「ゼレンスキーです」を許容できる風土へ

事象

2022年5月25日
玉城デニー知事が
「第2回米軍基地問題アドバイザリーボード会議」の冒頭で
「ゼレンスキーです、よろしくお願いします」と発言した。[1]

すぐにその場で「冗談です」と打ち消した。[2]

このことについて知事は記者会見で真意を問われた際、
「不用意だった」と陳謝した[2]。

この発言に対し、県議会議長の赤嶺昇氏は
「議会として決議をロシア側へ発信した。知事の発言は看過できない」
と追及し、今後県議会として対応を協議する考えを示した。[3]

その後この発言がメディアに取り上げられ、SNS等も含めこの発言の是非について波紋が広がっている。

背景として必要な情報

* 赤嶺議長は玉城知事を支える「おきなわ」「オール沖縄」を脱退するなど、両者は激しい対立関係にあった [4]
* 玉城知事は任期満了に伴う知事選を9月に控えており、 [5]対立候補は自民党である[6]が、赤嶺議長は自民支持となる動きを見せていた。[7]

私の考え


まず大前提として、私は玉城デニー知事の支持者ではない。
思想も大きく異なっている。

そのうえで、私は、
この発言を大きな問題にする必要はないと思う。

私の感覚は以下である。

「公の場に立つ人間も不用意な発言をすることがある。
自身をゼレンスキーに重ねてすこしおどけてみたのかもしれないが、
それ自体に問題のある政治信条があるわけではないだろう。
受け手がどう思うのかは、私もゼレンスキー氏の置かれている立場は計り知れないが、
怒りを買うようなものではないだろう。
沖縄県議会のロシアに関する決議と矛盾すると断定できるものではないし、
それに無理やり関連づける必要はないだろう。
そして不用意であったことに対し謝罪もしている。それ以上に問題にする必要はない。
さらにこの発言単体で失望などする必要がない。」

このことについて、
「いや、問題だ」と真に思っている人とは、私は単に感覚を共有できない。
認識がアップデートされるとすれば、私の知らない事実によってのみである。

私は、声をあげないが私と同じ感覚を持つ多くの者と分かち合いたい。
そして私はこの発言を許容する、炎上しにくい風土を作ることによって将来の自分たちを守りたい。

背景に記載したように、政争になりやすい状況が本炎上を後押ししているといえる。
言い古されているが、炎上があるとき、そこにはそれによって利益を得るものがいる。
それに意図せず加担してしまう状態は「利用される」と表現される。
人間は誰も、利用されたくないはずだ。
炎上しにくい風土は、より本質的な議論によって物事が決定される方向に向かう。
長く時間がかかるが、市民が自らのためにSNS時代に獲得すべき文化であると思っている。

炎上のメカニズムに関しては以下の動画が勉強になった。

ソース

[1] YouTube FNNプライムオンライン https://youtu.be/oKaC6X10FTQ
[2] 沖縄タイムズ https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/964463
[3] 沖縄タイムズ https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/964464
[4] NHK政治マガジン https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/63994.html
[5] 琉球タイムズ https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1386454.html
[6] THE SANKEI NEWS https://www.sankei.com/article/20220528-CIYJMNHP6JNQRDA4Y22OXEYH74/
[7] 沖縄タイムスプラス https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/846540

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