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好きに消費し 好きにはたらく


自由に働きたい。

多分殆どの人が一度はこう思ったことはあると思う。具体的に自由って何?とか本当に覚悟をもって出来る?とかそういうことはおいといて。「あーもうなんか自分のペースでやりたいな~」みたいな軽い気持ちはみんな抱いたことがあるはずだ。

実は本当に最近、僕はこのことについて考えだした。目下真剣に自分の生き方について悩んでいる最中なのだけど、みんなが自由に働くにはどうすればよいのか。
そんなことをぐるぐる考えている中、色々な点が繋がって、自分の中にシンプルな結論が出た。

自由に働くって、自由な消費から産まれるものだ。

☆☆☆

元々、ぼんやりと考えてはいた。10年前、5年前に比べると僕らは十分自由に消費をしている。テクノロジーの、インターネットの発達で随分と自分の「好き」に出会いやすくなり、「個性」なんて言葉はまだ十分じゃないとはいえ、それでも認められやすくなったのだと思う。

今から10年後には副業も本当に増えていると思っている。「本業で稼いでから言え」なんて言葉もよく聞くけど、そもそも実際本業である程度稼げてる人がやるケースが多いとも思う。

個人的にはそれが合理的な解であるなら副業は賛成だ。
「好き度」と「稼ぎやすさ」、そして「各々のシナジー」。この3つが自分の理想の生活と噛み合っているのであればむしろ是非ともするべきだと思う。変数が3つある方が当然理想へ道のりは何通りも選びやすくなるはずだ。

シナジーという言葉も、個人的には少なからず実感している。金融営業から一般企業の経理財務、言ってしまえば金融営業マンとの折衝側にまわったというキャリア的にも感じていることはあるし、めちゃくちゃな大企業からベンチャーに行ったことで気づいたこともある。
複数の箇所にいることで、一箇所に留まっていてはわからなかったことに気づくことはそれなりにあると思っている。そうした観点からも働き方をもっと自由に、流動的にすることはとても良いことだと思っている。

でも、どうやって?

少しずつ開かれてきているとはいえ、多くの正社員は未だに副業は禁止だ。
少し嫌な話をしてしまうと、「定性的で測れないシナジーに期待するより、会社の利益に直結した動きができる時間を常に持っておいて欲しい」、というのが結構な会社の本音だろう。
これが絶対正しいか、と言われるとわからないが、1つの解であることは間違いない。営利目的の企業で働く上では、これも正しい、というのが正解だろう。

とはいえ僕らはもっと自由に仕事をするべきだ。そのためにどうすればいいのか?僕は働く上でのメリットばかり考えいた。が、ある一つの答えに行き着いた。

自分にとっての自由な好きに、みんなお金を使えばいいんだ。

☆☆☆

実は僕の中で点が繋がった瞬間というのは、先日行われたnote勉強会に参加している最中だった。

先に言っておくと、この勉強会、主旨としてはnoteをはじめたクリエイターに向けて、「どの様に発信していくべきか」を教えてくれる勉強会だ。この文章もその時言われたことを少しは踏まえながら書いたりしている。
最近僕はnoteをもはや発信ではなく自分の日記として使っているので、こうやってちゃんと文を書くのは久しぶりで少し緊張したりもしている。

そんな主旨を理解した上でちょっと申し訳ないのだけど、僕がこの勉強会に参加したのはややよこしまな理由だった。noteの運営会社(株式会社ピースオブケイク)自体に強い魅力を感じていて、求人をみて興味もわき、まずは会社に行ってみようと思い参加したという思惑だったのだ。

(結果会社のことは益々好きになり、めちゃくちゃ勝手にミッションビジョンに共感しているのだけど、僕は今自分のキャリアについてめちゃくちゃ悩んでいるので、その話はまた今度まとめようと思っている。)

僕のnoteの好きなところは、「治安がいい」ところだ。「優しい世界」であると言い換えてもいい。そしてそれを守った上で黒字化を目指している所にも惹かれ、話を聞いていた。
話を聞く中で、実際にそれら全てを同時に実現する様な施策をうっているんだなとも感じた。広告を排除したり、ランキング形式をとっていなかったり。

ただ、経理職とはいえ一応Webメディア業界のはしくれにいる僕としてもわかるのは、そのやり方は「主流の儲かり方」から大きくそれている。今のWeb業界はどうしたってマスを取りに行くやり方が主流だ。
その中で何故そんなやり方をするのか、そしてどうやろうとしているのか、話を聞く中でわかったことがある。

