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初夢2024

月曜日。ランチのピークタイムがいつまでも終わらないので、ポキ丼を運びながら「このバイト辞めようかな」と企んでいると、E5テーブルの客とふと目が合い、その客から受けた注文を二年間通し忘れていたことを思い出す。

青ざめながらデシャップに行き、何もかもを打ち明けようとしたら、溢れかえる注文伝票を捌き散らかす店長の、殺気だった背中にイクラがひとつぶついていた。指摘したら怒られそうなので、黙ってイクラをつまみとる。

「E25、seat2」

押し付けられるように渡されたポキ丼を大人しく受け取り、(なんでもいいから持って行っちゃおう)と勝手に決め、罪滅ぼしにイクラをひとつぶサービスしてE5テーブルに急ぎ向かう。






明けましておめでとうございます。

取るに足らなくて、ふふっとわらえて、いつまでも忘れられないものを、今年も探していきたいです。
おもろいね、と手をつなぎあって、日が暮れても遊び続けたい。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ヱリ

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