相変わらず極意塾的生活、すなわち、およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある技の実験・検証を続けています。

最近は、ただゆっくり行ってみる技を集中して試しています。
普段行っていることを、単に時間をかけて、速度を落として行うだけのことですが、そうすると心の動きがまったく違ってくることに何度も驚いています。

ただゆっくりやる、それだけのことですが、目安として、わかりやすく２分の１の速度で、ということは２倍の時間をかけてやるようにしています。

さらにはもっと遅く、超スローモーションでやってみることもあります。
そうすると、同じことをやっているのに、感じること、考えること、目に入ってくるものが変わります！
心の働きがまったく違ったものになる、という感覚です。

例えば、起きるという動作。
これを普段よりゆっくりやると、確かに「起きる」ということをやっているのですが、心のありようはまったく違ったものになっています！

歩くにしても、普段の半分のスピードで歩くと、それだけでまったく違ったことをしているようにさえ思われます。

買物でも、歩くスピードを半分にすると、直ぐに目に入ってくるものが違ったものになります！

馴染みの深いところでは、呼吸ですね。
ゆっくり吐いて、ゆっくり吸う。要するに深呼吸です。
これだけで緊張が取れたり、落ち着きを取り戻したりといった効果があります。

この技の効果は、次のことが見込まれます。
・普段とはまったく違った心持ちになる。
・発想の転換がその場で簡単にできる。
・たちどころに氣分転換になる。
・面倒だと思うことがなくなる

このスローモーション理論を実験していると、ごく自然に普段のスピードに戻っていきます。

その頃には、動き出す前には面倒だと思っていたことが少しも面倒でなくなっていたりします。

ゆっくり動くだけで心を変えることができる。
これを幅広く応用して、心のコントロールができれば、これは極意と言うべきでしょう。