「編集・ライター養成講座 即戦力コース 米光クラス」シーズン10特別講師陣

「編集・ライター養成講座 即戦力コース 米光クラス」のシーズン10がスタートします。おお、ついに10シーズン目。
今シーズンは、卒業生の中で活躍している卒業生4人(井上マサキオグマ ナオト岸田浩和青柳美帆子)にゲスト講師として登壇してもらいます。
シーズン10にもなると、活躍している卒業生がたくさんいます。
どのような活躍をしているか連絡をくれている人のなかから、受講生に講義できそう、かつ受講生と会うことよい化学反応(受講生とやりとりして、講座後でも受講生と一緒にやっていける可能性が高い)がありそう、などいろいろな要素を検討して4人を選びました。

それぞれ4人に、「いま何をしているか」書いてもらったので紹介していきます。

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メキメキというオノマトペがぴったりの大活躍、青柳美帆子。彼女に憧れてる人はたくさんいるだろう。そういう人は米光講座に来るがいいよ(←今考えた宣伝文句)。
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シーズン3卒業生の青柳美帆子です。
大学在学中に米光講座を受講し、エキレビでデビューし、そこからプロのライターとしての活動をスタートしました。
フリーライターとして数年活動したのち、アイティメディアに入社。
ビジネス系媒体の記者を経て、現在は「ねとらぼGirlSide」の担当編集長をしています。

【ねとらぼGirlSideってなんなのか】
ネット上の話題を取り上げるニュースサイト「ねとらぼ」の女性向けサブチャンネルです。
目指しているのは「ネット女子の毎日を愉快にする」こと。取り上げるネタは「ネット女子の毎日に関すること」です。
恋愛・結婚・出産・育児などのライフイベントや、働き方・生き方といった社会との関わり方、映画・舞台といったエンタメ情報、ネット女子の流行の解説、グルメやグッズなどの紹介など、時にゆるく、時に真面目に掘り下げています。

【どういう仕事をしているのか】
担当編集長ってどういう仕事をしているのか?といいますと
・媒体全体のカラーなどを考えつつ、企画や掲載スケジュールを立てる
・ネタを拾ってくる
・ライターさんにお願いして、もらった原稿を編集&アップする
・自分で書く
・取材しに行く
・取材に同行する
・ライターさんを探す
・媒体の目標などの進行管理をする
・記事以外の細かい手続きや新企画を粛々と考える
などなど……という感じです。2018年9月に正式にスタートしましたが、6月からいろいろと準備をはじめ、2019年1月でも走りながら考え試行錯誤している状況です。

【フリーライター時代は何をしていたのか】
エキサイトレビューとねとらぼを中心に、レビュー、ニュース、インタビューなどをやっていました。
紙媒体ではゲームやアニメムックでのお仕事が多め。百合、BL、Fate関連の本&企画に携わることが多かったです。

ほかにも他の人の企画を手伝ったり、評論系の同人誌を作ってみたり、給料日近辺にWebラジオをやったりと、ネットや書くことで遊んでいます。

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スポーツを中心に、原稿、インタビュー、放送作家と、幅広く活躍中のオグマナオト。
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シーズン2のオグマ ナオトです。
2018年の主な仕事を振り返ります。

【書籍】
豪快! 最強! サッカーヒーロー超百科 世界編』(ポプラ社)
小学生向けのサッカー読本です。
2017年に「日本編」を出してまして、
ロシアW杯開催にあわせて続編を出せました。

甲子園レジェンドランキング』(集英社みらい文庫)
こちらも小学生向けの高校野球読本です。
2015年に出した『甲子園スーパースター列伝』の続編的な立ち位置で、
平成最後の夏の甲子園開催にあたって
平成のスーパースターをランキング形式で紹介しています。

ざっくり甲子園100年100ネタ』(廣済堂出版)
夏の甲子園が100回記念大会ということで、以前、「週刊野球太郎」という媒体で書いた甲子園トリビアやいい話を大幅改訂して100本の記事にまとめたものです。
この本のおかげでいろんなラジオに呼ばれました。

【記事・コラム執筆】
エキサイトレビュー
最近はあまり書けてはいませんが、ライターとして本格デビューした媒体であり、一応、自分の本拠地はここだと勝手に思っています。

サイゾー:熱血!スポーツ野郎
月2回ほど、スポーツ媒体にまつわるコラムを寄稿しています。

早稲田ウィークリー
早稲田大学のOBや、早稲田スポーツにまつわるインタビューが中心。
今年だと、「早稲田と大相撲」「創部100年の早稲田ラグビー」「箱根駅伝」など。

その他、「週刊プレイボーイ」「Number」「野球太郎」といった媒体に寄稿しています。ずっと書きたかった「Number」に、ブックレビューですがようやくたどりつきました。

【人物インタビュー】
インタビューが大好きなので、スケジュールさえあえば、多少専門外でも受けることにしています。今年は例年より少なく、30人くらい?
一番バズった、といえるのが
Jリーグ最強助っ人GK・シジマールへのインタビューです。

