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「聴く」という大切さ

  先週金曜日の週末は、「ぶっちゃけ寺」というテレビ番組でも有名な素敵なお坊さん、井上広法さんによる、恵比寿のまちのお寺「寺子屋ブッダ」に行って参りました。

井上弘法さんは、仏教のみならず臨床心理学が専門のお坊さん。地元宇都宮のお寺、東京の恵比寿を中心に、「寺」というコミュニティを通して、幸せな生き方、ひとづくり、まちづくりを目指して実践されている、私が尊敬している方です。

今回は、弘法さんから伺った素晴らしい講話の内容を、私なりに解釈したことや気づきをお届けしたいと思います。


「きく」という漢字

普段、みなさんが耳で話を「きく」という言葉。
漢字で書いてみると、3つの漢字があるかと思います。
・「聞く」
・「訊く」
・「聴く」

皆さんはどの漢字の「きく」を普段されていますか?どの「きく」が好きですか?まずは、ちょっと、弘法さんから伺った、それぞれ漢字から意味を紐解いてみたいと思います。

・「聞く」→耳を開いて話を聞く
これは、普段日々の生活の中で耳に入ってくる、自然な「きく」という意味です。音に意識や注意を向けなくても自然に「聞こえて」くるものです
・「訊く」→問いの答えを正確に聞く
この言葉、常用漢字ではないので、あまり見ない言葉かもしれません。辞書でしらべてみたところ、「道を訊く」、「国民の意見を訊く」、あるいは「忠告を訊く」、ということのように、「分からない問いの答えを正確に聞きとる」、ような意味だそうです。場合によっては、何だか問い詰めているような感じがしてしまいますね。。

寺子屋ブッダの講話の中で、私を含めて皆さんが共通して「一番いい」、と感じたのは、「聴く」という言葉です。

・「聴く」→注意や意識を傾けながら聞く
「音楽を聴く」、「相手の話を聴く」、というように、自分の意識や注意を向けながら聞いている意味です。だから「聴こえる」とはいいませんね。

「聴く」という漢字をよく見ると分かりますが、「聴く」という字には、「目」「耳」「心」という漢字が含まれています。
言い換えると、聞こえてくる相手の言葉や音などに、「自分の感覚を集中しながら、丁寧に、心を込めて聴く」ということです。


相手の話を「聴く」 こころがけを

普段、皆さんは毎日の生活の中で、丁寧に心を込めて耳を傾けて、相手の話を「聴く」瞬間、ってどれだけありますか?

例えば、家族や子供の話に興味を持って聞いたり、職場で上司や部下に耳を傾けてみたり、あるいはお客様の声を真摯に聞いたり、介護現場や教育現場で相手の話を聞く時にどのようにして聴いているでしょうか?

普段「忙しい」毎日を過ごしていると「心」を「亡」くしてしまうものです。
また時間に追われていると、ついつい結論を急ぎたくなってしまいます。

忙しいと私自身もよくしてしまうのですが、相手の話に耳を傾けているつもりが、気がつくと、ついつい自分の言いたいことを話し過ぎてしまったり、相手の話を聴かないで思い込みや自分の考えで決め付けたり、自分よがりに話の聞き方になってしまいがちです。
上司が部下に対して、親が子供に対して、あるいは先生が生徒に対して、「聴いて」いるようでいて、実は相手のいうことよりも、「自分の導きたい結論」へ誘導しようとしてしまってはいませんか?

相手の話や音に対して、感覚を一つに集中しながら、心を込めて「聴く」ということを、ついつい忘れがちではないでしょうか?

例えば、人との会話であれば、相手に向き合って相手に寄り添いながら耳を傾けてみる。丁寧に相手のひとつひとつの言葉を汲み取ってみる。
そして、相手の話に心で感じて、「共感」したことに頷いてみたり、相手の言葉の強弱であったり、言葉から現れてくる見えない感情や文脈を読み取ってみる。
聞いていると、思わず自分が話したくなるかもしれませんが、ちょっと話すのを我慢してみてみる。

もしあなたが「話す側」の立場にいたら、どちらの方が、会話を終えた後に気持ちよくなれるでしょうか?「頑張ろう!」と、やる気になれるでしょうか?話した後に心が通じ合えたような気持ちになれるでしょうか?

