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「ウソをつくひと、つかないひと」

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スイスイ

1985年生まれ。元メンヘラ現100%リア充のエッセイスト。
現在cakesで「メンヘラ・ハッピー・ホーム」連載中。

サクちゃん

1978年生まれ。シングルマザーのクッキー屋。
娘のあーちんほぼ日で連載中のイラストレーター。

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サク:スイスイサクサク!

スイ:よむらじおーーーー!オリンピックと三昧ですか?さくちゃんとわたしはこないだ我が子達とサクちゃんと、横須賀にいきました!

サク:ふたりめのママとしていきました!

スイ:横須賀美術館と、その目の前のホテルビュッフェにいっただけなんだけど、ちょっとした日帰り旅っていいね、と思いましたよ。みなさんのおすすめの日帰り旅の場所、あったらおしえてほしい。そこにサクちゃんといきたい!!!さて、今回のテーマは!

サク:「ウソをつくひと、つかないひと」でどうですか!!

スイ:ウソをつく人がわたしで、つかないひとがサクちゃん、ってことでだいじょうぶですか?

サク:うん。あのね、先日のスイスイのcakesの連載を読んで、なんだろう共感という意味ではゼロだったんだよね。

スイ:笑。
逆にさくちゃんから共感を得られる話題わたしの細胞にあるかな笑。

サク:それはたぶんお互いさまだよね。でもラストの横須賀の部分は超共感。なにをもってウソとするかは議論すると迷い込むから、今回は意図的なウソについての話ね。

スイ:連載に書いてあるのだけど、私は生粋のうそつきで、さくちゃんもご存知の通りほとんど人間関係は上辺だけの付き合いを適当にしてるので、相手によってはもう全文字うそだらけ笑 ごめん!!

サク:全文字!笑 なにがウソでウソじゃないか、自分でもわからなくならないの?

スイ:それは残念ながらわかってます!「このひとには真実を話す必要がまったくないわ」とおもいながら適当な正反対なこといったりしてる。

サク:営業マン的なウソ?必要悪的なやつ?

スイ:まあそうだね。

サク:ものごとをうまく進めるためのウソ、相手を気分良くさせるためのウソね。相手にウソがバレてるかどうかはわかんないの?ヒヤヒヤしない?

スイ:ヒヤヒヤ?しない。バレてもいい相手にばかりウソをつくから。いっそ、バレて絶縁してもどうでもいいかもしれない。。
これがより強くなったのは結婚してからで、夫への信頼がつよすぎて「もはや人生において友人は数人でいいわ。」と割りきれてから「適当な相手には超適当」というスタンスが増強された。

サク:いい話なのかサイテーなのかわかんないなそれ。

スイ:とうとうこの回わたしになんの得もないけど大丈夫だよね?!いつもだよね?!笑

サク:笑




ウソがつけないサクちゃんはいい人なのか


サク:なぜこんなに質問攻めにしているかというと、わたしは真逆で、ウソがつけないんですよ。

スイ:なんで?

サク:もうこどもの頃からそうなんだけど、なんでだろ。

スイ:うそが顔にでちゃうってこと?そもそもつかないの?

サク:つかないの。あ、でも言っちゃいけないことを黙ってるとかはできるよ。そういうときに知ってるけど「知らない」とか言うことはある。

スイ:ちなみにウソってなんだろうたとえば軽いことでいうと・・・
・元彼とあってたのに彼氏には家族と会っていたことにした
・アルバイト内容を彼氏に隠していた
・いまどこ?ときかれたとき全然違う場所をいう

とかはウソ?

サク:それはウソだね。確定。

だます要素があるかどうかかな。隠すのとだますのはちがうもんね。

でもこれさ、ウソをつかないのがいい人かと思いきや、まっっったくちがうからね。この前ばななさんのnoteに書いてあってクビもげるほど頷いたんだけど、ほんとうのことを言って「正直でいいね」と評価されることはないんだよ。いやがられることのほうが多いかも。
思っていることを正直に言うより、ちょっとウソを交えてもやさしい言葉のほうがほしいんだよ。ほんとうに思ってることを言って怒られてばっかりだから。

スイ:ほんとうのことってたとえば?