【放送作家・構成作家として】
テレビ朝日「報道ステーション」スポーツコーナー
ニッポン放送「スポーツ伝説」
ニッポン放送「ニッポンチャレンジドアスリート」

上記番組に作家として参加しています。
役割についてはいろいろです。

年に1冊は本を出す、というのをここ数年課題にしていましたが、
今年は3冊も出すことができました。

でも、講座に通っていた当時は自分は本を出すとは想像もしておらず、
また、放送作家になるというイメージもまったくのゼロ。
その意味でもライターという仕事は、自分の取り組み次第で
いくらでも仕事の幅が広がっていきます。そこが難しいところであり、楽しいところだと思います。

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つづいて、講座で決めるプチ専門の「路線図」で百万円を獲得した男、井上マサキ。
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シーズン6の井上マサキです。
フリーランスでライターをしています。

米光講座では受講生がそれぞれ「プチ専門」を決めます。ニッチなジャンルの専門家になれば第一人者になれる、ということで、連載を想定した原稿やオフ会開催といった課題がありました。

僕が選んだプチ専門は「路線図」。鉄道に詳しい人はたくさんいますが、単純に路線図を「図」として愛でている人があまりいなかったんです。とはいえ「路線図の仕事ってあんのかいな」というツッコミは頭の片隅にありました。

2018年はその「路線図」がまさかの実りを見せた1年でした。

■Webメディアで路線図の短期連載を持つ
鉄道会社、ニュースメディアから「路線図に詳しい人」ということでお仕事いただきました。ITmediaは米光講座卒業生の青柳美帆子さんからのオファーです。
湘南モノレールの「まっすぐ路線図」を鑑賞する
あなたの知らない路線図の世界 - ITmedia ビジネスオンライン
 

■書籍『たのしい路線図』出版(西村まさゆきさんとの共著)
自身初の著書です。以前より西村さんと「路線図ナイト」というイベントを開催しており、路線図を愛でたりツッコんだり、という様子を編集者の方が見て、声をかけていただいたのがきっかけ。鉄道各社の許可を得て、約200点の路線図を集めた本になりました。

■路線図関連イベントに登壇
『たのしい路線図』発売関連で、路線図関連のイベントに登壇。初めて大阪で「路線図ナイト」を開催しました。

「小田急線の新しい路線図をデザインした木住野さんにいろいろ聞いてみよう」
路線図ナイトin大阪~路線図をながめて、いいねぇっていうだけの飲み会

『99人の壁』でグランドスラム達成
本を宣伝できたら……と、よこしまな考えで『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(フジテレビ)に応募。「99人を相手に、自分が指定したジャンルのクイズに5問正解できたら100万円」という番組なんですが、ジャンル「路線図」で番組史上3人目の100万円獲得者に。当日はフジテレビの仕事で取材にも入っていたので、自分でレポート記事まで書いてしまいました。

99人の壁を突破!路線図マニアのライターが100万円を獲得するまでの長い一日
 ・早押しクイズで100万円獲得する~テレビに出たエピソード募集~ デイリーポータルZ
 
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路線図というニッチな分野で、イベント、書籍、クイズ番組まで、嘘のような本当の話が続く1年に。壮大なドッキリなのではと怖くなるほどです。「プチ専門」の有意さを体現できた受講生ではないかな……と思います。

ただ、一度止まったらそれまで。路線図関連のインプットを絶やさず、リスクヘッジとして他の仕事(テレビ、企業広報/採用、体験レポなど)もきちんと育てねばと思っています。

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映像とライティングを融合させて新しい場をつくりだしている岸田浩和。
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シーズン2卒業生の岸田浩和です。
現在は、Webニュースメディアの映像と記事を作成したり、企業のプロモーション映像を作る傍ら、ドキュメンタリー作品を撮っています。

【映像作家へのみちのり】
一般企業で10年ほど勤めた頃、宣伝会議のウェブサイトを目にしたことがきっかけで、米光講座を受講しました。学生時代に、ルポライターや戦場カメラマンに憧れていた記憶がよみがえり、読者では無く取材する側に回りたいという想いが強くなりました。

講座が終わった後、友人の会社が東日本大震災をきっかけに立ち上げた「東北まぐ」( https://www.mag2.com/o/touhoku/2015/0111.html )というWebメディアで、インタビューを記事を書かせてもらうようになり、ライター活動をスタートさせました。

このとき、取材の合間に撮った缶詰工場の復旧を追いかけた映像( https://vimeo.com/74058670 )が、Facebook投稿をきっかけに映画祭にノミネートされ、最終的には海外映画祭にも進出。映像の仕事が舞い込むようになりました。

2013年に独立し、個人事業主として映像制作を本格化し、2015年に法人化。現在は、Webニュースメディア向けの映像取材と、企業向けのプロモーション映像作成を行っています。

