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『推しメンと結婚しました。』第10話 進路希望



途中、色んな人に話しかけられながら進路相談室に向かった。

コンコン

〇〇
「失礼しまーす、久保〇〇来ましたー」

先生
「おう、来たか。それでお前進路どうすんだ?」

〇〇
「内部です。そんな海外行く気が無いですしそもそも先生には言いましたけど」

先生
「確かにそうだな。でも今日ここに呼んだのはお前だけじゃない。」

○○
「はい?」

先生
「それじゃあな、後は頼んだぞ」

そう言い残し、先生は進路相談室を出ていった。


??
「失礼しまーす」

入れ替わるようにして入ってきたのが僕と同時に呼び出された生田絵梨花だった。

絵梨花
「あれ、〇〇?先生は?」

〇〇
「いましがた出ていったよ。それで何か用?」

絵梨花
「いや、進路希望まだ出してないからそれかと思ったんだけど〇〇も出してないの?」

〇〇
「そんなわけあるか、僕は既に先生に伝えてあるから」

絵梨花
「ならなんで呼ばれたの?」

〇〇
「先生からは君が関係してるみたいなことだったけど君は進路決めたのか?」

絵梨花
「あー…………実は迷ってるんだよね。内部で行くかそれとも高校で終わりにするか」

〇〇
「まぁ……確かに君の場合は大学行くとなっても出席出来るかどうか分からないからな」

絵梨花
「そうなんだよね……(笑)君はどうするの?」

〇〇
「僕?僕は内部だけどピアノ専攻じゃない音楽教育専攻だけどね」

絵梨花
「え?そうなの?」

〇〇
「ピアノ、やれるところまでやったからね。ピアノ弾くのは辞めないけどコンクールとかは特別な事が無い限りは出ないかな少なくとも大学4年間はね」

絵梨花
「……そうなんだ」

〇〇
「僕には僕の人生があるように君には君の人生がある。乃木坂を何時まで続けるかは知らないけど後悔しない選択が君には必要だよ」

絵梨花
「だよねぇ……」

○○
「……これは僕の独り言だから聴き逃してもいいからな。僕は君にピアノをそして大学に行って欲しいと思っている。きっとこれからも君は乃木坂の主要メンバーの1人でずっと活躍するだろう。卒業したらきっとピアノを披露する機会が多くなると思う。その時に大学に通っていた方が僕はいいと思う。調べたら上は特例が認められれば2年は休学が認められるらしい。それが通るかもしれないのであれば僕は通うべきだと思う」

絵梨花
「……へぇ。なるほどね。○○ってもしかしてお節介焼き?」

○○
「……否定は出来ないな」

絵梨花
「なるほどね、分かった。ありがとう、やっぱり相談して良かったよ。教室とかじゃ出来ないから」

○○
「……だから、僕をここに呼んだのか」

絵梨花
「えへへ…まぁね。」

それからというもの僕は上の音楽教育専攻、彼女も上のピアノ専攻コースに共に首席で進学を果たしたのであった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


○○
「……そういえばそんなこともありましたね……」

七瀬
「せやろ?なぁ本当にいくちゃんのこと好きやないの?」

○○
「……また聞きます?」

七瀬
「だって…君、いくちゃんのこと話してる時本当に嬉しそうなんやもん。ほんまちゃんと言わんといくちゃんが可哀想やで。」

七瀬さんはそう言うと「ほな帰るわ、ご馳走様。ちゃんと言わんと誰かに取られてまうで?」と言い残し僕の家から帰っていった。それからというもの乃木坂が出てる番組を見ていて絵梨花が出ているのを見るとドキドキすることが前よりも多くなっていった。

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