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3つ目の山小屋

過去の投稿(主にコレ)をご覧頂ければ何故登山経験がなく、特段好きでもない自分が山に携わり、山で働いているかがお分かり頂けるかと思います。

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過去の自分を要約

小学中学を受験させられ、勉強勉強と育てられた学生時代。
必然的に周りは偏差値も高く、頭のキレる強者ばかりでした。
そんな中学も卒業間近となった時、『このメンバーで何か事業を始めたら面白い世の中が作れそう』そう思ったのが、今の自分の原点であり漠然とした『新たな何かの作り手になりたい』という感情でした。

高校に進学した自分は、学歴コンプレックスと今までの環境との落差によって現実に「染まる」ことよりも過去に置いてきた「面白い何か」を求めて生きていました。

自分における「面白い何か」「偽りなく打ち込めるもの」がバドミントンでした。

『一生涯何らかの形でバドミントンに携わっていきたい』気持ちと、『何かの作り手になりたい』気持ちがマッチしたことで、『バドミントンを一生涯のスポーツにするために』という起業のコンセプトに繋がったわけです。

そんな時に出会ったのがゲストハウスを運営されている方。
お話を聞いて、『自分がやりたいと思っていることは起業でありこの方はそれを体現されているのだ』と衝撃を受けました。
その方が同時に「山小屋」での勤務経験についてお話しされました。
人生の礎になったと。

しかしながら、「山小屋」という単語はこの瞬間まで知りませんでした。
「山小屋」と聞いた自分は頭がハテナでいっぱいになり、下ばかりみてどこか違う世界にいる気で満足していた高校時代の自分は、それでは将来がないと焦った気づきのターニングポイントになりました。

そこから、「山小屋」を自分ごときが知ってる風な生き方をしていいのか、自分もぬるま湯に浸からず知らない世界を経験しにいきたいと思い、高校三年生の冬に片っ端から「山小屋」に電話をかけたのが今の自分の入り口です。

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気づけば

2018年、北岳山荘で働き始めました。
ありがたいことに今この瞬間もそれが続いています。
ご縁があり冬は八ヶ岳の黒百合ヒュッテで働く経験もさせて頂き、山に携わり始めて気づけば5年が経とうとしています。
いいのか悪いのか、慣れている環境に甘えているのではないか、など今もなお悩んではいますが人生観を変えてくれた「山小屋」にはどのような形であれど一生涯携わっていきたいと思っています。

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新たな

山にいると様々な方との出会いときっかけの種が落ちています。
将来的にここが結ぶつくのかと驚くタイミングというのもこの短いスパンの中でも多くあります。
山というのは人間の心を裸にしてくれるからでしょうか、不思議なものです。
さて、タイトルにある「三つ目の山小屋」。
私は短い間ですが南アルプスの北岳にある『白根御池小屋』にて勤務します。
大々的にお伝えするほどのことではないのですが、山荘まで会いに来て下さるお客さまや山荘生活を気にかけてくださっている方、天空の稜線からの景色を楽しみにしてくださっている方も多く感謝の毎日ですのでnoteにてお伝えさせて頂きました。

北岳山荘よりも日帰りでお越し頂きやすい場所であったり、北岳を登るのであれば必ずと言っていいほど通過する箇所となるのでぜひお時間があれば『白根御池小屋』まで遊びにいらしてください。
刺激という名の勉強をして、人生に新たなエッセンスとできるよう頑張って参ります。

以上、ご報告でした。

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