大野智「忍びの国」/原稿の立ち位置と切り口/「 」の中の句点

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ねとらぼGirsSideに大野智主演「忍びの国」のレビューを書いたよ

ねとらぼGirsSideに「嵐・大野智は何と戦い何を失い何から自由になったのか 初地上波「忍びの国」を今見ると、シンクロっぷりがはんぱない」という記事を書いたよー。
大野智ファンの視点で(大野智主演の「世界一難しい恋」の全話レビューをエキレビに書いたころからのにわか大野智ファンではあるが)、書いております。
こういう原稿は、書き手の立ち位置(にわかですが大野智ファンです!)と、切り口を見つけて書くのがコツ。
今回は、「嵐としての活動休止をして自由になりたいと考えた大野智くんと、「忍びの国」で演じた無門がシンクロしているよ」という切り口で書いています。
っても、なかなか難しくて、ほんとうは、あああっと、これ以上はオープンに書かないほうがいいか。あとで。

映画では省略されちゃったけど、原作の小説「忍びの国」で気に入った部分は、向かってくる敵軍が白く見える場合は敵は臆していて黒く見えれば士気が高いという部分。その理由は、

臆していれば身体はのけぞり面を前面に晒すため白く見える。士気が高ければわき目も振らず前のめりになって駆けるため、兜や陣笠が敵に見え、黒くなるという。

「ないない!」っていうことを真顔で、でも理屈は通ってるなと一瞬思わせるような小ネタは、忍者モノの醍醐味っすよね。
根絶やしに燃やすために赤い液体をかけられ、それが赤犬の油で、その説明が、

液体は赤犬の血に菜種油と荏胡麻油を混ぜ合わせたものだ。味はしないが蝦蟇蛙の目玉を乾燥させ粉末にしたものも混入されているはずである。これらを口伝の割合で配合すれば、極めて引火性の高い油ができあがるという。

「油をかけられた」だけでもいいところを、このデティール! 楽しい。

「 」の中の句点

宣伝会議の編集ライター養成講座の受講生原稿の添削をした(半分ぐらい)。かっこの文の最後に句点をつける人がたくさんいて驚く。
「こんにちは。」
って書いてる。
なにかしらの理由があればそう書いてもいいけど、まあふつうは「こんにちは」と書く。句点はつけない。
っていうのは、手元にある本でもなんでもいい調べてみればわかることだと思うのだけどなー。(むかし学校教育では「こんにちは。」だったけど、今でもそうなんだろうか?)
といったような記述に関する基本事項もまとめるべきか。

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