サク:たとえば、仕事の相談をされて「向いてないからやめたほうがいいと思うよ」って言ったりね。向いてないことを努力でなんとかできる人って少数派で、向いてないとわかっててはじめるならいいけど、はじめてから気がつくのはいやだろうなと思って言うんだけど、まあいやがられることが多いよね。

スイ:それは、正直なほうがいいよね。でも、わたしはどうでもいい相手だと「いいねいいねー!」とかいっちゃう。つまりウソをつく。その方が話ははやく終わるし。

サク:でしょ、どうでもいいひとにはできるでしょ。わたしとしてはほんとうに思ったこと言うのはやさしさのつもりだったんだけど、伝わらないのかーっていつも思うよ。

スイ:道徳レベル高いんじゃない??
、、、、でもそのいやがる相手のスタンスはなんなんだろう?相談して来てるけど、おだてられたいの?

サク:否定されたくないんじゃないかな。

スイ:これ本題とずれるかもだけどさ、否定を想定せず、肯定を浴びまくりたくて相談するひとおおくない?

サク:わたしのほんとうに思ってることなんて別に求められてないのか、ってむしろこっちがショックだよね。

スイ:たしかにね。

サク:だからさ、ウソをつかないからといっていい人になれるわけではないのよね。それで、ほんとのことを言わないとすると「何も言わない」になるんだけど、「その沈黙がこわい」とか言われるんだよね。どうすりゃいいのと。

スイ:そいつらにとってのいいひとではなくても、本質的にはそっちのほうがいいひとだと思うけど。

サク:本質的なことなんて求めてないよね、だいたいの人が。ほんとうのこと知りたい人なんてそんなにいないんだと知ったよ。



ブシちゃんの生きづらさ


サク:わたしはウソつくのだけじゃなくてつかれるのもいやなんだけど、スイスイは、疲れてるけど「疲れてないよ」とか、そういう思いやり的なウソを相手にもついてほしい?

スイ:ついて欲しいわけじゃないけど、ある程度うそをつきあったほうが上手くいくときもあるよね。

サク:それって恋という場面でだよね?そうか、わたしが恋に向いてないの、それじゃないの?ほんとうだけを求めたら、恋が続かないんじゃない?

スイ:恋に関してのウソは、どうでもいいからついてるわけではなくて、まさに思いやりとしてのウソもあるよね。結婚してみると、たとえば、、、「しらなかった!」とか「ほしいとおもってた!」とか「うちの母があなたのことすごくよく言ってたよ」とか、潤滑剤としてのウソもあるね。

サク:そうそうそれ。その、恋に必要な嘘もつけないから、成り立たないんだよね。恋をうまくいかせることより、相手がほんとうに思ったとおりに好きなようにしたらいいと思ってるから。

スイ:「絶対正直である事!!!」にこだわるのは好きではない。かといって騙す気もない。ただの相手を思うがゆえのウソ。

サク:必要なんだよね。でもね、正直であろうとしてこうなったわけではないんだよね。むしろ性格的には素直じゃないよね、わたし。

スイ:なんか、、、武士だよね?

サク:ふふ、やっぱり?武士っていままで何回言われただろう。

スイ:拙者!!!感あるね。
あの、ブシちゃんとしては、いつからそうなったとかなにかの影響とかあるの?

サク:うーん、いつからブシちゃんになったんだろうね。
有言実行!みたいに、言葉が先だった気もするな。ウソにしないために行動するみたいな。「大丈夫?」って言われて「だいじょうぶ!」って返すと、ほんとうは大丈夫じゃないけどおもいやりのウソ、または強がりのウソなことが多いでしょ。でもわたしが大丈夫って言ったらだいじょうぶなんだよね。そのとき強がってるとしても、だいじょうぶにするつもりがあるという意味で。超ブシだよね。



ブシちゃんVSメンヘラ



サク:でもさ、じぶんでもわかんないんだけど、ほんとうのことしか言えないのに素直じゃないってどういうことだろう?その点メンヘラちゃんは、ウソをつくけど素直だよね。

スイ:うーん。。。人間として素直だからこそ、自分の欲のためにウソをつくのかも。「うそをついて誇張してでも相手を振り向かせたい」とかそういう欲に素直。

サク:ああ、そうかも。素直でいるための手段が「ウソ」なんだね。

スイ:あるいみ、「正直でいる!」って、修行じゃない??私にとっては逆に不自然なんだよね。さくちゃんの武士っぽい正直さって、がんこじゃないとできないよね?