「聴く」ということにおいて大切なことは、
・相手の話に集中して耳を傾け、相手に寄り添う
・自分の感情を手放し、相手に身を委ねて判断しない
・心で感じたことに素直に反応してみる
・話したくなる情動に気づき、ちょっと我慢してみる

これ、心理学や福祉介護の現場などでも言われる、「傾聴」ですね。
そして、これは今、ビジネスの世界でも盛んに言われる、「心の知能指数(EQ)」「心の知性(Emotional Intelligence - EI)」とも同じです。

「聴く」ということは、簡単なようで、実は相当意識しないととても難しい。

でも反対にいうと「聴く」ということを丁寧にできる方は、相手の心を通わすことができるようになります。

「聴く」とは、大切な「共感コミュニケーション」

人間は誰しも、「自分の話を聞いてもらいたい」、「自分のことを理解認めてもらいたい」、そんな人に承認されたい欲求があると思います。


家族や会社、チームスポーツでもそうですが、人間関係や物事がうまくいっていない時、大抵できていないことを考えてみると、足りていないのはこの「聴く」ということではないでしょうか?

自分の意見やいいたいことをちょっと抑えてみて、相手の視点にたって丁寧に話を「聴く」ということ。そんなことの積み重ねをしてゆくと、気がついたら、相手の気持ちと通じ合えるようになり、人間関係がよくなったり、チームの団結が高まったり、あるいは部下のやる気を引き出すことができたり、そんな良い変化ができてきます。人と人とが繋がる瞬間、人の絆ができる瞬間、「共感」とは自分の感情を手放して、「聴く」ことによって生まれます。

つまり、「聴く」とは、大切な「共感コミュニケーション」です。

そして、この「聴く」ということ。
「行動」に移して継続することで「聴」は「徳」という言葉へと変わる。

「徳を積む」という言葉が仏教用語にありますが、仏教という宗教とは関係なく、「聴く」ことを積み重ねることによって「徳」を創ることは、とても人間として大切なコミュニケーションの在り方。「共感」という人の心の繋がりを、「聴く」ことから始めることで、幸せな日常に変わると思います。

<本日のおさらい>
◇「聴く」という、共感コミュニケーション・相手の話に集中して耳を傾け、相手に寄り添う・自分の感情を手放し、相手に身を委ねて判断しない・心で感じたことに素直に反応してみる・話したくなる情動に気づき、ちょっと我慢してみる

「ぶっちゃけ寺」の番組で有名なお坊さん、井上弘法さんの講話から学ぶ、「聴く」ことの大切さ。週末の夜の、ステキな学びの時間でした🍀




✨仕事帰りに、ちょっとステキな「学び」の夜を過ごしてみませんか?✨
〜「まちのお寺の学校」  寺子屋ブッダについて🍀〜

【「書坊プロジェクト」クラウドファンディング応援します❣️】
〜お坊さんが創る、人が集まるコミュニティな本屋を〜
寺子屋ブッダの代表理事を務められている松村さんにもお話を伺いました。   「心とカラダの健康」をテーマにした、厳選されたとても学びになる本が沢山置かれた、「コミュニティ・スペース」のような、ステキな本屋創りをCamp-fireでのクラウドファンディングで目指しているそうです。
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水谷 和也(Kaz)

東京下町好きの、社会派・楽描きクリエイター。名前の「和」の持つ意味(チームの和、和み、調和、日本の美)を大切に生きています。自身の原体験をバネに、ソーシャルグッドな人生をいきてゆきたい、と40代のライフシフトに挑戦!一度きりの人生(YOLO)に喜びを。

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