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転倒事故を未然に防ぐ極意:三支点理論(1)

今や交通事故による死者よりも転倒事故による死者の方が多い時代となっているとのこと。
転倒事故によってケガを負う事故は、死亡事故より遙かに多いはずで、毎日どれほどの人が転倒事故に遭っているかわかりません。

とくに高齢者に多いのは容易に想像出来ますが、治りが遅く、移動が困難になれば筋力も衰え、痛みばかりでなく、その後の生活に多大な支障を及ぼします。

こういう転倒事故を防ぐ、およそ誰でも、すぐに、簡単に、お金もかけずに出来る、いたって簡単で、効果絶大な「技」はないでしょうか。

それには極めて身近なところにありました。

転倒事故を未然に防ぐ極意:『3支点を保つ』=三支点理論

山登りでは常識以前の常識となっているようですが、足場が悪い所を安全に進む進み方は、この3支点移動です。

岩登りでは、両手両足を付けて4支点を確保し、そして1点だけ動かす。また4支点を確保し、次にまた1点だけ動かす。こうすれば常に3支点以上を保持できます。

この3支点の安定性はすばらしいもので、カメラ等の三脚をイメージすれば簡単に理解できるでしょう。
三脚は3支点だから安定します。
それが2支点だったらどうか? そこに留まることはできません。

人間の立位安定も同じ原理原則が働いています。
2支点よりも3支点の方が圧倒的に安定度は高いのです。
人間は2足歩行をしていますので、ついこのことを忘れるのでしょう。(以下、次回に)(極意塾投稿No.026)

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