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5分で分かる欧州放浪記!コソボ、モンテネグロ編

前回までのあらすじ

ギリシャからシェルゲン圏を抜けていよいよヨーロッパの火薬庫たるバルカン半島へと足を踏み入れた夜舞。
向かったのはギリシャと国名問題で揉めてはいたけど、旧ユーゴスラビアの中では平和に独立した北マケドニア。
そしてユーゴスラビアではなくアルバニアと独立したはいいが、ソ連と揉めて孤立して鎖国していたアルバニアの二国。
どちらも発展著しいヨーロッパの国。こういう国もあるのかと感動しつつ夜舞はコソボ紛争で有名で未だにそもそも国と認められていないコソボへ。

いよいよ欧州放浪記も最終局面。夜舞の旅がまた始まる。

こんにちわ、冒険者の夜舞です。今回はバルカン半島の小国二つ、コソボとモンテネグロの二つの国についての話です。
この二つの国はどちらも分裂したユーゴスラビアの中心セルビアから更に独立した国でどちらも大体同じ時期に独立してます。
にも関わらず一方は未だに半分ぐらいの国際社会から未承認。

一方はちゃんと独立国として承認されているって事で、世界の難しさを感じずにはいられません。

コソボはあまりに歴史的に複雑すぎる。

それでもどちらの国も正直大差ないので一日も早くセルビアとコソボの問題が解決するのを祈っております。
と、いう事で各国の詳細に行きましょう。

コソボ

最近セルビアから独立した比較的新しい国。と、言っても承認してない国も多いので非常に微妙な立場な国ですけどね。

なので北側のセルビア国境は未確定の危険地域となってます。

小さな国の利点である国土ほぼ全域が首都圏であると言う利点を活かして、国内に張り巡らされた道路によって人、物流がやりやすくなっているので国内どこでもそれなりに住みやすそうな印象の国でした。

物価も多分物流網の整備とユーロ使用による恩恵で他の国より安く抑えられている印象でした。

アルバニアより文明度高いのにアルバニアより物価低いんだから相変わらず物価とは何か分かりません。

それでいて民族主体はアルバニア人なのでアルバニアとかなり近い国なのですが、国民性は全然違っています。

やはり国民性を決めるのは、民族性や宗教なんてよく分からない物ではなくて教育そのものなんだなって当たり前なのに、みんな忘れて民族にこそ意味があると勘違いしているのは世界のバグですよね。

アルバニアとしては将来的に一つの国にしたそうですけど、国民性があまりに違いすぎて変な遺恨を生む未来しか見えないので現状維持が一番だとは思います。

セルビアは…ちょっと僕の知識量ではなんとも言えないので保留ですね。

プリズレン

アルバニアのティラーナからバスで3時間。やってきたのはコソボの国境の街。

かつてはこの辺りの中心都市として繁栄を謳歌していましたが、コソボのごたごたによって衰退。

今に至るという事で街はかなりきれいに見えて裏に入るとちょっと古い建物が多いかなって印象はやはりありました。

それでも街の高台から見ると非常に美しい街でオフリドと甲乙つけがたい街でしたし、モスクと教会が共存しているように見えたのでなかなか面白い街なのではないかとは思います。

高台にある城跡から見る街並み美しい中にモスクと教会が共存しているのが印象的

プリシュティナ

プリズレンからバスで2時間。そんなにかかるんだって思うぐらい地図上で見ると近かった街が首都プリシュティナ。

その実態は…山岳部の平野にある街以外の感想がないぐらい非常に普通の都会でした。

日本の地方都市そっくりな感じで住むには悪くなさそうですけど、観光する物は特になかったかな…

街の広場。スッキリしている印象ですね。

ペヤ

首都からバスで1時間30分。首都からは山も挟まず平野で地続き。高度も530mぐらいなので高地と言えば高地というような街です。

この町は目の前にモンテネグロとの国境である幽玄!みたいなでかい渓谷があるので非常にきれいな場所ではあるのですが、日が指す時間が山に阻まれて寒いというのが印象的でした。


