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FP1級(1級フィナンシャル・プランニング技能士)実技(面接)試験の受験記みたいなもの

さる2023年2月4日に行われたFP1級実技試験について書いておきたいと思います。

FP1級実技面接試験は、受験者数が少なく(今回は754人が受験)情報があふれているというわけではない試験ですが、note上でも検索すればいくつか記事がヒットしますので、試験制度の詳細はそちらを参照していただくとして、ここでは、なんというかまあ雑記・感想です。

FP受験に関してはマガジンにしておりますのでご参照。

受験にあたって 試験対策等

FP1級の学科試験の合格発表が2022年10月24日でした。合格発表を前に合格は間違いないと思っていたところなので、サッサと実技の対策をすればよかったんでしょうがそんなことはせず、本業も忙しかったので学科の合格発表まで何も手付かず。

合格発表後しばらくして、FP1級実技対策本としては公式唯一の書籍である『FP技能検定1級実技対策問題集(2020年度分収録)』を注文しましたが、届いても開くのはしばらくしてからでした。秋は忙しかった。

ようやく試験対策らしきものを始めたのは年末くらいでしょうか。もはやよく覚えてませんが。中心となったのはYoutube視聴(主に聞く方)です。

普段、朝の洗濯物干しと特に夜の食器を手洗いするときは、Youtubeを見(聞き)ながらするのですが、そのときのYoutubeが全てFP1級実技面接関係のものとなりました。

過去問解説(演習)しているチャンネルが数えるほどありそれは全て聞き、M&Aとかのテーマ別に税理士・会計士のせんせいのチャンネルを視聴していました。

Youtubeは全体的に見ればどうしたって娯楽なので、キチンと解説しているチャンネルってそんなに視聴数は多くないのですが、放送大学よりは退屈ではないし、有用です。良い時代になったもんだ。

年末年始にかけて対策問題集は一通り読みはしましたが、ホントに読んだというか眺めたという程度で、キチンと勉強はしてませんでした。

つまるところほぼ、ながら勉強に終始してました。

受験申込

実技の受験自体、直ぐにすることもなかったかもしれませんが、受験申し込み開始すぐの2022年11月11日に申し込んでました。そうでなきゃ、受験しなくていっか、となっていたかもしれません。完全に自営業なので昇進・昇給の条件になっているわけでも、誰かに取れと言われたわけでもないので。

受験料は28,000円です。当然自腹(必要経費にはしますが)。
受験を機に旅行へ行こう、というんでもないので、会場は日帰りで行ける東京。

なにかの手違いで受験票が届かなければいいなと思ってたんですが、年が明けたら1月中旬にキチンと受験票が届きました。

実技面接試験は写真添付必須ということで、以前取った証明写真を指定サイズに切り取って受験票に貼り付け。

2023年2月4日(土)の午後が受験日となっており、会場は東京駅八重洲口のとある貸会議室でした。

受験当日 会場まで

集合は午後なので、昼前に東京駅に着く電車に乗ることとして、そういえば駅まではバスで行ったんでした。ただでさえバスにはそんなに乗らないうえ、普段乗り慣れないバス停から乗ったものだから危うくバス停を間違えるところでした。バスの運転手さん、ちゃんと停まってくれた。

最寄駅からは新幹線は使わないまでもグリーン車で行き、車内ではひたすら定番質問であるFPの職業倫理と、不動産ですべきこと(公図取るとか現地確認とか)の暗唱をしてました。

東京駅チカで適当に昼食を取ればいいやと思っていたのが、土曜日ということもあってか想像以上に混んでいて、ふらふらして地下街の少し外れたところにある店が空いていたので入って親子丼を食べ、八重洲の地下街の休憩所のようなところで時間調整をして会場入りしました。

自分が会場へ着いた時にはほかの受験生は大方来ていたようで、とりあえずひとっところに集められました。100人ぐらいの人数はいたように思います。750人中、半分超の400人くらいは東京で受けると想像され、2会場で午前午後とやっているので、そんなもんでしょう。

ちなみにみたところ全員スーツ。自分もスーツにネクタイもしていきました。

面接まで

当初の全体集合からしばらく待機して、8人くらいのグループに分かれて別室へ行くわけですが、ここまでの待機時間がビミョーに長い。この待機時間中は手許の問題集やノートは見られる(スマホはたしかダメ)のですが、この期に及んで問題集を眺めたところでちっとも効果はないです。

