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排水溝を見つめているだけの時間

 平成29年度近畿大学卒業式でのゲストスピーチ。
 スピーカーは芸人にして作家の又吉直樹さんです。

 過去を自虐的に語りながら、又吉さんなりの処世術を説いています。
 私は何冊か又吉さんの著書を読んでいるのですが、「ネガティブ生まれのポジティブ育ち」的感覚にすごくシンパシーを感じています。根っこが似ているのかもしれません。

 社会に出る前に自分のビジョンを疑っておけと又吉さんは言います。これは決してネガティブ思考を推奨するものではなく、客観的に自分を分析し、能力を過信しすぎないことも時には大切という意味です。期待と現実のギャップに苦しまないための予防線ですね。

 私も社会に出て実感しましたが、「こんなはずじゃなかった」と思うことが幾度となくあります。いや、現在進行形であります。まさに〈排水溝を見つめているだけの時間〉です。そんなとき、〈嫌なこととか、しんどい夜が続くときは、これは次に良いことがあるための〝フリ〟だと〉思うことで、後ろ向きなエネルギーを推進力に変えてしまいます。

 そのうち、嫌なことがあると「ラッキー」と思える、変態思考になれるのでオススメです。

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