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先ず「遊」より始めよ

桃鉄の世界編が出ましたね。電車ではなく飛行機で世界各地を飛び回ります。早速プレイしましたが、すごろくを進めるだけで楽しめました。
国名、位置、面積などを確かめながら進み、各国の特徴をイラストで知れたり、物件マスでは名所や食材を買うことができます。

私は先日イタリアに行ったので、ゲーム内でもマスを進めましたが、それだけで楽しかった旅行の思い出が蘇ってきました。笑
桃鉄には教育版のソフトがあります。「地理情報表示機能」によって、人口や特産品などの情報も写真と共に表示されるので、より地理や経済について学ぶことができるそうです。実際に一部の学校授業で利用されています。

世界で一番の人気ゲーム「マインクラフト」にも教育版があり、通常版以上にプログラミングや科学実験など、さまざまなことを学ぶことができます。
アイデア次第で自由にモノを設計し創造することができるので、創造力や問題解決能力を育むことができます。中学・高校で行われるPBL学習(問題解決型学習)の教材としても、活用されています。

こうした「遊びながら学べる」教材の登場によって、遊びと学びの境界が曖昧になってきたと感じています。
そもそも、遊ぶの英語「Play」はスポーツや楽器の演奏など、幅広い活動を指しますし、勉強の英語「Study」の語源は、夢中になることを意味します。ですので、もともと遊びと学びは似た意味を持っているのです。

そういったなかで「遊ぶと学ぶの違い」は何なのか。
私は「行動に対する意識の有無」だと思っています。

「遊ぶ」の言葉のイメージとして、哲学者などはよく「子犬がじゃれ合う様子」を例に出します。ただ楽しい、~してしまう、自由、それ自体が目的、といった意味合いが「遊び」の言葉にはあります。

そして、これは「やろう!」と思ってできることではありませんよね。「無意識」の状態だと思います。遊んでいるとき、あるいは夢中になっているときの状態を、その最中に言葉で表現することはできないと思います。その状態が「遊ぶ」ということだと思います。

一方で「学ぶ」は、講義を受ける、教材を読む、専門家の話を聞く、といったように、自ら意識的に行動することが多いと思います。
無意識のうちに〇〇をしてしまうのか、意識的に〇〇を行うのか、この違いが遊ぶと学ぶを分けるものだと、私は思っています。

また、遊んでいてワクワクしている状態、これが学びには大切だと、応用神経科学者の青砥瑞人さんは言われます。
いわゆるドーパミンが分泌している状態ですね。そしてそれは、ランダムな行動のなかで生まれると、この動画のなかでおっしゃられています。

理由はないけど行動する、そのなかで「あっ」と興味が湧いたときにドーパミンが分泌され、それを知りたい!となる。ですので、まずは「夢中になる」ことが一番大切だと思います。
遊びながら学ぶ教材が出てきておりますが、
「これがどう学びにつながるのかな?」などを考える前に、とにかく遊んでみる。夢中になって遊んでいるうちに、学びの意欲は自然と湧いてきます。そして、振り返ってみると自分自身に変化が起きていると気づく。その認知的変化が学びだと、そう思います。


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