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声がけって愛情。


『過去最強クラスの台風』と言われた台風19号。

その言葉の強さとは裏腹に、台風が来る前に「そんなことなくない?」と言っている人や、「もっとすごいと思った」と通過後に言っている人を目の当たりにすると愕然としてしまう。

被害は実際に出ていて、ここから復旧もどのくらいかかるのかわからない。
そんな中でも、被害を極力少ないできた結果なんだと思う。

それは経験を生かして、計画的に交通網を止め、道路を閉鎖し、各社早退させたり、都市機能を停止させたから。
「命を守る行動を」と繰り返し報道した方々がいて、SNSで呼びかけた人が山程いたから。
それでも免れない被害は出てしまっているけど、大したことのある台風だった。天災を甘くみてはいけない。


「こんなひどくなると思わなくて」と外出している人もニュースで見かけたけれど、そのことが教訓になるといいと思う。
被害に遭わなかった人にとっても、今回のことは忘れてはいけないことだと思う。


わたしは東北に住んでいるので東日本大震災を経験しているけれど、あまりに認識が甘かったと当時思った。

日本はこれから先も、天災と向き合って、乗り越えていかないといけない国。それはもう、宿命だとさえ思う。

だからこそ、しっかり備えて、過ぎ去った時に「今回も乗り越えられた」と思えたらいいと思う。


東日本大震災の時に比べて、連絡ツールもSNSも格段に発達した。

特に「LINE」の誕生は素晴らしい。

「LINE」の機能として、相手がメッセージを読んだという合図の「既読」というものがある。
いまでこそ、返信を行わない「既読スルー」と呼ばれる行為がトラブルを巻き起こすことや、「LINE 既読」と調べると既読を付けずにメッセージを読む方法についてたくさんの記事が出てくる。

だけれど、この既読機能こそが震災の影響で生まれた機能だ。

被災した時に、連絡が取れなくなったり、メッセージを送信したけど相手が読んだかわからない。
だけど、返信が来なくても既読がつくことで、送信相手が生きているという「安否確認」の役割を果たす。

またいまは、instagramの「ストーリー」機能も近しいものがあると思っていて、それが「足跡」機能。

投稿したストーリーを視聴した際に、誰が視聴したのかわかるようになっている。
そのため、だれかのストーリーを見ることで自分の安否を知らせることもできれば、自分の投稿によって友人の安否も確認することができる。


登山で「すれ違う際に挨拶をすること」がマナーとされていることの理由のひとつにも、「いざという時の目撃情報」につなげるためとも言われている。
そのくらい、いつまで存在を確認・把握されていたかということは、アクシデントに対しては重要な役割を果たす。


震災を経験して、声を掛け合うこと。
存在を思い出してもらえること。
支え合うということ。

大切さと有り難さを知った。

大小に関わらずに、天災や事件を目の当たりにした時は周りの人たちに連絡をするようにしている。
そして、自身の安否についても告げるようにしている。

もし、誰か思い浮かべる人がいたら、連絡をとってみてほしい。
その一言に支えられる人がいることを覚えていてほしい。



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