はじめに そして これから

 新型コロナウイルスの感染拡大により、子どもたちは学校に行けなくなりました。図書館にも本屋さんにも行くことができず、外に出ることさえままなりません。
 こんな時こそ、楽しいお話をたくさんの子どもたちに伝えたい。そんな思いから、児童文学作家の木村研はらまさかずが、お話を届けるページをつくりました。ここにあるお話は、お子さんに読んであげても、朗読したものをYouTubeなどにアップしても、また、絵をつけて絵本や紙芝居にしても構いません。(ただし、商業的な使用はご連絡下さい)
 お話をどんどんアップしていきます。どうぞお楽しみに。
(よむよんでの紹介記事です→2020年5月30日東京新聞朝刊)
よむよんでは2020年4月18日にスタート。5月25日、100話達成。5月31日、105話で第一期終了。木村研57話、はらまさかず47話、合作1話。
7月10日、第二期開始。現在も更新中。

何かお役に立てるなら
 九州地方などで豪雨の被害が広がっています。新型コロナウイルスによる感染が再び増えつつある今、避難所での生活を強いらていれる方々を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
4月18日に開設された無料のお話サイト「よむよんで」は、もともと、コロナ禍の不自由な生活を余儀なくされた子どもたちに、お話を楽しんでもらうためにつくりました。以来、多くの方々のご協力を得て、提供できるコンテンツが充実してきました。朗読作品は、静岡第一テレビの元アナウンサー橋本恵子さんの朗読マラソンが6月1日から毎日続けられ9月6日に100作を達成しました。また、やまねこ朗読会ひつじの会の皆さんの朗読作品は10月1日に100作を達成しました。どちらも作品数を更新中です。被災された方、今はそれどころではない状況だと思います。しかし、今後、復興が進み、時間に余裕ができた時に、ご利用いただけましたら幸いです。一話一話が短く、楽しい作品ばかりです。どの作品も、聴いていて心があたたかくなることと思います。

「日本の作家のお話+中国の子どもの絵」プロジェクト
 親の仕事の都合などで日本にいる日本語の苦手な中国出身の子どもたちはたくさんいます。コロナ禍でそうした子どもたちは、日本の子どもたち以上に不安を感じていることでしょう。中国語でもお話を届けたい。そんな思いから、白百合女子大大学院の博士課程で児童文学を専攻する中国人の孔陽新照(こうようしんちょう)さんが、よむよんでの作品を中国語に翻訳しました。5月4日に最初の翻訳作品を公開、その後、少しずつ作品が増えていき、21作品となりました。
 孔さんは、IBBY(国際児童図書評議会)や中国の出版社、書店などの推薦を得て、「日本の作家のお話+中国の子どもの絵」プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、孔さんが翻訳した21作品を対象に、中国の子どもたちから絵を募集するというものです。募集期間は6月1日から6月25日まで。12歳までの中国の子どもたち(国外に住んでいても可)が応募できます。
その後、翻訳家の田秀娟(でんしゅうけん)さんが、よむよんでからさらに22作品を翻訳し、孔さんの翻訳と合わせ合計43作品を対象に、募集期間を8月31日まで延長して、プロジェクトを続けることとなりました。
8月31日まで、中国の子どもたちからたくさんの素晴らしい絵が届きました。それらの作品は、こちらにまとめてあります↓
https://note.com/yomuyonde/n/n86a706a99e6b


今後、よむよんでのお話と子どもたちの絵は、IBBYの張会長が開設したコロナ関連児童書サイト「生命の樹児童図書」
https://www.kodomo.go.jp/info/child/2020/2020-065.html
で公開され、さらに多言語に訳される予定です。


取り上げていただいたメディア
東京新聞
タウンニュース川崎版
富山シティエフエム 絵本専門士堀地はるみの 「かばんにいつも絵本を入れて」
RAB青森放送 GO!GO!らじ丸



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?