「AI技術スゲー」となっていたのですが、今年になってから海外の多数のユーザーたちによって作られた【Midjourney】によるイメージ生成がほとんど全て❝笑い❞に特化して来たことから、何か違和感を覚えるようになりました。
 格好良いイメージ生成もありますが、それで飽き足りなくなったユーザーたちの目指したものは❝笑い❞になっています。ハリーポッターなど有名映画とボディビルのイメージを掛け合わせた動画や、日本ではあまり有名ではないけれど人気ファッションブランドらしい「BALENCIAGA」をあらゆる映画イメージと合成して見せたり。他にはエイリアンで有名なHRギーガーのデザインイメージを他の映画と合わせたり、まだいくつか思いつきますが、AIによる❝格好いい❞もしくは新しい❝笑い❞のイメージ生成。
 そもそも最初の【ディープフェイク(deepfake)】もどちらかと言えば新しい❝笑い❞に入ります。

Harry Spotter - The boy who lifted
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Star Wars by Balenciaga
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Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストの説明文から画像を作成する独自の人工知能プログラムであり、また同プログラムを開発している独立した研究所の名称でもある。

Wikipediaより


おバカなAIの❝勘違い❞による笑い

 最近の【ChatGPT】による遊びも、これまでと同様にAIの❝勘違い❞を楽しんでいるように思います。それなのになぜか政治は早くも公の仕事にAI導入を宣言…えっ?!ほんとに大丈夫なのかよ、という一抹の不安。AIにちゃんとした仕事ができるものなのか、検証が不十分なんじゃないの?
 正しいのか間違っているのかを検証できる手法がまだ確立されていないようが気がするわけです。誰がそれを真実と見極められるのか。誰がそれを嘘・偽物・別物を見分けられるのか。
 AIによる人類への叛乱などを心配するファンタジーすぎる妄想もありますが、個人的にはそれよりもAIのアホな仕事による混乱が起きる可能性の方が心配です。ある日とんでもない間違いがあったことに気づいた時、果たしてそれを修復できるのか。誰も気づかないままAIによる間違った事務処理が何年何十年も続けられた結果…それが恐ろしいです。

 自分が年寄りだから若い人のことばかり気にするけれど、基本的に現代人は年齢に関係なく、本質を観ないで表面的な事実しか追い求めない気がしてます(【木を見て森を見ず】)。だから突然失敗にぶち当たる。事故や事件が増えているような気がする。昔から言われる言葉で言うと「刹那的」が当てはまりますが、それが言われ始めた頃とは別の意味で「刹那的」
 昔の人は「刹那的」な気持ち(今さえ良ければ後先のことは考えない)があったのではないかと思いますが、現代における「刹那的」は全く自覚のないただの「行き当たりばったり」に思えます。
 常識人から見れば失敗することが目に見えるようなことをやって失敗し、失敗してから己の間違いに気づいて驚いてしまう間抜けさ。最近はそういう素人犯罪が増えています。まるで自分の人生を❝ドブに捨てる❞、あるいは100均商品にして売っているような大安売りです。投げやりとも違う軽挙妄動な生き方。費用対効果で考えれば狂気の沙汰。
 そのこととAIの勘違いによるイメージ生成や言葉の曲解が被って見えます。AIがおバカなら人間もおバカになっている。大丈夫か人類?!


 タレントやお笑い芸人のゲーム実況が飽きられ、【ChatGPT】への質問企画が増えて来ています。そこに共通するのは、AIのいい加減すぎる情報収集能力。ちょっとズレてるどころではなく、分からないとでっち上げみたいな解説を突っ込んで来る詐欺みたいな内容は、嘘・偽物・別物。
 AIによるタレント解説をお笑いとして見せるのは確かに楽しいですが、これが公の業務に使われると考えただけで背筋がゾッとするのは私だけでしょうか。マジで勘弁して欲しいと今思っています。
 今の政治家がいかに「刹那的」であるかという証明かも知れません。


 私の大嫌いな「ひろゆき」さんは理解されてるようです。AIは人間の質問を理解しているわけではないということを解説しています。

 膨大な量のデータの中から正しい可能性を選ぶプログラム。間違った情報が混じっていても、嘘やデマは見抜けないということなのではないでしょうか。だからタレントの解説も出鱈目なものになる。
 お金をかけた、ただの❝アキネーター❞かも知れない…

アキネーター「ランプの魔人」
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 Akinator(アキネイター)とは、質問への5段階の回答例を元に、実在または架空の人物・キャラクターを絞込み推測しながら特定するプログラムエンジンであり、データベースを応用した人工知能(エキスパートシステム)の一種である。仕組みの詳細は絞り込み検索である。(Wikipediaより)

 個人的に実用化するなら一番に翻訳機能だと思うのですが、なぜどこもやらないのか不思議です。GoogleもYouTubeも未だに変な翻訳しかできない。AIならもう少しマシな翻訳にできるのではないのか。
 そのうちこの無料AIの機能も全て有料化される時代が来るのかも知れませんが、その前に「AIは使えない」ということが判明する可能性はゼロではない気がします。AIがどんどん賢くなるという思い込みは、AIが人間のような個性を持つという妄想が前提なのではないかと。
 でも今のAIの現状は、ただひたすら情報を沢山集めるだけ。一つ一つの事象を人間のように理解できるわけじゃない。その外れたネジを閉める技術が発明されない限り、AIは所詮ただの検索エンジンに過ぎないということになります。さて、これからどうなって行くのでしょう。


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