見出し画像

牡蠣とウイスキー、「厚岸」で心も熟成



二十四節気シリーズ「寒露」に出会ったのは2年前。某地の駅ビルフードモールでたまたま出会った1ショット1980円(税込)に、運転したこともないフェラーリかと唸った衝撃が、忘れられなくて。その一度きりの出会いを求めて、溜まったマイルやコインをこれ以上無駄にしまいと、厚岸だけで2泊3日を選びました。

厚岸町の飲食店限定「牡蠣の子守唄」。漁師町の厚岸にウイスキーが根付く為には、地元の人がまず飲めないとね。
カキキンさんで、かきえもん、まるえもん、そして生あさり
二十四節気シリーズ最新作「晴明」。奥には町の人たちの「牡蠣の子守唄」ボトルキープが。なんて贅沢な!
千歳飴のようなラベルが意外な二十四節気シリーズ「立冬」
厚岸湖を背に、厚岸大橋とサンセット&マジックアワー
ホテル五味さんのグリル、凄すぎるバックカウンター
二十四節気シリーズでもシングルモルトの大エース「芒種」と「寒露」。そして左端のグラスは、ホテル五味さんの樽で自家熟成バージョン!
2日目はサルロンカムイから。カキキンさんのお店は厚岸蒸留所以前からあるも、ずっと日本酒や何やとマリアージュを探していたそうな。
みんな牡蠣に目移りしますが、ボンゴレがこれって驚きすぎる!
ニューボーンの4を。
カキキンの最後は、再び「牡蠣の子守唄」をソーダ割りで。ニューボーン4のチェイサーとして。
ホテル五味さんに戻り、ニューボーンを1→3→2の順で。オリジナル(右)とホテル五味熟成を飲み比べ♪
ニューボーン1を飲み切る前に、3のセットが。
最後に、ビーテッドのニューボーン2。このあと締めに「芒種」「寒露」をハーフで飲むも、もう旨すぎて覚えていません…
月曜日の朝、朝ランと朝ごはんからの、通学風景とテイスティング
蝦夷鹿も通学?…迷子のようです

カキキンさんとホテル五味さんは全種あるものの、身体以上に財布も限界があるので、「シングルモルト」「ニューボーン」を優先して、ブレンデッドは飲みきれなくてよしとしました。「処暑」のラベルはすっごくそそったけど、当たり前に飲めすぎてありがたみや味をちゃんと認識できなさそうで…(涙)

もちろん、厚岸蒸溜所にも行きました。見学も試飲も販売もされませんが、初日は夏至が過ぎても3:43に日の出を迎える早朝ランで、最終日はホテル五味さんのガイドで。道の駅「コンキリエ」と五味さんだけは、工場の外にあるバルコニーを使ったガイドが認められています(有料)。
僕は無人の朝5時の風景と、地元の若い人たちが働く姿の両方を見られたので、恵まれました。地元で働き続けられる雇用、しかも世界に誇れる仕事を生んだのは、堅展実業さんのウイスキー愛はもちろんなのですが、遠い昔からこの未来を密かに見据えて、厚岸の風土が熟されてきたかのようです。

厚岸駅から3.5k、朝5時。

2泊3日、牡蠣やあさりやウイスキーの桃源郷を味わったわけですが、それと同じように時間を愉しめたのが、別寒辺牛川のカヌーツーリング🛶

泥炭があるからこその色。その流れはすごく緩やかやのに、長い年月で岸の木は倒木になったり、時を重ねて変化している様が、水面から感じ取れます。生命力が豊かでないと牡蠣が育たないと湿原の森を保全したり、この風土がウイスキーによかったり、観光に走って野生動物を餌付けすることもなく自然体でいる厚岸町は、ウイスキー造りのように焦らず熟成を重ねている気がしました。そこに行けば、自分自身も雑味を排して熟成されていくかのように。



厚岸を離れ花咲線で釧路に着いた時、即座に「ビル多い!」「人多い!」「人工的!」と感じてしまったのは、2泊3日でも厚岸に熟成されたからでしょう。

二十四節気シリーズはこの夏(たぶん)で7種目。まだ春分、夏至、秋分、冬至はなく、それらを冠したウイスキーにはどんなストーリーとメッセージがあるのか、そしてシリーズ24作が揃うと厚岸ウイスキーも10年に。過去現在未来…これほど飲む以外にも「時」を愉しめるウイスキーが、ほかにあるでしょうか。
僕らが旅に出る理由が、厚岸町にはありますね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?