サク:頑固なのに、自分がこうしたいというのをガマンしちゃう。メンヘラが突っ走るのの真逆で。じぶんがこうしたいと思っても「相手に悪いしなー」みたいな。ぜんぜん素直じゃないよね。

メンヘラちゃんが、こうしたい!というのに正直に突っ走るためのウソは、相手が受け入れると信じてるんだよね。わたしがこうしたい!というのをガマンしちゃうのは、相手が受け入れると信じていないからで、それが、ウソにならないための手段になってるってことなのかな。

つまり、素直じゃないのって、相手を信じていないってことかも。

スイ:確かに、うけとめてくれる相手を前提としないと素直になれないのかも。

サク:やっぱりそこだよねえ。



ブシはビキニになれるのか



  スイ
:武士に必要なのって、、、、解放感じゃない?

サク:たしかに持ち合わせてないね、解放感。ブシちゃんそれほしい!!

スイ:「1人で戦いきる覚悟!本能寺!刀!」や重い鎧を脱いで、ビキニにならないとね。

サク:ちょっとなに言ってるかわかんないけどね。

スイ:いやでもさ、サクちゃんは、ブシちゃんから、変わる気はないでしょう?もう染み付いた哲学でしょう?

サク:変わらないとは思うけど、素直じゃないのはよくないとわかったんだよね。それに、素直なブシちゃん、無敵じゃない?

スイ:うーん。素直って、たのしいことばかりじゃないよ??
たとえば素直がデフォルトだと、素直が抑制される場面でものすごくダメージうけるよ??突然の失恋とかで好きな気持ちを断たなくてはいけなくなったり。
その点サクちゃんは、この濁流をとめるダムを自分でもってるのは強いよ。そのままのほうがよっぽど無敵じゃない??

サク:そう、素直は傷つくんだよね。ビキニだもんね。直肌。

スイ:無防備だからね。武士は防備はんぱない!

サク:そうだね。でもわたし今まで守りすぎて無傷できたから、そろそろ武士を卒業しようかなと。

スイ:がまんしてきたことをとりあえずひとつひとつ放てば?ひらけダムー!っつって。わたしは前にこのラジオでも触れたけど「死ぬまでにやりたいこと100」書いてみて「ああ時間ないわ!」ってなってからよりいっそう、放つスピードあげたよ。したいこと書いて、ダムあけまくって、ナースのお仕事の観月ありさキャラで放流。


サク:わたしはキャラ的には松下由樹だけどね。スーイースーイーー!(あーさーくーらーー!)って。

スイ:人はかわれないけど、ダムをひらくくせをつけたらすこしかわるのかも?

サク:本質は変わんないけど、そのダムの水がゼリーになるだけでいいかも。ザバーッっと解放は無理でも、甲冑のかわりにそのゼリーを身にまとうわ。

あと最近わかってるのは、さっきも言ったように、他人を信じることなんだよね、ポイントは。誰に向けて放つかというのが大事。

スイ:そうだね。それ大事だよね!!みんなに放ってたらやばいよね。わたしもさすがに、放つレベルマックスが夫で、友人にはわりとどこかは気をつかうよ。



サクちゃん結局なにを脱ぐの?


スイ:サクちゃんさ、1個でいいから、これまで我慢してたこと言ってみたら??わたしのやりたいこと100のように!

サク:ダム開きだね。がまんしてた1個・・・えーとね・・・じゃあね、わたし、恋人、つくる!!!

スイ:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


(つづく)


(今日のエンディング曲:Chara「やさしい気持ち」)


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