【伊達ルネッサンス塾 第3期/第2回レポート】古き寺院で、それぞれ理想の未来を探す

■2016/8/20(土)@高蔵寺(角田市)

第1回から3週間、早くも2回目のセミナー。

今回の会場・角田市の高蔵寺は、国の重要文化財を擁するなど長い歴史を有しています。伊達ルネ塾では2年前にも会場としてお借りし、塾生のマイプランが急加速をはじめた地になりました。さて今回はどういう展開が待ち受けているでしょうか。

さて、今日の主なメニュー。
○ゲストトーク:
・ワタナベケイタさん(トリップインテリア代表・「白イチ」主宰/白石市)
○塾生マイプランの発表とフィードバック

■「安易なものにしたくない」byワタナベさん

今回は「ビジョン」「ミッション」を主に深めていく回。冒頭に尾野さんからこの2つについて、
・「ビジョン」=目指す世の中像で、不変のもの。
・「ミッション」=「ビジョン」実現のために取り組むこと。状況や進捗具合により変わっていく。
という説明がありました。

そしてゲストトーク。今回は、白石市からワタナベケイタさんをお迎えしました。家業の傍ら、「トリップインテリア」としての家具づくりや、「白イチ」というイベントを開催しています。

子ども時代の秘密基地づくりが原体験となり、ものづくりの仕事に関わるようになったワタナベさん。白石に戻って、仕事の傍らまず取り組んだのは空いている家を自分の住処とすべく改修することでした。大工さんの手も借りながら、できるところは自分でやったため、完成までに3年半かかりました。そして、その家のお披露目を兼ねて行ったイベントが好評で、その翌年から「白イチ」としてはじまるきっかけとなりました。最近は認知度が上がってきて、地域の方からも「白石でこのようなイベントがあって良かった~」と言われることも多くなってきているそうです。

「白イチ」開催にあたっては、自分と感覚や温度感が同じような作家に出店をお願いしていて、一つひとつのものに目を留めてくれるような人に来てほしいと考えているとのこと。また、こだわっている点として、出店にあたっては木製など有機的な材料のもの(棚、台など)を使ってもらうようお願いしているそうです。

これらの根底にあるものとして、「安易なものにしたくない」という言葉がたびたび出てきました。何事も簡単に済ませられる今の時代ですが、「白イチ」にしても家の改修にしても、ただやればよいのではなく、「これは、こうしたい!」という想いやコンセプトをしっかりと持つこと。そして、その実現のために手をかけるべき所はしっかり手をかける、時間を惜しまないことが大事で、だからこそ人を魅了するのだと感じました。

トークの最後、尾野さんからの「ビジョンを一言で言うと?」という問いに「自分の良いと思うものが、良いと伝わるような世の中」と答えたワタナベさん。トーク全体を振り返ると、ワタナベさんの取り組みはまさにこのために行っているのだ、とあらためて気づきました。今回のテーマ「ビジョン」と「ミッション」にも直結するトークで、塾生たちにとっても多くの学びがあったと思います。

■「自分プレゼン」が共感を呼ぶ?

後半は、塾生のマイプラン発表とフィードバック。

塾生7人が全員揃ったこともあり、まずは参加者を4グループに分けての発表。今回は、塾生を出身・在住の市町ごとに分けたところ、聴講参加者も知ってか知らずか自分と関係のある市町のグループに入った人が多くいました。前回と同じく6分の発表、6分のフィードバックを2人分行ったあとは休憩のはずでしたが、輪が解けずに話し続けていたところもありました。

休憩をはさんで、全体の前での発表。

それぞれの発表のあとの、尾野さんとワタナベさんからのフィードバック、質問やアドバイスを通してプランを深掘りしていきました。2回目とあって、根本的なところに切り込んだ鋭い質問も多くなってきていました。

また、尾野さんからのフィードバックで何度か出てきたのは「自分プレゼン」という言葉。プランの発表なので、「自分がやりたいこと」を話すのは当然ですが、その中にプランに関する自分ならではの要素を盛り込んでいくことで、人としてのおもしろさも伝わり、共感を得やすくなるそうです。

最後のまとめでは、ワタナベさんから「日々やっていることの積み重ねが大事」というコメントをいただきました。

また、プランの相談などで塾生に伴走するメンターも発表され、実りの秋に向けて塾生も、塾も走りはじめます。

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