究極のババ抜きを作る

池袋で9/21、大ゲーム大会をやります。誰でもふらっと来てOK。「羅生門」「走れメロス」「こころ」など文学をモチーフにしたゲームを、製作者がしっかりと遊び方を説明しながら遊ぶ会です。

で、そこで「究極のババ抜き」も発表。
講座で、全員がそれぞれ究極のババ抜きを作っています。30人ぐらいいるので、あわよくば30種ぐらいの新ババ抜きが誕生する。そのなかで一番おもしろかったものをゲーム会で発表します。

前回のワークショップで、「ババ抜き」をまずやってみた。
大人になった今となっては、ただやるだけでは、そんなにはおもしろくない。が、自分が新しいババ抜きを作るんだという意識があると、急に真剣に遊べるようになる。ババ抜きのどこが面白くて、どこを改善すればいいのか、意識してプレイしてもらった。

まずは3人でプレイ。次に4人でプレイ。人数が違うだけで遊び心地が変わる。ババを抜かれる瞬間・抜く瞬間が盛り上がるポイントなので、4人になると、ただ取るだけの場面が増えて面白さがダウンするという感想も出てきた。

さらにジジ抜きをやる。ジョーカーなし。最初に1枚だけ抜く。これがババになる。だが、どれを抜いたのか分からないので、どれがババかわからないというルールだ。
ババ抜きの、もうちょい面白い版というイメージがあったが、やってみると「おもしろくない」という意見多し。
ババがどれだか分からないうえに、推理する手立てもほぼない。ババを抜く抜かれるという盛り上がりポイントも減ってしまい、おもしろさが減っていると言うのだ。

その後、ババ抜きをみんなで解析して、各自が1つだけルールを改善してみた。
あるチームが追加した「ババを持っている人は立つ」ルールが、盛り上がっていた。ゲーム的には、たいして変わっていない。誰がババを持っているかがわかるので単純になっているぐらいだ。
だが、ババを引いたときにすっと立つ動き自体が面白い。罰ゲームでもあり、あいつババ持ってるから要注意というのがわかるため「ババを抜く抜かないポイント」が可視化されて盛り上がるみたいだ。

他にも、
裏返して自分は見えないが人には見えるように持つ
ジョーカー持っている人はえんえんと引かれる
捨てたカードをスートごとに重ねて上のカードが得点
ジョーカーはオールマイティ
後から大きいペア出すと前の小さい人は披露
ハートとダイヤ、赤カードはオープン
2つにわけで持つ
などさまざまな新ルールが追加され、プレイしてみる。

プロトタイプを作って、どんどんやってみる。
そうすると、さらにババ抜きの凄いところや、いまいちなポイントがはっきりと見えてくる。

大人が真剣にババ抜きをやって、それについて議論して、新しいババ抜きを作ろうとして盛り上がるの、めちゃ楽しかった。

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