カンカクシツ,

くるくらまわる歯車みつけ
無くした色を
もう一度
瞳にうつ

きみがぼくの色を
あの色にしたのは
未だわかんなくて
わかんなくて

きみじゃない誰かの言葉を
なぞってみたよ

歯車はきし
ひび割れ
止まりそうな
いつもの展開

思い出すのは
ぼく自身が
きみに
出した言葉

そこに意味なんて
いつもなくて

きみが目の前にいたら

出したくなる

音のかたまり

「どうして」は

最初から、なくて

ひたすら忘れっぽいぼくが

くりかえし

くりかえし

たくさん

たくさん

いつかのきみや誰かに教えてもらっていた

音のかたまり

忘れたくなかった。

きっと

それだけ


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