畢木(ひつき)

支援者をやりながら自分の思考を整理しています。

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マガジン

  • 勉強したことめも

    勉強したことの自分用めも (自分用なのでとても見にくいです)

  • 畢ノ記

    上がったり下がったりの備忘録として。

  • 「はたらく」を支援する場でかんがえる

    ワーカーホリックの私(畢木ヨル)が、就労移行支援という「はたらく」につまづきを感じる人たちのサポートをしている中で考えた「はたらく」についてのふわふわした話。

最近の記事

爽籟

 「夏の記憶」「夏の亡霊」を書いた時は本当に苦しくて、虚無感や絶望で頭がおかしくなりそうだった。  他の何者にも救われようがなかったので、言葉にする事で少しでも今の絶望を捉えたいと文字に縋った。結果として、あの2本を書く事で私はなんとか耐える事ができたし、なんと、それによって呪いから割と解かれる事ができた。  対人援助という仕事をしていると、多かれ少なかれ誰しもが「呪い」にかかっている、としみじみ感じる瞬間がある。それらの発生源は誰かの言葉や態度だったり自分が生み出したもの

    • 夏の亡霊

      (「夏の記憶」の続き) あの夏の事は正直あまり覚えていない。思い出すと叫び出してしまいそうで、語る事すらできずにいる。 「現場」に似た場所に行くと今でもパニックになる。思い出すような出来事があるといつも希死念慮に苛まれる。今はもう遠い昔だけど、私の中にはどこかいつもあの夏があって、日々の様々な場面で顔を覗かせ、隙あらば何度でも私を殺しに来た。  そんな夏の事を、私はこの前まで「成長の原体験」だと認識していた。典型的な心的外傷後回復の例であり、むしろ自分にとって誇れるもの

      • 夏の記憶

        味のないパンを齧る以外の食事が摂れない。 家に帰っても横になって寝る事しかできない。 生きる事が果てしなく、果てしなく、虚しい。  今こんなクライアントが目の前にいたら、おそらく支援者の私は「離婚という喪失体験や環境の変化により物悲しさや孤独感が増し、軽い抑うつ状態になっている」とアセスメントするだろう。  確かにパートナーとの別離は大きな環境の変化ではあった。ここ10年程「自分は自分でいていいんだ」という自己肯定感の数割は「自分がいるだけで大切な人が幸せそう」という部分

        • 前向きジェットコースター消沈中

           4月に決心をしてから、5月に話をまとめ、6月に引っ越しをしてその月の末に円満離婚をした。  引っ越し自体は丁度出たボーナスで賄えたものの細々はやっぱり入り用で、軽くなる財布に怯えながら、泣いたり驚いたりで始まった「ひとり」が日常になった頃には吹く風がすっかり涼しくなってしまった。  赤子が義務教育を終える程の結婚生活の後に突然訪れた新しい日常に「耐えられない」と感じた時もあったし、その間に人生で初めて他人と弁護士を通して戦いながら傷ついたり、うっかり受けたハラスメントでP

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        記事

          #医師事務作業補助 #広告の制限

          病院もお商売だから広告をばんばん打ちたいところだけどそうはいかない。患者さんはお医者さんより医学的な専門知識に乏しいし、しかも広告に影響されやすい...ので、自由な需給関係にまかせておくのは適当ではないよね、という考え方から、医療機関には広告の制限がなされている。今日では緩和されている傾向にあるらしいが、基本的にとても厳しい。 医業・歯科医業・助産師の業務等の広告 医業、歯科医業、病院、診療所は文書その他いかなる方法によるを問わず、何人も次に掲げる事項を除くほか、これを広告

          #医師事務作業補助 #広告の制限

          ぷろろぐ或いは駄目人間としての自覚を持てという話

          自分は自分を言葉で縛らなければすぐに融解してしまうことを痛感したのでnoteに日記を書く。と同時にそう思った経緯を少し。 2016年8月、ポケモンGOが世界中を席巻している最中、私は『シムズフリープレイ』というアプリにとことん夢中になっていた。 元々人との競争や他者との交流が嫌いな私は「ゲーム」というもの全般に漠然とした苦手感があったのだが、そんな私の四半世紀を某刀剣ブラウザゲーが見事に塗り替えてしまい、「ゲーム楽しい…ほかのゲームも面白いのかな…?」とうっかりアプリでリ

          ぷろろぐ或いは駄目人間としての自覚を持てという話