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誰かの背中を押せる存在でありたい

本多宏一さん 1974年 東京都東村山市生まれ
広告デザイン・動画制作 PRプロデュース2020HH 代表
寄居町商工会青年部 副部長
本多幸弓さん 島根県益田市生まれ    
広告デザイン・動画制作 PRプロデュース2020HH マネージャー
ゴーゴーキッズダンスインストラクター

14年前に寄居町へ移住。現在は、寄居の中小企業向け広告やイベント・マルシェのフライヤーデザイン、タウンマップ・看板・動画制作、サイト・SNS広告など、町の企業・団体のイメージづくりからブランディングまで、PRをトータルプロデュースする2020HHを創業し、3年目を迎える。

もともとは、バンドデビューしたかった

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- 寄居に移住したきっかけを教えてください。

宏一:
いきなりですが、もともと僕はギタリストになってバンドデビューしたかったんです。笑っていらっしゃいますが、当時は本気でしたよ。でも、バンド活動を続けているうちに、レコーディングしたデモテープを売り出したり、バンドのプロモーションをする方が楽しくなって。

就職のタイミングで、そういうプロモーションの仕事を探していた時に、知人が銀座のデザイン事務所を紹介してくれて、「お洒落で、モテるかも」という気持ちからそこで働くことを決めました。(笑)

- そこから、どのようにして寄居へたどり着いたのですか?(笑)

宏一:そのあとも色々な職を経験してきましたが、結婚を機に新たな就職先を見つけようと思って、そんなときに、妻がチラシの募集で見つけてきてくれたのが、寄居町の印刷会社だったんです。

- 本当に偶然の出会いだったのですね。

幸弓:そうですね、ちょうど仕事を探しているタイミングだったので、本当にたまたまでした。

宏一: その時は入間市に住んでいたんですが、家賃も安そうだし、また新たな生活がスタートできそうで良いなと思い、移住を決めました。

当時は、"未知なる土地"というイメージ

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- 初めて寄居に来た時の印象はどうでしたか?

宏一:こんなこと言ったら怒られちゃうかもしれませんが、「東上線の小川町の先に、こんな町があるんだ。」というのが正直な印象でした。東京で仕事をしていたときは、小川町が一番終点だと思っていたので。

まさに、"まだ見ぬ場所、未知なる土地"というイメージでした。

- 移住して14年経つとのことですが、当時と比べて変わったことはありますか?

幸弓: 移住した時は、駅前のライフというスーパーが町の顔でしたが、今はそれが中心地のベルクに変わったという感じで、住みやすい町という印象は当時からほとんど変わらないかもしれないです。

宏一: ハード面でいう住みやすさは僕の中でも変わっていないのですが、最近地元の人と仕事で関わるようになって、町の人に対する新しい発見はありますね。

大切なのは、自分自身が相手とどう関わりたいか

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- 具体的には、どんな発見がありましたか?

宏一:
14年目にして、改めて人と人のつながりなんだな、と感じています。

当初は制作の仕事が多かったので、家にこもることがほとんどで、付き合いはあまりありませんでした。将来的には、東京に戻ることを考えてたんですよ。でも、家族はすっかり地元のコミュニティに馴染んでしまっていて、半ば仕方なく、寄居でもう少し頑張ってみようかなと。(笑)

僕も、3年前に商工会に入ってからは、同じように事業をしている同世代と悩みを相談するようになって、互いに刺激を受けたり、仕事を回したり、仲間が増えたことで気持ちにゆとりができて、ひとり酒も減りました。

- 地元の人とのつながりで、少しずつ町の印象も変わっていったんですね。

宏一: 最初は、すでに地元の輪ができていて、外から来た人をあまり歓迎してくれないのかな?と思っていたんですが、それは多分違くて。自分が町の人に対してバリアを張っていたというか、"自分はソトモノだ"と考えて閉じこもってしまっていましたね。

今は、自分自身が相手とどう関わりたいかが重要な気がしています。僕は寄居初心者で、町の皆さんは先輩だから教えてください!と入っていったらみんなウェルカムな空気で迎えてくれて、今はすごくいい関係が築けていると思います。
それはきっとどこに行っても同じで、自分次第なんじゃないかな、と。

町長と普通に会えたり、町の人とここまで交流できる場所ってなかなかない

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- 寄居町の商工会について、教えてください。

宏一: 商工会は全国にありますが、寄居町でも、自分で事業を立ち上げたいという人に対して、資金面や事業計画などを窓口としてアドバイスしてくれます。

寄居の商工会は、ここまでやっていいのかというくらいサポートが手厚いので、使わない手はないと思いますね。なにかやってみたいけどどう始めればいいかわからない、という人はまずは相談してみるといいかもしれません。

- 駅前スペース「まちタネ!」でお仕事をすることになった経緯は?

