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パラグライダーな日々 「ハイク&フライというスタイル」

訪問、ありがとうございます。
パラグライダーが趣味のよねけんです。
今回はパラグライダーの楽しみ方のスタイルの一つ、ハイク&フライについてです。

フライトギアとしてのパラグライダー

 空を舞台としたスカイスポーツは「グライダー」「ハンググライダー」「パラグライダー」「スカイダビング」などがあります。南の島のリゾート地には「パラセイリング」なるものもありますが、これはスポーツというよりアクティビティです。自ら操縦をすることはないからです。

 これらのスカイスポーツにはギア(道具)や設備が必要になります。「グライダー」であれば飛行場や上昇するためのウインチ、あるいは曳航用の飛行機が必要です。「ハンググライダー」は布や金属製のポールでできていますが、運ぶには車が必要です。また組み立てにもそれなりに時間が掛かります。「スカイダイビング」はパラシュートとハーネス(身体を固定するベルトなど)だけなので道具は少ないですが、高高度に行くには飛行機などの航空機が必要になります。(高層ビルの上から跳ぶのは無しということで・・・)

 「パラグライダー」は布とラインでできた本体と、パイロットが乗る布でできたハーネスがギアになります。収納すれば大きめのザックに入るため人が担いで運ぶことが可能です。飛ぶためには高い山に登る必要がありますが、車やエリアによってはゴンドラで登ることができますし、準備も綺麗にパラグライダーを地面に敷くだけになります。

 スカイスポーツの中でも一番手軽にできるため、パラグライダーのフライヤーの人口も多いのです。

このザック一つで全てです

パラグライダーの道具は年々軽くなっている

 そんなお手軽なギアのパラグライダーですが、年々、その重さは軽くなっています。軽い方が取り扱いが楽になりますし、また、より軽量な生地が材料として使えるようになったとうこともあります。
 最近だとグライダー本体だと5kg以上あった重さが4kg台と1kg軽くなっています。ハーネスも1kgの軽量がされているので、合計2kgは軽くなっています。10年前から見ると更に軽量化されてます。
 「軽くなっているのは分かったけど、数kgの軽量化はそんなに重要なのか?」と思われた方もいるかもしれません。パラグライダーの滑空性能ではあまり効いてこないのですが、でも、大事なファクターになっています。

ハイク&フライという楽しみ方

 パラグライダーの起源は登山をした後、下山するために使われたことにあります。他のスカイスポーツはフライトや落下することが目的ではあるのですが、パラグライダーは下山するための手段としての側面もあったのです。パラグライダーも他のスカイスポーツと同じくフライトすることが目的となっていきましたが、人がギアを担いで登り飛ぶというスタイル、つまりハイク&フライと呼ばれるスタイルが今も残っています。パラグライダー発祥の地であるヨーロッパではハイク&フライが盛んで、人が運ぶために軽量化が進んでいるのです。この場合の数kgの重さはとても重要になることは、お分かりいただけるかと思います。

こんな感じでハイクアップします・・・

そんじゃハイク&フライする?

 これがかなり微妙でして・・・(苦笑) 獅子吼エリアだと約450mの高さを8kgぐらいのザックを担いで登ることになります。より軽量なギアを買えば5kgとかになるかも。でも、それ専用にギアを揃えるのは、一般会社員にはかなり難しい話になります。(俺だけか?)
 じゃあ、8kgでも担いで登ればいいじゃんってなるかというと、そうはなりません。何度かやってみたことがありますが、テイクオフ(離陸場)についた時には脚の疲労が全開で、テイクオフするのに脚がもつれるは、飛んでいる時も脚がつったりと、とてもとても僕には無理です。楽しみ方というよりは、もはや苦行。ハイクは不要、フライだけで十分です。ハイク&フライができるような強靭(?)な肉体が欲しいわけではないので、まぁ、勘弁してください。

 獅子吼以外のエリアでは車で登って30分程度歩いてテイクオフまでというところもあります。獅子吼エリアは車でゴンドラ駅に行き、頂上つくと歩いて数分でテイクオフに着きます。テイクオフにはトイレも自動販売機も、なんならカフェすらあります。なんて恵まれたエリアなんだろうって思います。そして、時にはテイクオフの上にギャラリーに注目される中、妙な緊張感のあるテイクオフができます。嫌だけど。

 冬場はクローズとなるエリアではあるのですが、普通の人がテイクオフの様子を見られるエリアなので、パラグライダーをする人も、そうでない人も一度、おいでられたらどうでしょうか。(おいでる は金沢弁で いらっしゃる の意味)

まだまだパラグライダーな日々は続きます。

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