泊った宿めっちゃスキー用品おいてましたからシーズンになると豪雪地帯になりそうな予感です。

奥に続いて行く渓谷の眺めが素晴らしい

フェリザイ


プリシュティナからバスで1時間。スコピエ、プリシュティナのちょうど真ん中にある街がフェリザイです。

特に行く予定もなかったけど、モンテネグロ行きのバスが夕方しかないという事で暇つぶしに行って来た街です。

真ん中に幹線道路と線路が引いてあって、交通の要所ですって印象が強く街の中央にでかい教会とモスクが横に並べてあったのはなんとも印象的な光景でした。

異教徒は分かり合えないって言うのは刷り込みで、共存してる場所はちゃんと共存しているって事実はちゃんと認識すべき事実だと改めて感じました。

モスクと教会が並んでました。

モンテネグロ

アドリア海に面するけど、アドリア海と内陸部はでかい山脈が塞いでいて文化圏が明らかに違うっていうこの辺りあるあるな山岳小国であるモンテネグロ。

周りの国がセルビアとはもうやっていけないとユーゴスラビアから離反していく中最後まで残って平和にセルビアと分裂した新しい国です。

その実態はやはり山岳国家の特性を色濃く持っていますが、山岳国家ゆえに小国なのに、国内交通あまり良くなくアドリア海方面ぐらいしか発展してませんでした。

特徴はあまりありませんが、それゆえにそれなりに暮らしやすそうな印象もあります。

でも、基本山岳地帯なので寒暖差が激しいのはお約束。

しかし、観光地だけ物価がとんでもない事になってるのは勘弁して欲しい所でした。

ウルツィニ

アルバニア国境沿いのモンテネグロで最も南にある街。最初特による予定もなかったのですが、あまりにバスの到着が夜遅すぎたので、とにかくモンテネグロで一番近い所って事で選んだ街でした。

しかし結果は大正解。正に災い転じて福となす。
街は目の前に広がるビーチと丘の上にある旧市街と言う名の城壁なのですが、景観がとても良くて落ち着いた場所でした。

まぁ明らかにリゾートビーチでしたけど、それでもモンテネグロで迷ったら行ってみる価値ありではないかと思います。

反対側の丘から見る城壁と海

ポドゴリツァ

ウルツィニからバスで二時間。モンテネグロ首都。

何もないという情報通りのようでそれなりに見る物あったかな…というぐらいの街がポドゴリツァ。

街そのものは山に囲まれた平地でこの辺りで珍しく標高はほぼ0mの低地。

なので暑い…というかこれ覚えありますね…盆地ですね、完全に。

と、いう事で周りから来るとあまりの気温差に少しやられそうになった街でした。

夕方の川と特徴的な橋。なかなか悪くない

ジャブリャク

せっかくモンテネグロっていう山の国に来たのに、海沿いばかりいてもつまらないなーという事でやってきた街がジャブリャク。
首都からバスで2時間15分ぐらい標高1500mのぐらいにある高原の中にある街です。

宿がたくさんある所だから何かあるだろうと思ったらめちゃくちゃ地球の歩き方に小さく載ってました。

流石にブドヴァの近郊の街って言ってここを載せるのは無理があると思うんですけどね…

で、この町は国立公園があって世界遺産だったという事です。

僕が行った国立公園の湖はその一角で本丸は奥にある渓谷であったと。

まぁこういう事ありますよね。仕方がない。

で、この町そのものは別に特に何もないのですが、近くにある国立公園の湖が非常に美しいので、首都と海岸に飽きたら行ってみたらいいと思います。

渓谷の方は行ってないので分かりません。どうやって行くのかも知りません。

国立公園の中にある湖。とにかく水質が透明で森の奥にある石灰岩の山とのマリアージュが最高

ツェティニテ


隣町のポドゴリツァ、ブドヴァがほぼ海抜0mなのに真ん中の街が標高600mオーバーというあまりに極端すぎるモンテネグロという国を体現するかのような場所でした。

でも、街そのものは別にそんなに面白い物はなくて悪くはないけど良くもないかなーという感じではありました。近くの山はきれいでしたけどね。

街の片隅にあった歴史のありそうな修道院

コトル

モンテネグロ屈指の観光地。
ヴェネツィアがアドリア海の平和を維持するために作った拠点の一つ。

非常に攻めにくい湾の中にあるのに、更に城壁が断崖絶壁の上というあまりに防衛能力高すぎて良くこんな場所が見つかったと感心してしまいます。

海沿いなのに海の色は非常に透明で断崖絶壁から見る旧市街地の様子は芸術品かと勘違いしてしまいそうになります。

北国でもないのに、フィヨルドっぽい地形になっているのも丸。

でも、物価はモンテネグロとは思えない程の高さでしたので、行くならモンテネグロじゃなくてドゥブロニクのついでの感覚でいかないときついかもしれません。

崖の上から見るコトル市街地と湾

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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冒険者の夜舞でした。

次回はボスニア•ヘルツェゴビナ編です。

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