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男子校生が考察する「esportsの流行らせ方」

最近リアル男子高(校)校生の日常というシリーズを始め、充実した毎日を過ごしているんですが、1度何故そのシリーズを始めたかという理由を自分の考えをまとめると共に、見てくださっている皆様にも伝えたいと思います。

僕は静岡esports team Quintetteに所属しており、その中でこのチームの知名度を上げると共に、esportsの知名度を上げる為に活動してきました。

そのため、内容は必然と「何かesportsに関連するものでないといけない」という考えをしていました。

しかし、今の世間体を考えた時、esportsという言葉やその内容だけで話を進めていても、「esportsに携わっている人」にしか話は伝わらず、「esportsに携わっていない人」には私が話している内容を理解したり、そもそも見てみようかなという動機を作らせる事さえ難しいのかなと感じていました。

チームにせよ、esportsにせよ、あまり馴染みのないものを伝えるためにはその中や業界から離れた場所、つまり"生産者"ではなく"消費者"に伝える努力をする事が必要だと考えるようになりました。

そこで全国的にも少ない男子校生徒という今の立場を利用して、学校がある日にその日起こった内容をまとめてブログにまとめようという考えに至りました。


以上がリアル男子高(校)校生の日常を更新しようと思った理由だが、このブログを書くために色んな視点からものを見るようになり、その観点から、徐々に「esportsを流行らせるためにはどうすればいいのか」という事が分かるようになってきました。

今回は、この活動を踏まえて男子校目線から考察する"esports"の流行らせ方について話していこうと思います。


※僕の学校での話を中心に話を進めていくので、多少のズレはあるかと思いますが、ご了承ください。



学生にとってのゲームとは?

以前男子校で流行っている"esports"という記事を書いた時にも述べたが、昼休みにゲームをやっているクラスメイトの数はほぼ全体を占めており、むしろ昼休みにゲームをやっていない人の方が少ないのが現状です。

しかし、休み時間(10分)の間にゲームをする人はかなり少なく、TwitterやInstagram、Tik TokなどのSNSを見ている人が多いです。

その中でゲームをするとなった時、短い時間でプレイすることができ、1人で気軽にできるゲームが自然と多くなります。

モンストは神殿周回や運極作りなど、マルチでやった方が効率がいいゲーム作りとなっているものの、〇周年などの特に盛り上がったイベントがない限りは時間がかなりかかってしまうため、短い休み時間にはやっている人が少ない印象です。

そして、家に帰っても部活終わりで夜9時、10時になるというのも日常茶飯事なので、ご飯を食べてお風呂に入ったら寝ると言ったようなスケジュールがほとんどです。

つまり、学生にとってのゲームとは短いとも長いとも言えないような時間(通行時、昼休みなど)に暇潰しとしてやるものという印象が強いように感じます。

Esportsにこれらの条件を当てはめて考えてみると、僕達男子校生徒にとっては長い時間をかけて順位を競うようなゲーム(MOBA、バトロワ系)は、特にゲームが好きではない限りかなり手に取りにくいジャンルなのかなと感じざるを得ない状況です。

しかし、クラスで人気のゲームを見てみるとウイニングイレブン、クラッシュ・ロワイヤル、最近だとモダンコンバットシリーズが人気で、対戦ゲームを中心に流行っています。

男子校ということもあり、特に異性の事を考えずに恥ずかしげなくゲームで盛り上がれますし、わざわざ隣のクラスからうちのクラスに来てモダコンやウイイレをしに来る子達がいます。


これらの情報をまとめてみると、自然と

"短い時間で、対戦できるゲーム"

が男子校では流行しやすいのかなと思います。
なんせ男しかいないので、勝った時には大声で叫んだり、大声で悲しんだり喜んだり、まさにそういう面では男子校が1番esportsしていると言っても過言ではありません。


友人を通じて分かった"クラッシュ・ロワイヤル"から学ぶesportsの課題

あまり友人が多いわけではありませんが、もちろん男子校と別の高校に通っている友人もおり、その友人にクラッシュ・ロワイヤル(以後クラロワ)を勧めてみたことがありました。

クラロワとは、1vs1のPvP(Player.versus.Player)で、エリクサーと呼ばれるコストを使用し、オートで移動や攻撃を行うキャラクターや呪文を召喚し、画面上下にある「タワー」を多く壊した方が勝ちという、まさに動くチェスの様なゲームです。

ただキャラクターを出すだけという簡単な操作性、愛着の湧きやすい箱庭感や可愛い小さなキャラクターに加え、やればやるほど身についてくる繊細な技術、テクニックが求められるようになってくるまさに「競技性」が強いスマホゲームです。

しかし、彼はあまりハマってくれませんでした。

正直、クラロワはゲーム性として少し難しい部分もありますし、ゲーム序盤は使えるカードも少ないので、好みではないのかなとずっと思っていました。

しかし、日々の活動を通して改めて彼がクラロワにハマらなかった理由を考えてみました。

そうすると、

僕のようなesports好きから見ればクラロワというゲームは「タワーを壊すこと」を楽しさの中心と思っている訳ではなく、「タワーを壊すまでの過程や競技性」に楽しさを感じている