映像の仕事は、大きく2つに分類できます。1つ目がWebニュースメディア向けのショートドキュメンタリー制作です。最近は主に、Yahoo!ニュース「特集」とVICE Japanの2媒体に、自分で企画した取材テーマのドキュメンタリー映像と記事を掲載しています。

2つ目は、企業向けに広告やプロモーション用の映像を作る仕事です。こちらは、企業や広告代理店からの依頼を受け、プロモーション映像の企画・撮影・編集を行って納品する仕事です。

【最近の仕事紹介】
1)Webニュースメディア向けの仕事

1:急増するブータン人留学生ーー人手不足ニッポンの労働現場支える(Yahoo!ニュース特集)
「幸せの国」として知られるヒマラヤの小国ブータンから、日本へ留学する若者が急増している。彼らは日本語を学びながら、食品工場や新聞配達など、人手不足に苦しむ日本社会を支えている。なぜ日本に来て、厳しい環境の下で働くのだろうか。彼らを送り出すブータン本国、そして受け入れる日本の語学学校と労働現場を取材した。

2:ミャンマーを癒すクレイジー・ドクター①〜④(VICE Japan)
内戦で荒廃したミャンマーの山間部に、換金作物の八角を植え、貧困対策と安全保障を確立しようと立ち上がった日本人医師の奮闘を追いかけた作品。2年にわたり2度の取材を行った。パート①~③は、VICE撮影チームのカメラマンとして帯同し、パート④では撮影と編集を担当した。

3:その「ゴミ」はどこへ?―― リサイクルビジネス、アジア市場で拡大中(Yahoo!ニュース特集)
アジアに輸出されるリサイクル資源の行方を、丸山ゴンザレス氏とともにレポートした。普段は目にすることのない、回収後のリサイクル資源(不用品や古着)の海外輸出先を、リサイクル資源会社/担当者の案内で追いかけた。

2)企業のプロモーション映像制作
・海外ブランド「フェイラー」の日本向けプロモーションhttps://www.youtube.com/watch?v=yBwDMOxYeCk&feature=youtu.be

・就活支援サービス「ジョーカツ」のプロモーションhttps://www.youtube.com/watch?v=pDPO84D15Ak&feature=youtu.be

・ユニセフのウクライナ紛争での活動レポートhttps://www.youtube.com/watch?v=uRp3ilMd0fQ&feature=youtu.be

・Googleの広告サービス紹介
https://www.youtube.com/watch?v=uRp3ilMd0fQ&feature=youtu.be

3)自主制作による作品づくり
・イガンムFC奮闘記ーースラムに誕生したサッカーチームの挑戦(制作中)
ナイジェリアのスラムに誕生したサッカーチームイガンムFCを追ったWebニュース向けドキュメンタリー。日本人オーナー加藤明拓さんとエバエロさんが、アフリカ特有のトラブルに巻き込まれながらも、国内トップリーグ昇格と、欧州有力チームへの移籍選手輩出を目指して走る愉快な奮闘記。

・「リスタートアップ」(制作準備中)
2006年に創業した、異端のゲーム会社「芸者東京」。世界初のARゲーム「ARis(アリス)」をはじめ、他に類を見ない作品を数々発表し、代表の田中秦生は、ゲーム界の寵児と呼ばれた。しかし、スマホの台頭とソーシャルゲームの波に乗れなかった同社は、2010年代に入って大苦戦。田中は情熱を失い、多くの社員が去り、会社は荒廃する。倒産が現実味を帯び始めた2017年秋、代表の田中は残りの資金をかき集め、残った社員とともに最後の勝負に打って出る。

・桜田 最後の100日
廃業を決めた京都の有名料亭「桜田」の最後の100日を追いかけた作品。孤高の料理人、桜田五十鈴氏の引退を通して、京都の和食と禅の繋がりを描いた作品。
 ・ニューヨークフード映画祭 2016 (米国)_最優秀短編賞&観客賞
 ・43回シアトル国際映画祭 (米国)_コンペティション部門ノミネート
 ・ニューヨーク・ジャパンシネフェスト (米国)_
 ・札幌国際短編映画祭(日本)_コンペティション部門ノミネート

【仕事のスタイル】
カメラを買ったのが、2011年の1月でした。映像制作の技術的な手法は、走りながら学ぶスタイルで何とかここまでやってこれました。仕事の土台にあるのは、米光講座で学んだ、「切り口」や「具体を積み重ねる」などの表現手法です。
ドキュメンタリーをキーワードに、広告からジャーナリズムにまたがる、様々な媒体やプロジェクトに挑戦しています。

ウェブサイト(https://www.kishidahirokazu.com/ )ウェブサイト(https://www.kishidahirokazu.com/ )

リンク
「編集・ライター養成講座 即戦力コース 米光クラス」卒業生がいま何をしているか
「編集・ライター養成講座 即戦力コース 米光クラス」のシーズン10

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