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生きた文化に触れる「岡崎カメラがっこう」の『カメラを持ってまちに出よう!』(後編)に参加してきました

前回に引き続き、2019年2月2日(土)は、岡崎カメラがっこうの『カメラを持ってまちに出よう!』(後編)でした。岡崎カメラがっこうは、単にカメラの技術をあげるだけでなく、カメラを持ってまちを歩き、まちの人たちと話をして、まちの人の写真を撮らせてもらって岡崎の魅力を発見・発信するプロジェクトです。

せんせいは写真家のMOTOKOさんと小豆島カメラの三村ひかりさん。この日は午前中二七市(ふないち)を散策し、午後は岡崎市の商店主さんや生産者さんのところへおじゃましました。

二七市を散策

二七市(ふないち)は毎月2と7の付く日に行われる朝市です。カメラがっこうの会場であるwagamama houseのある二七市通りで行われています。午前11時までしかやっていないので、カメラがっこうがはじまるとすぐに外に出て二七市を散策しました。

以前、二七市の様子の写真が欲しくて一人で撮影をしに行ったときに、あまりいい写真が撮れなかった経験がありました。今考えるとその時はお店の人とコミュニケーションが全然取れていなかったのだなと気づかされました。会話を楽しんだり、買い物を楽しんだり、お店の人とコミュニケーションをとって写真を撮ることの大切さを改めて感じました。

商店主さんや生産者さんに話を聞く

午後からは、商店主さんや生産者さんのところへ。僕はひかりさんチームで、連尺通りの大竹呉服店さん、六供町の三浦太鼓店さん、康生通りの丸長さんへ伺いました。

生きた文化に触れる

写真の講評の中でMOTOKOさんの文化についてのコメントがとても印象的でした。

工業製品の登場で文化が美術館に展示されているものだと思われてしまうようになってしまった。本来、文化は生活の中に根付いていて、日々の暮らしの中から生まれるもの。岡崎には染物屋さんや太鼓屋さんなど、生きた文化が残っているので、できることなら自分で歩いて探して、会って話を聞くだけで生きた文化を学ぶことができる。これこそが足元の宝物。みなさんにどんどん歩いて欲しい。

お祭りひとつにしても、呉服屋さんがお祭りに着ていくための浴衣を直してくれたり、太鼓屋さんがお祭りで叩く太鼓を作っていたり、染物屋さんが神輿を担ぐ人たち法被(はっぴ)を染めていたりと、まちが文化を育むんだなとMOTOKOさんのコメントから感じました。

MOTOKOさんは、リサーチでまちにきた時には誰も歩いていなかった通りが、みんなでカメラを持って歩いてすごく楽しかったとのこと。歩く人が増えるだけで何かが変わるのではないかと、三歩先の未来を考えて撮ったと話してくれました。

複数人で行うことの面白さ

岡崎カメラがっこうが面白いなと思うところに1つに、複数人で同じカメラでまち歩きをするところがあります。オリンパスさんから貸してもらっている「OM-D E-M5 Mark II」と「M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro」の組み合わせは、はじめて本格的なカメラを触ったという人でも扱いやすいカメラでした。そうなると、撮影者が被写体とどのようにコミュニケーションをとって、どこを切り取るかが際立ってきてとても面白いです。岡崎カメラがっこうの写真は、Instagramの「#岡崎カメラがっこう」で見ることができます。以下、一部です。

たった1日まちを歩いただけで、まちの人とも参加者同士もこんなにも距離が縮まりました。