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● クロスカントリー:瀬女高原の攻略

皆様、お疲れ様です。
パラグライダーが趣味のよねけんです。
クロスカントリーフライトについて自分の考えを書いています。
今回は「瀬女高原の攻略:攻略の条件とは」です。当初の目次から変更しています。

 前回から読む 気象条件1:気象条件が良いかどうかはフライヤー次第


題名がクロスカントリーから始まっている記事は自分と同じレベルのパラフライヤーを対象としており、マニアックでガチな内容です。
ご承知おきください。


 獅子吼高原から瀬女高原へのクロスカントリーフライトを題材にした記事です。(獅子吼以外の方、済みません。) 

 今回は途中から有料記事です。理由は瀬女高原へのクロスカントリーに必要な気象条件、フライトプランの具体的な数値、および攻略ポイントを記載しているからです。これは一種の種明かしであり、獅子吼高原パラグライダースクールでクロスカントリー証を取る場合は、本来、自分が楽しんで、自分なりの答えを見つける部分だと思います。それでも見たいという方、あるいは、他のエリアから来て獅子吼で安全に飛びたいから参考にしたいという人は購入をしてください。

遠くに飛ぶということは

 テイクオフして従来のランディングではなく、17km以上先の遠くの地を目指して飛ぶ。なかなかの難題ですが押さえるべきポイントを列挙します。

・テイクオフ出来ること
・高度が取れること
・フライト方向に対して追い風が吹いていること
・サーマルソアリングやアクセルワークのスキルがあること

 前回の記事で少し話した通り、最初のクロスカントリーフライトの成功はテイクオフできるかどうかがポイントだったと書きました。飛べなければ何も始まりません。特に獅子吼はテイクオフの反対側にクロスカントリーフライトをトライできる地形ではありません。テイクオフから見るとサイドの風が上空にある状態が基本となります。
 高い高度はパラグライダーが飛ぶためのエネルギーです。日照条件や雲低高度、気温減率(※1)の条件が良いほど良いです。しかし、高い高度が取れなくても、何度もソアリングで高度を稼ぎながら前進する方法も考えられます。ここは戦略ですね。
 恐らく一番の条件は追い風、フォローの風の中を飛ぶことだと思います。依然の記事 (有料記事)でも取り上げた通り、対地滑空比が重要になります。この3つの気象条件が揃っていることと、その条件で目的地に到達できるスキルを持つことが必要になります。スキルについては以前に投稿した記事 (一部有料記事)に書いた通りです。

【注記】
※1:気温減率
 この場合、正確には乾燥断熱減率のこと。高度が上がるにつれてどれだけ気温が下がるかの指標。気温差が大きいほど上昇気流は強く高くなる。

では、実際の気象条件やフライトプラン、攻略ポイントを示します。

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