愛称で呼ばれたのはずいぶんと久しぶりのような気がした。泣きそうになるのを堪える。俺はいつからこんなに涙脆くなった? GPFのSPの夜、彼の前で泣いてから。――けれど、彼の前でだけだ。
微笑んで手を伸ばす。おいでと呼んだ声にも表情にも、涙の陰は滲ませなかったはずだ。 #140字小説

2017/12/07

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