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君が行きたいところ



全国ツアーも無事終わって纏まった休みを貰ったその初日、私は実家に来ていた。

美母:……い。………なさい。起きろー!

美:んん、まだ眠い〜


美母:もう13時よ……

美:嘘!?

近くにあったスマホを手に取ると時刻は『12:55』と書いてあった。

美:マジか……

美母:はいはい、起きた起きた。◯◯くんはちゃんと6:00に1人で起きてきたよ。

美:うそぉ……

美母:そうだ、今度◯◯くんと私と貴女とで何処か行こうと思うんだけど何処行きたい?

美:えぇー…◯◯くんは何処行きたいとかあるのかな

美母:あ、じゃあ聞いといて

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

美:てことなんだけど……何処か行きたいところある?

◯:………………

美:海とかならここら辺なら八景島シーパラダイスとかかな。

◯:………………

美:ん〜後は……

◯:お……いる……とこ

美:ん?

◯:お姉ちゃんが働いてるとこ……

美:……本当?

◯:……うん…

美:まじかァ……

美母:まとまった?

美:私の働いてるところがいいんだって

美母:美波の?

美:私以外誰がいるのよ……

美母:いや、貴女のお姉ちゃんって場合もあるじゃない

美:それだ!

美:◯◯くんは私のお姉ちゃんのところがみたいの?

◯:(>・<   )ーーーー(   >・<)

美:……私の?

◯:……ダメ?

美:うっ……

美母:どうなの?

美:……まぁ、出来ないことも無さそうだけど……

美母:じゃあ聞いてみなさい。それに史緒里ちゃんと美月ちゃんもいるんでしょ?

美:……わかったわかった聞いてみる!

美母:良かったね〜今度お姉ちゃんの働いてるところ見に行けるよ〜

◯:ほんと?

美:ま、まぁ何とか聞いてみる……

美母:よっ、さすがは副キャプテン!


本当はあまり連れていきたくはなかったんだけど、◯◯くんが行きたいならと今野さんに聞いてみるとまるで知っていたかのように大歓迎とニコニコ笑顔で許可してくれた

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