宏一: 商工会を通じて、駅前にコミュニティスペースができるから、家を出てそこで仕事してみない?というお誘いがあって。ゆくゆくは事務所を構えようと考えてはいましたが、今じゃないと思ってました。

半信半疑の中、ある日「まちタネ!」を運営するタウンマネージャーの上田さんを紹介されて。それまで、寄居の未来を真剣に考えていて素晴らしいけど、僕には縁遠い人かな〜と思っていたので、出会っていきなり「よかったらまちタネ!に入ってみませんか?」と言われて、正直驚きました。(笑)

僕たち家族にとっても願ったり叶ったりだったので、それからすぐに入居を決めました。自分が入ることで、少しでも上田さんのお役に立てればと。

- 実際に「まちタネ!」で仕事を始めてみてどうですか?

宏一: それまでは、打ち合わせ費用もかかっていたし、移動も大変でバッティングしてしまうことが多かったんです。でも、ここに来てもらえればスムーズに打ち合わせができるし、商工会の仕事もできるしで、一石二鳥だと思いました。

それに、町長と普通に会えたり、町の人とここまで交流できる場所ってなかなかないですからね。

入りづらいと感じていたのは、自分がバリアを張っていたから

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- 宏一さんは、商工会や「まちタネ!」を通じて地元の方と交流するようになったとのことですが、幸弓さんはどうですか?

幸弓: 私の場合は、キッズのダンス指導を始めたことが大きいですね。そこから地元のママさんたちとの関わりが増えるようになりました。

- どんなことがきっかけで始められたのですか?

幸弓:
きっかけは、慣れない土地での育児ストレスでした。
相談者もいなかったので、気分転換に町のスタジオでエアロビを始めたらハマってしまって。そこから、自分に自信の持てない子どもたちをサポートできたらという想いで、インストラクターの資格を取って教室を始めました。

自分に自信のない子たちが、自分で幸せを見つけられたらいいな、と。
そんなダンス指導であり続けたいと思っています。

- 素敵です。地元のママさんを通じて、町との交流が生まれたのですね。

幸弓: ママさんたちと関わったことで、徐々に町に溶け込んでいけるようになりましたね。私も主人と同じで、関わりが増えてはじめて、入りづらいと感じていたのは、自分がバリアを張っていたからだと気付きました。

当時は、どうしても"よそ者"という感覚が強くて、どういうふうに入っていいかわからなかったんだと思います。

寄居のママたちは皆とても元気で、子育てに対しても一生懸命

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- やはり、お子さんがつないでくれると感じるシーンは多いですか?

幸弓:
そうですね、子どもを介して大人がつながることも多いです。

宏一: 子どもが話す言葉からこの土地の方言を知ったり、子どもたちが持って帰ってくる情報は面白いですね。

そういう意味でも、子どもを通して地域との関わり方が変わっていった部分は大きかったかなと思います。

- お子さんのお話がありましたが、寄居の子育て環境はどうですか?

幸弓: 子育てのサポートは手厚いですね。高校まで医療費が無償だったり、他の制度も整っているので、子育ては非常にしやすい環境だと思います。
保育園も多いので、待機児童ゼロで、空きも沢山ある状態です。

宏一: 子育てで困っている人は、あまり見たことがないよね。

幸弓: そうかも。地域の人同士で助けあう空気感はありますね。

- 子育て世代で移住を考えられている方に知ってほしい寄居の魅力はありますか?

幸弓: 自然が多くて、保育園もたくさんあるので、お母さんが働きやすい!
スポーツも盛んなので、子育てしながらママさんもリフレッシュできると思います。寄居のママたちは皆とても元気で、子育てに対しても一生懸命なので、ぜひもっとたくさんのママたちに住んでほしいです。

宏一: 特に、お子さんにスポーツをさせたい親御さんは絶対に来たほうがいい!
寄居は、広い空き地も十分にあって仕事終わりに練習にも付き合えるし、鉄道3本と高速もあって交通の便もいいので、将来強豪チームに入れても通わせやすい。遠征にも出やすくて、選択肢が広がると思います。

柔道の新井選手、野球の原口選手、マラソンの設楽選手など、トップ選手も輩出しているので、スポーツ大好きな親子にはぜひ来てほしい!
という僕は、運動神経ゼロなんですけどね。(笑)

いつも誰かの背中を押せる存在でありたい

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- 最後に、これから寄居でチャレンジしてみたいことはありますか?

幸弓:
 現時点で考えているのは、外国人の先生を呼んで、本場の英語でダンスを教えてもらえるレッスンをやりたいと思っています。小学校でも英語の授業が増えているので、寄居にグローバルな空気を作りたいですね。

宏一: 2020HHという会社は、本多と林の2人のHで2020年に向けて頑張ろうと始めたんですが、そこから先は本格的に事務所を開いて、例えば妻がレッスンを開いたりできるコワーキングスペースを構えながら、広告というツールを使って創業支援や中小企業支援をする寄居の窓口になりたいと考えています。

夫婦で共通する想いとして、いつも誰かの背中を押せる存在でありたいと思っています。


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