ということに気づきました。
確かに、ウイイレなどのゲームはサッカーが始めるきっかけになっているのかも知れませんが、対戦できればそれでいいような気もしない事もありません。

そういう面では、esports的な競技性が含まれたゲームがスマホゲーでは求められているのかも知れません。

しかし、そんなesports寄りの傾向が見えてきているのにもかかわらず、一向に実生活でesportsという単語を聞く機会は少ないです。

それは、ゲームをやっている中であまりにもesportsという単語を見かけないことが原因かと思います。


そこで、僕からの提案なのですが、クラロワの中にある「フレンドバトル」を「esports」という名前に変えて欲しいなと思っています。


「Esports」が「Esports」である理由

少し、esportsについて話をしたいと思います。

Esportsとは簡単にまとめると、「競技性があり、プロアスリートが存在するスポーツ」だという概念が存在しています。

恐らく、"スポーツ"という誰もが1度は耳にする馴染み深い言葉と、スポーツにすら匹敵するであろう競技性やプロアスリートの様な夢のある文化を意味し名付けたと思うのですが、その結果、日本では少しその弊害が出ているように感じます。

メディア(主にテレビ)で報道されるesportsはプロや賞金についての話を中心に展開されていきます。

その結果、esportsとは「"ゲーム"のプロが行う"ゲーム"」と言う印象が強いように感じます。


僕はここに疑問を抱いています。


ゲームの競技性は今の日本ではあまり重きを置かれていませんが、今の20〜30代、10代に関しては必ず経験しているのです。

なぜなら、先程例にあげた様なゲームは対戦形式のゲームが多く、つまり、そのゲームの中には競技性が含まれているわけです。

ストリートファイター、スマッシュブラザーズなどを初めとした格闘ゲーム、ウイニングイレブンやパワフルプロ野球などのスポーツを題材としたゲーム、その他FPS、TPSなど、多くのゲームが"対戦"に重きを置いています。

多くのゲームが「esports的要素」を含んでいるのにも関わらず、多くのゲームがesportsという単語をゲーム内で取り入れていません。

まずesportsを流行らす為には、esportsという名前に潜む壁を壊す必要があります。

その壁を壊す1つの方法として、クラロワのフレンドバトルをesportsに変えて欲しいと思っているのです。


Esportsという言葉の"壁"を壊すためにEsportsという言葉を使う必要性

クラロワに限らず、フレンドバトルという言葉以外にもesportsと総称することが出来るゲームモードはいくつか存在すると思っています。

友達と協力し、他のプレイヤーを倒す「マルチプレイ」、友達同士が集まって友達同士で対戦し合う「プライベートマッチ、カスタムマッチ」、そして、フレンドバトル。

これらのゲームモードは基本的に大会でも使用されるものの、まとまった総称が現時点ではありません。

それらをまとめてesportsと呼べるようになれば、esportsという名前に潜む壁やハードルは低くなると考えていますが、ゲームによっては細かく設定する必要があったり、esports専用のルールに変えてプレイする必要があったりと、まだ少しこれらのゲームモード=esportsとは呼べないゲームも存在します。

しかし、クラロワではフレンドバトルをする際大会と同じルールで対戦するようになっています。

要するに、フレンドバトル=esportsという関係が成り立った数少ないゲームだと思います。
恐らくスマホゲーでは唯一ではないでしょうか。

実際、ぷよぷよ新作ではタイトルにesportsと表記されています。

対戦ゲームで初めてesportsを大々的に取り上げたゲームだと思います。

しかし、esportsを取り上げているゲームが少ないこともあり、まだまだ壁は壊せないのかなと思います。

そんな中でも現在ゲームユーザーの大半を占めており、esportsにも力を入れているクラロワが動いてくれることに意味があるのかなと思っています。


まとめ

現在esportsという言葉があまり流行っていなかったり、実生活で聞かないのは、まだまだesportsという言葉のハードルが高いところにあると思っており、そのハードルを下げるのも、esportsだという結論に至りました。

今回はあくまでも男子校視点でしたが、どうすればesportsがもっと良くなるかなどの意見が増えればいいなと思っています。

少し余談ですが、冒頭でも話した男子校で流行っている"esports"という記事を投稿した時、共学とかの意見も参考になるのかな?と言ったような反応を頂きました。

多くの人に読まれようと、読まれる人が少なかろうと、自分の視点からの意見が参考にならないことはないと思っています。

全ての人が関わることが出来る珍しい業界だと思っていますので、esportsに関わりたいと思っている方は、自分の出来ることや、是非僕の活動を参考にしていただければ大変嬉しく思います。

多くの方の意見を求めていると思いますので、ご協力よろしくお願いします。


その他意見、お待ちしています。



よろず
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静岡esports team Quintette
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