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逃げ場がないという地獄

例えば仕事がうまくいかなかったとき、失敗してしまったとき、いやなことがあったとき。

「別に好きでこの仕事やってるわけじゃないし。自分が本当に得意なのは別にあるから、多少うまくできなくても仕方ない。家に帰って好きなことやって気を紛らわそう。」

と思うのは全然悪いことじゃないと思う。実際そういうシチュエーションもあるだろうし、正面から受け止めすぎると心が壊れてしまうから。たまには受け止めて反省したほうが良いときもあるかもしれないけれど、そういうときはたぶん流しつつも自然と気になって、結局はそれを糧にするというものだ。

だけど、自分の好きなこと、得意なことが仕事になっているとそういうわけにもいかない。

人生の大半の時間と手間をかけて磨いてきた技術、そしてそれを使って作り上げたものを否定されると、それは自分そのものを否定された気持ちになる。そして前述の言い訳は一切通用しない。

好きでやってる仕事だし、自分が得意だと思っていることだし、家に帰っても仕事はついてくる。そして他の人との才能の差、努力の差、「好き」の差というものは(特にこのSNS時代はなおさら)簡単に、まざまざと突きつけられる。

自分が好きでやっていることが、自分を苦しめる現実というのは正直かなりつらい。つらいけど、言い訳をし続けて終える人生というのはさらにつらく思えるので、高校を卒業して一歩踏み出した頃の自分に対しては、「いいじゃん、それで」と思っている。

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