想像力(エッセイ)

アパートの空き部屋を改装工事しているらしい。

どんな改装がされているのか気になる。

そして、私の部屋はしなくていいのか?してくれないのか?

そもそもどこを何を改装しているのだろう?

知りたいけれど、覗きたいけれど、堂々とは見に行けない。

恥ずかしいのか?

知りたいことは恥ずかしいことじゃない。

その行動をしたことで、その行動を誰かが笑うのではないかと想像して恥ずかしくなっているだけだと気づく。

他人が何を思おうが、何を言おうが勝手なのに。

勝手に想像して勝手に恥ずかしくなって。

でも、実際には恥はかいていない。

人間の想像力は素晴らしい。

改装中の部屋から声がしたので、何をしているのか聞き耳を立ててみたが、工事をしている人たちの言葉が聞き取れない。

どうやら海外の方のようだ。

どういう改装をしているかを聞きに行ったところで説明されても分からないということは分かった。

この時点ですでに想像していない事実がある。

工事をしている人が日本人と思い込んでいた。

そして男性だけと思い込んでいた。

私にはその程度の想像力しかなかった。


私の想像力の伸び代はまだまだあるようだ。


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