プチ専門を育てる

宣伝会議編集ライター養成講座即戦力コース米光クラスでは、各自「プチ専門」を決めて、それについて書いてもらう。
半年の講座内で、「プチ専門」を育てていく。考え調べ書いて、第一人者になってもらう。
そうなるための方法を伝授し、実践していく講座といってもよい。

1つ「プチ専門」を育てあげると、次にまたもう1つ育てるのは簡単だ。そうやって「プチ専門」を7つぐらい持てば、いくらでも書くべき内容を見つけられるようになる。
「広く浅く」から脱却し、「狭く深く」をいくつか持つことによって、他のいろいろなものにも深さがあることを実感して、編集し、書くようになると、他者をなめずに書く姿勢ができてくる。

だから「編集ライターをやりつづけるものはプチ専門を7つ持つべきだ」と言っている。

だが、「プチ専門」を何にするかは、案外むずかしい。広いテーマにすると、いくらやっても第一人者になれない。「映画」「スポーツ」では広すぎる。もっと狭く。
なるべく、誰もやっていない専門を見つけること。誰もやってなければ一番になるのはスピーディーだ。

たとえば、ぼくはライターをはじめたときに「こっくりさん」について調べ始め、「コックリさん同好研究調査会」というサイトを立ち上げた。
「こっくりさん」について専門的に調べている人は少なく、おそらく数人しかいない。調べ始めて一年たった夏ぐらいから、仕事の依頼がぽつぽつやってきた。
怪談や怖い話の特集で「こっくりさん」をピックアップするときに声がかかるようになった。こっくりさんで検索すると、「コックリさん同好研究調査会」が上位に出てくるからだ。

そのテーマのワードで検索すると上位にくるサイトを作って、ライティングもできることを示していれば、仕事の依頼が舞い込む可能性は高い。

そういう「プチ専門」を見つけるといい。

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