将棋×サッカー

トークショーをやることになったのである。

プロ棋士の野月浩貴七段と、サッカーライターのいしかわごうさんを呼んで。

いや、「呼んで」というのは正確ではない。

野月先生は、モンテディオ山形のホームゲームイベントのゲストとしてクラブと天童市がオファーしておいで願うのである。阿久津主税先生も西尾明先生も一緒である。プロ棋士だからして、指導対局という本来(?)の仕事が用意されている。

いしかわごうさんは、そんな棋士の先生方や、漫画家の鈴木大四郎先生までもが将棋のまち・天童に集結して行われる将棋×サッカーコラボイベントの取材に来て下さるという。「将棋でサッカーが面白くなる本」の著者としては当然の挙動であるようにも見えるが、遠路はるばるご苦労なことである。

要するに、その日たまたま居合わせることになった二人に、「ちょっと早めに来て話してもらえませんか」と、振り返れば我ながら滅茶苦茶な依頼だ。

――どうも長くなりそうだ。

noteを始めることにしたのは1週間後に迫ったそのトークショーの告知をするためだからして、無駄に長い文章を読んでいただくのは本意ではない。そのあたりのいきさつはおいおいに書くことにすべきだ。

とにかく、トークショーができることになった。

しかし、18:00キックオフの試合であるにもかかわらず、トークショーの開始は13:30。ふざけているのか?と思う向きもあるかもしれない。でも、そんな不利な条件でも、やりたかったんだもん、トークショー。いや、これもまた不正確だ。本音を言えば、私が聴きたかったのである。この二人が将棋とサッカーについて話すのを。なんだったら観客は私一人でもいいくらいだがそういうわけにもいくまい。たくさんの人に来て、楽しい話を聴いてもらいたい。サッカーファンに、将棋を身近に感じて欲しい。サッカーと将棋を一緒に論じることの不思議な快楽を共有していただきたい。

そんなわけで、あるようでなかった将棋×サッカーコラボ界の大御所二人によるトークバトル(いつから闘いになったんだ)を聴くためなら、キックオフの4時間半前にスタジアムに行ってもいいよというもののあはれのわかる方、心よりお運びをお待ち申し上げております。

大きな声では言えないが、ゲームのチケットがなくてもトークショーは聴ける。大きな声では言えないが。





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