【伊達ルネッサンス塾 第4期/第5回セミナー レポート】「自分だけのマイプラン」の手がかりを探す

■2017/12/2(土)@普門寺(山元町)

師走に入り、それぞれが年末に向けて忙しくなる中、伊達ルネッサンス塾は終盤5回目です。

今回の会場・山元町の普門寺は、比較的海に近い地にあり、東日本大震災に際しては津波による被害を受けました。塾のはじめに、住職の坂野さんから震災時のことやその後のさまざまな取り組み、今後は山元で活動している団体をつないで一緒に取り組めるような拠点にもしていきたいというお話をいただきました。

今回のテーマは「自分だけのマイプランへ」。もしかしたら、考えているプランは他の地域でも誰かが考えたり、実践しているかもしれません。しかし、「どこで」「誰が」「なぜ」の違いがそれぞれの「マイプラン」を生み出します。塾生たちは「自分だけ」の手がかりをつかめるでしょうか。

今回のメニューは、以下の通りです。
○塾生マイプランの発表
○ゲストトーク
・庄司亮一さん(伊達ルネッサンス塾2期生)
・八巻眞由さん(伊達ルネッサンス塾1期生)
○ブラッシュアップタイム
○姉妹塾遠征の報告
○まとめ

■「マイプラン」は未来を写す?~OBトークから

4回目までは、事務局から出した課題シートに書き込む形でプランを事前にまとめ、発表をしてきました。しかし、今回は課題シートは無し。これまでつくってきたシートやそれをもとに行った発表、そしてフィードバックをもとに自分の想いや考え、プランを話しやすいように自分でプレゼンシートをつくっての発表になりました。

「どんな発表になるのかな~」と思っていたのですが、まずプレゼン資料については手書きや言いたいことの強調など塾生それぞれの工夫が出てきていました。またマイプランの方も、4回目の尾野塾長からのアドバイスや5回目までの間に実施したブラッシュアップ会をもとに内容をチューンアップしてきていました。ただ惜しくは、7分という発表時間に入りきらない塾生が多かったこと。一般的に、最も言いたいことは発表の後半に来ることが多いので、時間の配分は今後の課題になってくると思いました。

休憩をはさんで、ゲストトーク。今回は、OBゲスト2名が登場。

1人目は2期生の庄司さん。第2期のプレゼン(動画)を見ながらお話をしてくれました。

仕事は介護福祉士で、仕事以外では地域の芸術祭にも関心があり、プランづくりに迷っていた庄司さん。最初は高齢者の話の聞き書きをプランとして考えていましたが、福祉を前提としては考えたくはなかったそうです。

その中で、角田のファミレスで伊達ルネ塾のスタッフに自分が抱えてることをただただ聞いてもらえたのが心地よかったそうで、そこから生まれたのが「オイビト アート アーカイブ」。仕事の経験から、高齢者と関わってみるとおもしろいと感じていて、ではどうやって関わりを持つかをプランとして発表しました。

最後に、伊達ルネッサンス塾のマイプランの傾向が変わってきていると感じていて、いまあらためて自分のプランやプレゼンを見ると「時代の先を行ってたんだなー」と思ったと話してくれました。

2人目は1期生で今は事務局メンバーの八巻さん。

地域の活動に関わりはじめたのは、中学・高校でのジュニアリーダーの活動でした。いずれは家業を継ぐつもりでしたが、高校卒業後はどうしようかと思っていた時、町役場職員に誘われて教育委員会の社会教育指導員になりジュニアリーダーの担当をすることになりました。その傍ら「まるもり町青年団Re:birth」を立ち上げ、地域活動も継続しましたが、「絶望」~地域には希望がない、未来の話ができない~を感じてしまいます。

そんな時尾野塾長に出会い、それがきっかけで塾生になります。苦しんだ半年間でしたが、しっかりと自分を見つめ直すとともに、絶望を脱して「何とかなるかもしれない」と思えるようになりました。今回のトークにあたり、塾生時代のプランを見直すと今考えていることが多く含まれていて、自分のベースになっていると感じているそうです。

現在は新たに団体を立ち上げ、本業を持ちながらも当たり前に地域や社会に対してアクションできるようにしたいと考えています。

2人のOBの話から、自分の想いや考えを言葉に出すこと、そして考え抜くことこそが「自分だけのマイプラン」につながると感じさせてくれました。

■白熱の15分。

後半はブラッシュアップタイム。3つのグループに塾生、OB、聴講参加者、事務局が均等に入り、塾生1人あたり15分間、マイプランの発表を聞いた人たちからのフィードバックを受けました(塾生1人のグループは30分間)。参加者側からは発表を聞いての感想やアドバイス、もっと聞きたいことなどを質問し、それに対して塾生がさらに考えつつ答えていきます。筆者は、特定のグループに入らずに巡回して聞いていましたが、プランをよりおもしろくしたり、実践的にしたりするようなやり取りが多く出てきていて、今後のマイプラン作成の肉付けになるなと感じました。

30分経ったところで組替えをして2セット目を行い、最後には時間が来て「終了~!」と言ってもどのグループも終わってくれないほど白熱した時間でした。

次回はいよいよ発表会。間には尾野塾長を交えてのブラッシュアップ会などもありますが、ここからがマイプランづくりの最終段階にして最も険しい山を登ることになります。そんな中、どうしていくか。今回のOBゲストの庄司さん・八巻さんの話にも出てきましたが、悩みながら、自分の内面を再度見つめながら、そして「自分のつくりたい世の中像」を思い出しながら、ぜひ壁を一つやぶってほしいと思います。塾生のみなさんのジャンプアップに期待です!

【おまけ】

交流会は2種類の鍋でした。おいしかったです。

■いよいよ次回は「マイプラン発表会」。半年間積み上げてきた想いや考え、一緒に聞きましょう!

第4期マイプラン発表会は、

2月3日(土)、今年できたばかりの山元町防災拠点・山下地域交流センター(つばめの杜ひだまりホール)にて開催します。

主な内容は、塾生マイプランの発表、ゲストセミナー、大交流会。

内容盛りだくさんですので、ぜひご参加ください!

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