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【日記】トラマルとのお別れ

正直、まだ立ち直れていない。
こんなに早くに最愛のコとお別れすることになるとは思っていなかったので。

亡くなったその日に別記事に書くつもりの新しいコをお迎えした。
前を向こうとしている、けれど。

やっぱりマルしゃんが大好きだったのでロスになってます。

マルをお迎えしたのはトラオがお星になって中1日空いた2日後のことで
その時にはまだトラオとの違いが違和感となりなかなか可愛いとは思えなかった。

でも体も大きく、よく動き、感情豊かなこのコは
懐くのも早くて3週間と経たない間に私の顔を覚えて餌をねだるようになっていた。

目の周りが黒く縁取られているので大きく見える。
そのクリクリとした目を動かして私を見上げるこの顔がとにかく愛らしかった。

お星になる数日前。ヨタヨタしているのに前の日まで餌くれジャンプをしてみせていた。

ただこのコは今までに経験のないトラブルが多かった。
まず自分のヒレを食べてしまう自切りをしてしまう。
そうすると便秘になる。
その度にフレアリングをさせると割と便秘解消になるのでフレアリングは「浣腸」と呼ばれていた(笑)

自切りの原因はストレスとも言われているが彼の場合は好奇心でピラピラしている尻尾が気になっているだけのようにも見えた。
初めは慌てて環境を見直したりとか悩みもしたけれど。
あととにかく食べることへの執着がすごくてそのせいもあるんじゃないかとちょっと思っている。

際限なくエサをねだるし
自切り対策でタンクメイトとしてお招きしたオトシン君の餌まで横取りする始末であった。
なので夜は別居させてオトシン君のご飯タイムにしていた。

食べる量が少ないと便秘しやすかったので
今まで飼っていたコの中では一番の大食らいだった。
朝晩5粒ずつ!
それでも私の顔を見るたびに餌をねだるのだった(勿論、決めた量以上は食べさせなかった)。

朝は冬でまだ部屋が暗くても定時になると起きていて私がベッドから起き上がるのを今か今かと待ち構えていて
電気がついて私が体を起こすと
もう喜びまくって踊っていた。
「起きた、起きたー!」って声が聞こえそうで。

こんなに元気なマルが病気になるなんて誰が予想しただろう。
元気なら、ちょっとした不調には打ち勝てると思っていたしトラオの時の経験を踏まえて
安定したお世話ができていると…そう思っていたのに。

はじめはフンの出方が変わって「あれ?」と思った。
今までまとめて1日1回出していたのに
何回にも分けてチビチビとフンを出すようになった。
でも便秘ではないから、とそこまで深刻に捉えてなかった。
思えばこれが良くなかった。

私の部屋は空調がないのでこの酷暑でそこそこ室温が上がる。
それでもベタの適温範囲内だったのでそこにそのまま水槽を設置していた。
去年の夏も平気だったし、と。

ところが水質悪化しやすい環境が…悪い条件が重なったのだと思う。

たまにマルのお腹が膨らみ気味だと感じることはあったけれど「気のせい」だと思うくらいだった。
その時には症状が出たり消えたりという感じだったのだろう。

気がついた時には「パチンコ玉が入っているような」お腹の腫れになっていた…
7/26のことだった。

その間、マルの食欲は変わらなかった。
それも発見を遅らせる原因となった。

「腹水病」
菌や寄生虫が原因の他、消化不良が引き金の場合もある。
ともかく消化器官の不調なのである。
普通は初期症状として食欲減退がある😅

…この食いしん坊め。

自分の不調に気づかないようでそれでも餌を食べたがる。
治療の基本は「絶食」

それでも餌を欲しがるうちはきっと大丈夫、とそう信じていたし
体力があるマルなら治療にも耐えてくれるだろうと。

ただ調べる内に絶望した。
症状が進行した場合、助かる見込みは低いと。
それで全力で治療法を探した。
そして手に入れにくい高価な薬にも手を出した。

ぐったりしているのが少し動けるようになって回復に向かっているようにも見えた。
その頼みの綱のお薬を使った時。

マルは薬餌を吐き出して食べてくれなかった。
仕方がないので薬浴の形を取ったけれど…
もしかしたら量をミスったのかもしれない。

翌朝(8/2朝)、マルは向こうに行ってしまっていた。
キレイなキレイな姿だった。

昔、ハムスターのマオが亡くなった時にネット友が言葉をくれた。
「亡くなった時にキレイな体していたんならそのコは幸せだったんだと思うよ」
そうだといいな、と今でも思う。
本当のところはわからないがその時には救われた言葉だった。
(今回はまだ素直にそうは思えない…)

今までのコは不調だと粘膜剥離など起こしていたので水も濁っていたしいかにも病気をした姿だったけれど。

マルはまだ生きているようにしか見えなかった。

治そう治そうとして
かえって苦しめたのではないか
寿命を縮めてしまったのではないか

あんなに食べたがっていたのだから本当は病気なんかじゃなかったんじゃないか

そう思うと苦しかった。
でもそうしないではいられなかった。

最後にお薬のついていない餌を食べたのに
水の中に沈んでた。
あの後、吐き出してしまったらしい。
食べてみせたの?最後までねだってみせたの?
それとも。

最期がどんな気持ちだったのかなんて私にはわからない。
でも苦しみの無い所でいっぱいご飯を食べていて欲しい。
ただとても寂しい。

特別なコだった。

トラオは病気になって動けなくなってからもだいぶがんばって3週間くらい臥せって長患いして逝った。
その時はお薬を使いたくなくて塩浴と絶食だけでなんとかしようとして。

というのもお薬を使うと弱っている時にかえって引導を渡すことになるのを
私は最初のコの時に知っていたからだった。

じゃ、マルにはなぜすぐお薬を使ったかといえば
体力がありそうだったし
どうにかして治してあげたかった
慎重なつもりで
でもやはり小さな体にお薬を使うのはとても難しい。
やはり難しかった。

不調に気づいて1週間。
仕方なかったのかもしれない。
それでもやはり私のせいかもしれないと思うとやるせない。

私の愛は独りよがりだったのではないだろうか。

あのコは世界で一匹の大事なコでした。

まだ当分立ち直れそうにありません。
それでも新しいコと前を向きたい。
今度は寿命まで一緒にいられたらいいな。

向こうにいるみんな、新人君を応援してあげてね。
どうか、どうか。

マル、会いたいよ。

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