税理士事務所における大企業病(というか社歴長い弊害) っていうか半分宣伝

今回は税理士事務所のハナシです。「税金とかのハナシ」とあるのに、税金ではなく「とか」の比重が今のところ多くなっていますがそこはまあご容赦ください。


さて、世間には税理士事務所がたくさんあります。そしてその規模も、従業員が何百人~千人以上のもの(ただし、数えられるぐらいの数しかない)から、従業員数人、あるいはわたしのように税理士ひとりだけでやっているいわゆるひとり税理士まで、さまざまです。

どこかで規模別の税理士事務所分布を見た気がします…と思ってちょっとググったら経済センサスにデータがあるとのことで、早速最新版のデータをダウンロードしたものの、解析するのにちょっと時間がかかりそうで、今回の本題ではないためまたの機会にします。

(※)書いた後、経済センサスをよく見たら、どうも全事業所のデータが無くて見つけられなかったので、実際よくわかりませんでした。

税理士事務所として、従業員規模で最もボリュームゾーンとなりそうなのは体感的には数人~多くて十人くらいのレンジで、20人くらいの規模となるとだいぶ少なくなってくる印象を持っています。全国的にみても、税理士業界的には従業員が20名を超えてくるともう中規模以上とみていいです。

群馬県内に限ってみても、税理士事務所が何件あるのか手許にちょっとデータがないですが、税理士は800人を超えるぐらいの数で、税理士は一人だけという事務所の方が多いので、500件くらいかと推測します。いや、もっと多いかな。そのなかで、従業員が20人を超える事務所って、10はいくか、でも20はないだろな、っていう感覚です。率にして数パーセントですね。前橋市内には…あるかな…

さてそんな中、いよいよ表題です。大企業に値する事務所がほとんどないのに大企業病っていうのは形容矛盾甚だしいのですが、病理的には同じなので、なじみのある大企業病を用いました。

大企業病等は…とここで解説するのは控えます(適宜ググってください)が、現状維持しがちであるとか、社内(所内)の方を見て仕事をするようになるとか、そういったことです。

最近ネットスラング的にJTC(Japanese Traditional Company=伝統的日本企業)という言葉がありまして、だからダメな(生産性が低い)んだ、という文脈で揶揄的に使われますが、税理士事務所も、とくにそれなりの歴史を持っているところはまあ似たようなものです。

あくまで一般的論のつもりで述べますが、それなりに歴史のある税理士事務所において、特に問題となるのが、現状維持しようとする力が強いという点にあるかと思います。

たとえばわたしは、今後、会計ソフトとしては新興のfreeeを中心に据えていこうかと考えています。新興とはいえfreeeが世に出て少しは時が経ちました。当初は大々的にプロモーションをしてました。そんななか、いま前橋市、もっと広げて群馬県内でfreeeをキチンと導入しているところって数えられるぐらいしかなさそうです。一方、freeeを使ってみたいという人(会社)はそこそこいそうです(期待も込め)。

なので、独立開業したばかりのわたしとしては、業界的にはとても有名な会計ソフトの勧誘も熱心に受けたのですが、そちらは扱う事務所も多い一方、freeeを扱っていることを大々的に謳っている事務所は少ないので、後者の方がより勝機(商機)があると考えた次第です。
(以上、半ば宣伝)

freeeのような新しいソフトは、既存の古くからある税理士事務所にとっては、既存の顧客もいるし、昔ながらのやり方でやってきていてそれでやれてきているしで、導入する動機付けが乏しくなります。ある程度のところになったら、人間、現状維持をしていた方がラクですもんね。

どこの会社でも歴史が古いと、このやり方でずっとやってきた、というのがそこかしこにあるのではないかと思います。なかには、実はやる意味がほとんどなくなっているという業務・作業があるかもしれませんし、そんなことやらずにこうすればすぐに出来る、というものもあるかもしれません。

新入社員なり中途社員なりが入ってきて、これはもっとこうすれば良くなる、と声をあげたところで古参社員からの抵抗でいつしかその声が消え、中途社員は組織になじめず・・
えーと、このあたりのハナシはまた別途。

長くなってきて、まだまだ書こうと思えば書けるのですがとりとめがなくなってきたのでこの辺にします。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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