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誹謗中傷された時の対応の極意:そんなことはありませんね理論

相変わらず極意塾的生活、すなわち、およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある技の実験・検証を続けています。

他人からいわれのないことで馬鹿にされたり、批判されたりするのは、大いにストレスになりますね。

心おだやかな幸せな生活を保つために、こういうときの対応をぜひ身に付けておきたいものですね。

極意塾では、かつて、「誹謗中傷に打ち克つ極意:うちやっておけ理論」を紹介しております。

そこでは、「何にもしないでうちやつておく……これが誹謗中傷への一番賢い対処法のようです」と記しています。

それはそのとおりとしても、その場で即否定・反論しておかないと、言われたことを認めたことにされかねません。

ひどいことを言う輩なんかはどうでもよくても、その場でそれを聞いていた人たちに誤解されたのでは面目ないし申し訳ないですね。

そこで、誹謗中傷された時には、即座に「そんなことはありませんね」と言っておく技を考え出しました。

その時の状況によって、「絶対にありません!」とか「あるわけないでしょう!」等と強く言ったり、「さあ、そんなことがありますかね」等とやんわりと落ち着きはらって言ったり、変化をつけてもよいですね。

「本当にそんなことがあるのかどうか、確認してみます。もしそうでなかったらどうするつもりですか?」等とステップを置くのも効果的ですね。

誹謗中傷する側は、相手の言うことを聞き入れるつもりも無ければ、その余裕すら無い場合が多いので、その時その場で反論しても、平行線を辿るか、火に油を注ぐことになりかねません。

したがって、いきなり理論で対抗するのではなく、単に「そんなことはありませんね」と言っておくだけにしておくほうがよい場合があります。

この技の効果としては、先ず、少なくとも、こちら側のダメージを大幅に軽減できます。

言われっぱなし、叩かれっぱなしではなく、全否定の強烈なカウンターパンチを喰らわせたようなものです。

また、一旦、「そんなことはありませんね」と全面否定しておくと、次の反撃の句が出やすくなります。

【私の体験】
実は非常に不愉快な体験からこの極意を考え出すに至りました。

ある日、私が「組織革新には、まず時間を守ることから始めるとよい」ということを、私自身の体験をもとに一生懸命話したことがあります。

その直後のシェア会で、なんと「いちばん時間を守らなかったのは野中さんです」と言い放った男がいました。

これは、ある旅行で団体行動していたときに、車で移動していたのですが、「野中さんだけが居ないことが何度かあった」という話でした。

こんなことを言われるとはまったく思っていませんでしたから、まずビックリしましたね(笑)。

これを聞いた瞬間、私は「このことを詳しく話していると一人あたり一分間という枠を超えてしまう、それはないようにしよう」と思いました。まさしく時間を守る実践です(笑)。

それと、最後に空港に向かうとき、荷物を全部持って出たのですが、集合時間までまだ25分もあったので、2分前にタイマーをセットして海を眺めていたのでした。

タイマーが鳴って、もう時間だなと思って車の所に行くと全員乗り込んだ後でした。(あ、もっと早い時間にセットしとくんだったな、失敗)と思いました。

それを思い出し「失敗したんです」と言ってしまいました。

時間を守りすぎて遅くなった(集合時間に遅れたわけではない)のですが、それを「失敗」と言ってしまってから、「あ、こんなことを言ってもわかるわけないか」と思ったときは後の祭りでした。

「いちばん時間を守らなかったのは野中さんです」というとんでもないことを認めてしまった形になってしまいました。

(しかし、話に対する感想を言うという場面で、感想を言うどころか、みんなの前で年長者の顔に泥を塗るというたいへん失礼なことをされた瞬間、この者との関係は完全崩壊ですね。こんなことをされればタダでは済まないのです。)

それとは別に、本当にそんなことがあったかどうか、一緒にいた人全員に個別に直接訊きました。

その結果は、
A氏「えー! そんなことあった?」。それだけで終わり。
B氏「そんなことあるわけないよ、何言ってんの!」。その後無関心。
C氏、10秒~15秒ほどじっくり思い出し「そんなことはないね。大丈夫だ」。
事実、そんなことはなかったのです(笑)。

よくよく思い出すと、「いちばん時間を守らなかったのは野中さんです」と言ったヤツが現れず、出発が遅れたことが少なくとも三回はありましたね。

結局、私だけが不愉快な想いをさせられたことになったのですが、ではその時どうすればよかったのか、何度も考えたものです。

結論は、「そんなことはありませんね」と全面否定しておく、というものです。

そんなことを言われるとは夢想だにしていない状況で、咄嗟に返さないといけない場面です。

取り急ぎ「そんなことはない」と反発しておけば、聞いている人が相手の言うことを信じてしまう状況は回避できます。

また、一発「そんなことはありませんね」と言うと、次の句が出やすくなります。
この場合なら、「本当にそんなことがあったのかどうか、一緒にいた人みんなに訊いてみますよ。もしみんなそんなことはないと言ったらどうします? こんな人の顔に泥を塗るようなことをしておいて、タダで済むとは思いませんよ!」ぐらいの反撃はすぐできたでしょう。

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