【伊達ルネッサンス塾 第3期/第3回レポート】落ち着く場で考え、混迷の中から一筋の光が差し込む

■2016/10/1(土)@スローバブックス(丸森町)

まだ暑さが時おり顔を出しますが、吹く風にはすっかり秋が感じられるようになりました。実りの秋となることを期待しつつ、伊達ルネ塾は中盤戦に入ります。

今回の会場・スローバブックスは9月21日にオープンしたばかりの古本屋です。築90年のお宅の一部を活用していて、とってもいい雰囲気。特にこの日は天気もよく、縁側や室内に陽が差し込んでいて、すっかりのんびり気分になりました。某氏の「今日は塾はやめて、昼寝しよう」という誘惑に負けず、3回目のセミナーがスタートです。

さて、今日の主なメニュー。
○ゲストトーク:
・佐藤浩昭さん(伊達ルネ塾2期生/スローバブックス)
○塾生よりフィールドワークの報告
○塾生マイプランの発表とフィードバック

■軸を持ち続けることの大切さ

今回のテーマは「プランの具体化」。しかし、塾生のみなさんは課題シートの記入に大苦戦していたようで…、それぞれの混迷のどこに光を当てて、かたちにしていくか―このことも、今回の目標となりました。

はじめにゲストトーク。今回のゲストは、「スローバブックス」の店長で伊達ルネ塾OBでもある佐藤浩昭さん。塾生時代には「ロバのいる古本屋」のマイプランで最優秀賞を受賞しました。今回は、塾生時代の話やその後、開店に至るまでのお話をしてもらいました。

「ロバのいる古本屋」。最初から最後まで、この根本的なテーマが揺るぐことのなかった佐藤さん。しかし、ビジョンが大きくなりすぎたり、周りの部分が形になっていなくて、プランづくりには苦労しました。しかし、自分の想いや考えを人に伝えて、アドバイスを受けることでプランが形になっていきました。中でも、課題で取り組んだインタビューで仙台の古本屋さんに参考になる話をたくさん聞けて、現在もアドバイスを受けているそうです。また塾生時代の様子を知る人からは、「半年で想いを伝える力が数段上がった」というコメントもありました。

卒業後、着々と準備を進め、先日ついにオープン。店は販売を行う本棚と閲覧用の本棚に分かれていて、本を読みながらゆっくりと過ごすことができそうです。また、ロバは現在探し中でまだいませんが、代わりに張り子のロバが出迎えてくれます。当分は、週1回の営業とイベントへの出店が主となるとのことですが、機会がありましたらぜひ訪れてほしい場所です。

尾野さんからは、「ここには『場の魔力』を感じる」との言葉とともに、「今日の伊達ルネ塾のように、イベントスペースとして使ってもらうことで認知度が上がっていくのではないか」というアドバイスがありました。

揺るぎないテーマのもとで、半年間悩み続けてプランを形づくっていった佐藤さん。その言葉と、つくり出した場を通して、混迷の中にいる塾生のみなさんに、軸を持ち続ける、見失わないことの大切さを伝えてくれました。

■「ガンガン」突っ込みと「ゆったり」傾聴のサンドイッチ

先月行われたフィールドワークの報告をはさんで、後半は、塾生のマイプラン発表とフィードバック。

今回は時間があったことから、1セットを「発表6分+フィードバック15分+コメントシート記入3分=24分」に設定。そして塾生のみなさんは、ガンガン突っ込みモードの「尾野テーブル」とゆったり傾聴モードの「佐藤テーブル」で1回ずつ発表を行いました。

自分のやりたいこととできること、ビジョンやミッションのこと、具体的なプランのこと、さらには次回までの課題である地域づくりの先輩へのリサーチの人選のことまで…。普段より長いフィードバックの時間で、さまざまな点で意見を交わし合いました。

セミナーが始まる前は混迷の中にあった塾生が多かったのですが、この2セットを終えると混迷の中にも一筋の光が見えてきた―そんな感じがしました。

最後のまとめでは、尾野さんからは、それぞれのプランの共感度の高さを挙げて「自分自身の取り組みや自分プレゼンを通して自分を知ってもらい、協力者を増やせるようなプランを考えてほしい」。佐藤さんからは「誰のために、何のために、を自分も考えていきたい。みなさんも、頭に描きながらやってほしい」というコメントをいただきました。

4回目までの課題として、地域づくりの先輩へのリサーチも行い、プランをより具体的にすること、厚みを増していくことが次のステップ。聞いた話を、どのようにプランに生かしていくかも楽しみです。

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