別室に行ってからも、試験は一人ひとり順番にやっていくわけなので、待機時間が出て来ます。やはりこの待機時間が長い。集中力が切れます。前の席の人、完全に飽きてた。

なので、待機時間中に集中力を切らさずにいられるまとめノートがあるといいかもしれません。

面接本番

実技面接は、相続・事業承継が中心のPart1と、不動産が中心のPart2とがあり、当日どちらから受けるかは人によって違うのですが、わたしはPart1からでした。

PART1

どちらかというと本業に近いPart1の方が与しやすいと思っていたのでその点こちらが最初で良かったと思っていました。部屋の後ろにある問題閲覧スペースに行って問題を開いたところ、目に入ってきた「医療法人」の文字を見るまでは。

医療系は前職でも現在でもほぼ扱ったことがなく、ニガテとするところです。それこそYoutube(円満相続ちゃんねる橘せんせいどうもありがとうございました)を視聴して得た、医療法人には持ち分有り無しがあるのねー、ぐらいの生半可な知識しかありません。さらに、相続人候補者が非居住者。これはやられたなーと思いました。

そして、問題文を読む時間が短い。待っている間は長いけれども自分が読む時間はあっというまです。参ったなこりゃと思っているうちに面接に呼ばれました。

面接試験自体久しぶり、というか就職での面接以来だと思います。まあそりゃ緊張します。FPの職業倫理を6つ答えるお約束の質問は、どうも重複して回答したらしく、面接官から「それだけですか」と聞き返されました。

とにかく知ったかぶりも多少ありつつ、それでもわからないところは素直にわからないと回答し、面接終了。この時点で手ごたえなし。意気消沈。

PART2

気を取り直してPART2。PART1がむずかしめだと思われるやつだからPART2はきっと基本的なやつが出るはず、という淡い期待もありつつ待機。やっぱりこの待機時間が結構長い。飽き飽きしつつ自分の番になって問題閲覧。

PART2もおそらく論点としては初見(のはず)の問題。これはリバースモーゲージを知っているかが最大のポイントだということは把握。ここで挽回しないとちょっとツライので意気込んで面接へ。

面接官は女性でした。まあ性別は関係ないんですけど。

ここで、Part1を挽回しようと若干前のめりに答えていくも、リバースモーゲージの特徴をキチンと答えられず、さらに、リースバックの用語も答えられず。そういえば1年以内の日経新聞のマネーコーナーでばっちりで取り上げられてたなぁ…

それでこれも時間があっという間に過ぎて面接終了。これで解放。

帰宅して合格発表まで

会場を出たのが16時過ぎで、献血(400ml)をして帰ろうと、八重洲から秋葉原の神田川沿いにある献血ルームに行くのに、銀座線の日本橋から神田に乗るというあまり賢くない交通手段を使って秋葉原の献血ルームに寄ってみるも結構混んでいて断念。有楽町の方に行けばよかった。

エキナカでちょっとした買い物をする以外、途中寄り道をすることなく、すごすごと帰宅。

こりゃ、落とされても文句は言えないなという感じで、試験が終わった解放感はまるでなし。

すでに繁忙期に突入しておりやることはたくさんあったので、試験のことはもはやどうでもいい感もあり、日々の仕事に勤しんでおりました。

合格発表

2023年3月10日が合格発表でしたが、当日は確定申告関係の仕事だったので、それが終わって帰宅後Webをみたところ、氏名が公表されていたのでそれを見て1枚目に名前があることを確認。

数日後、はがきで得点内容が送られてきたのですが

顧客の問題点の把握:26
問題解決策の検討分析:34
顧客の側に立った対応:35
FP倫理と法令順守:25
計120点

ということで、ぎりぎりでの合格でした。

ただ、WEB上で他の人の得点を見ると、FP倫理と法令順守は大体の人が25点で、まったくもって謎な採点です。

ともかく、合格しましたよと。

最後にちょっとした助言

・試験当日の待機時間は間延びする
・問題読解時間は短い
・面接時間も短い
・知っている論点だからといって捲し立てたりせず堂々と
・知らない論点でもなんとか自分の土俵に持っていくべし
・知ったかぶりは良くない

・・・こんなところでしょうか。

本日は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

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