今日の仕事帰りに、私は大学生の頃を思い出していた。きっかけは、当時ヘビーローテションしていた曲を久しぶりに聴いたこと。

当時、私はある男友達に夢中だった。彼の撮る写真、纏う雰囲気、やさしさ、才能、言葉・・・すべてが好きだった。彼は後に恋人となるが、付き合うまでの期間は毎日ジェットコースターに乗っているようなもの。喜んだり、悲しんだり、絶望したり・・・。その日々には、いつも音楽が隣にいた。

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「梶原って中毒性ある」

ある日、彼からLINEでそう言われる。

それってどういう意味？私にのめり込んでいるということ？それって・・・

頭の中はいろんな感情で埋め尽くされた。言葉にならない感情。ただ一つ言えるのは、間違いなく彼の好意が嬉しかったということ。

心は正直だ。ラブソングを聴いて、ただ素直に幸せな気持ちに浸っている私がいた。きっと、もうその頃から彼に恋をしていたのかもしれない。

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あれから時は流れた。
今、私はあの頃と同じ曲を彼の隣で聴いている。

指の先まで鼓動するほどのときめきを味わうことは、もうない。

でも。
心は正直だ。この曲を聴いて、あの頃以上に幸せな気持ちに浸っている私がいる。それは、今も私が彼に恋をしている何よりもの証拠だ。

▼某曲