子どもは旅で成長する
今年のゴールデンウィークは義理実家で過ごした。
夫の地元は、山間の小さな温泉地。
背後には山が迫り、街の中心には渓流(鮎釣りもできる)、車で5分走れば海だって見えてくる。
子どもたちにとっては、そのすべてが最高の遊び場だった。
(私にとっては、長すぎた連休だった、笑)
さて、本日は義理実家で過ごす最後の夜。
明日は、早朝5時に家を出て、朝イチのフライトで帰京する。ああ、いまから家族5人分の荷造りをしなければ……。
けれども、私はそんなタイミングで「さぁ、note書くか」とパソコンに向かっている。
しっかり者(?)の自分が、「だめだめ!noteは閉じて。早く荷造りしよ?」と心の声でささやいてくる。
ただ、いま書いておかないと、このGWで感じた「子どもの変化に対する感動」が、日常のなかで風化しそうで。
ドライヤーで髪を乾かしながら、片手でポチポチとスマホを打っている。
今回は、旅先でひとまわり成長した4歳7ヶ月の長女について書きたい。
* * *
長女の個性を表す言葉は、いくつか思い浮かぶけれど、そのなかのひとつに「頑固」がある。
2歳から3歳なかごろまでは、その頑固さに手を焼いていた。
あぁ、ついに書いてしまった。
いままで文章ではストレートにかけずオブラートに包みまくっていたけれど、私は、長女の個性に完全にお手上げだった時期があったのだ。
一度「ダメ」と判を押したとたん、テコでも動かない子。
それが長女。
けれども今回の連休で、私が(勝手に)短所だと思っていたその頑固さは、「粘り強さ」へと変わったように思う。
たとえば、「自転車に乗れるようになったこと」と「温泉にはいれるようになったこと」が、この旅での私的、娘のハイライト。
どちらも、長女は一度失敗した。
自転車では派手に転び、共同浴場の温泉は熱すぎて入れなかった(余談だけど、夫実家付近は、自宅の風呂ではなく共同浴場へいく人が多い)。
私は、その姿をみて
「あーあ。長女ちゃん、またダメの判を押しちゃったな」
そう思った。
しかしながら、そんな私の予想は軽々と裏切られる。
娘は、自転車で転んだあと、ひとりで起き上がり何食わぬ顔で乗る練習を再開した。
何度も何度もつまずいてしまうけれど、その度に立ち上がって自転車にまたがる。
「お母さんは見ているだけ!」
思わず駆け寄り助けようとする私に、すかさず娘は釘をさした。
そして1時間後。ふらふらしながらも自転車を乗りこなしてしまったのだ。
ああ。すごいなぁ子どもって。
ほんの半年前は、自転車を買いにいった店先で転んでしまい、娘はテンションだだ下がり。結局、買わずに帰ったんだよね。
温泉だって、そうだ。
翌日も「温泉に行きたい」と自分から言い出して、ついに湯船に肩まで浸かれるようになったのだ。
「ふぅ。温まるぅ~」なんてセリフまで言うもんだから、急に娘が大きくなったようにみえて、思わず泣きそうになる(いや、泣いた。温泉のなかでよかった)。
* * *
いつもの日常を飛び出して、まったく違う環境で、たくさんの大人と、同世代の従兄弟に囲まれて過ごした特別な数日間。
またひとつ、子どもたちは逞しくなったように思う。
(宿泊最終日の縁側)
子供は旅で成長する
そんな、わが家のキャッチコピーが頭に浮かぶ。
日常生活で積み重ねてきたことが、突破要素の多い旅先で発揮できたのかも、ね?
それはそうと、親と過ごす期間なんて、ごくわずかだから。
これからもホームアローンばりの点呼をとりながら、家族5人で北へ南へ参上したいと思います。
思い出と感動を共有しながら。
(さ!荷造り!荷造り!!旅も良いけれど一番落ち着くわが家へと帰ろうっと)
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