クリエイターにもっと自由に収益が発生することが自分達の理想であり、またそこに全力で経済を発生させようとしている。
今世の中がどうあるのかではなく、自分達が理想とする世界できちんと経済が発生する様、その仕組みを本気で作ろうとする。よく言葉にされている「クリエイターの本拠地になる」という言葉、まさにそれを本気でやっているなと思う。安い言葉で申し訳ないが、世の中を変えようとしているな、と本気で思わされたのは初めてだった。

☆☆☆

僕はこの時にようやく気付いたのだ。クリエイターにお金が発生する様にしている、とはすなわち、お金を使う側にそこにお金を使いたいと思わせるということだ。
言葉にしてみると当たり前なのだけど、僕の中で、それはその時ようやく気づけたことだった。

☆☆☆

実はnote勉強会に参加する前の週、僕は初めてnoteのサポート機能を使っていた。

その日は少し気が滅入っていた。そもそも何故か早朝に目覚めてしまい体調も優れない中で、朝一で気の重い話を人にしなければならなかった。

そんな時にあまりに最近自分が考えていたことを答えてくれるかの様な言葉を目にしたのと、これが正しい気持ちかはさておき、僕はなんだか人に対して何かをしたい気持ちになったのだと思う、少しではあるがサポートをしてみた。

サポート後に浮かびあがったメッセージに、とても嬉しい言葉が書いてあった。それはまさに、その時僕が一番「されたかったこと」だと、その時ようやく気付かされた。

僕がこの時したのは消費、すなわちお金を使う行為だ。なのに僕は、明らかに幸せな気持ちになっていた。今後も僕は、素敵なものに出会ったら月に1度くらいサポートをしていこうかなとすら思っている。
こういうことにお金を使うと、自分は幸せになれるんだな。
そう気づかされた出来事だった。

☆☆☆

結局、そこなのだ。何にお金を使うかで、人の幸せは決まるし、もっとみんな、自分だけの好きにお金を使っていくべきなのだ。
あまり考えずにとりあえず空いていた飲み屋に行くより、店員さんの接客が元気あって楽しくなれるあの店に行こうだとか、少し高かったとしても、一個一個焼きむらがあるパンを個人経営のパン屋さんで買う方がチェーン店よりワクワクしたりだとか。

多分、なんとなくで選んでるものに関して、僕らは目に付きやすいものを選んで生きている。

でもそうじゃなくて。
もっと自分だけの好きを探すべきだ。

僕は初めてサポートをした時、その人の言ってくれていた言葉がその時の僕にスッと入ってきてくれたからこそしている。
それはまさに僕だから入ってきたのだろうし、もっというと丁度その時僕がそういう考え方をしていたからという、ある種僕だけの奇跡的な瞬間にお金を使ったのだ。
結果として僕はとても元気をもらった。なぜかこちらがとてつもなく幸せな気持ちになった。

僕らはみんなそれぞれにいびつなのだ。
みんながみんな、好きなものもそれぞれ少しずつ違うに決まっている。
あなたのいびつさとしっかり噛み合うものを見つけて、そこに感謝と喜びを込めてお金を使う。
その時、あなたは間違いなく幸せなはずだ。

テクノロジーの発展は足元僕らのインターネットにマスと出会う方法を教えてくれた。
平均値が何かを簡単に調べられるようになり、80点の商品を誰もが容易につくり、80点の幸せを誰もが簡単に享受できる便利な世の中になった。

更なるテクノロジーの進化の中で、世界はローカルに戻る。

それも、選択肢を持ったローカルだ。

僕のあなたも、僕やあなたの嫌いな人たちですら、みんながみんな、自分の好きを探して、そこにお金を使い幸せに生きる世の中になっていくのだ。僕らは自分達の幸せが均一でないことを、もうだいぶ前から薄々気付けてはいる。

そしてそれぞれが自分だけの幸せに時間やお金を使うことが、みんなの働き方を自由にする。
全く均一じゃないものに、それぞれ価値が生まれ、経済が生まれていくのだ。そんな世界が、どんどん生まれはじめている。自分だけの働き方、自分だけのアイテムに、当たり前にお金が流れ始めていくのだ。

☆☆☆

最近、自分は何を成して生きていきたいのだろう、と考える中で。
「誰もが自分の好きとより簡単に出会える世界をつくる」という言葉が、自分の中のキーワードになってきている。

もっと、お互い好き同士が簡単に出会えるようになったら。探すことが簡単になったら。
お金をもらう方も、使う方も、そうじゃないことにお金を使っていた時より、お互いもっと幸せになるはずだ。幸せの総量が増えるのだ。

僕は、自分や、自分の大好きな人達が生きていくこの世の中を、そんな世の中にしていきたい。

きっともっと、優しい世界が待っている。








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