Esportsの会「ノンゲーマーの視聴者を増やす方法」議論まとめ#2
1月12日、Esportsの会で新たな議論が発足した。
議論のテーマは「ノンゲーマーの視聴者を増やす方法」についてだ。
現状、ゲームには様々なジャンルがあり、esportsのような対戦するゲーム以外にも、ポケモンやモンハンなどの敵が人じゃないゲームや、マインクラフトやどうぶつの森などそもそも戦うことに重きを置いていないゲームも存在する。
つまり、ゲーマーとは一括りにされるものの、ゲーマーの中にも様々な区分があり、esportsのようなゲームを好んでしない人々もゲーマーの中には存在している。
今回のテーマではこのようなesportsに興味がないそうのゲーマーも含め、ゲームをあまりやっていない人を“ノンゲーマー”と定め、このような層の人間をどのようにesportsに参入させるかという議論のまとめを、今回の記事ではまとめていく。
ノンゲーマーの視聴者層を増やす施策
今回の議論では、主に“esports”ジャンルのゲームのルールが複雑であったり、とっつきにくいことが原因ではないかという事に重きを置かれた。
それらに対しての改善
・最近のゲームはルールが複雑になっているため、簡単なルール説明があればいいかも
・テレビ中継などをして視聴率を稼ぐ
簡単なゲームルールを説明するという事は、非常に共感できた。
実体験を話させてもらうが、現在のesportsシーンで人気があるゲームは、歴史が長いゲームが多い。
リーグオブレジェンズやカウンターストライク、CODなど、10年以上の歴史があるゲームがesportsシーンのメインのタイトルとなっている印象がある。
しかし、我々高校生や10代の人間にとっては、このような人気のあるゲームはかなり“入りにくい”という印象を持たざるを得ない。
そのためにも、「意外と難しくないんだな」という印象を根付かせる施策がなければ、これからの未来を担うゲーマーには受け入れがたい状況が出来上がってしまうのではないかと私は考える。
そのためにも、このような簡単なゲームルールの説明は必要ではないだろうか。
ある程度の視聴者層を絞る
例…
・いわゆる“微課金”と呼ばれる層(20〜30代)のスマホゲーマーを対象にし、その層がよく閲覧するであろう攻略サイトにesportsの宣伝記事を投稿してもらう。
・Esportsの会に参加している人の“リア垢”(本名や本院が映った画像を設定しているツイッターアカウント。)にリツイートする事で、身近な人に宣伝する。
攻略サイトで宣伝記事を製作してもらうという発想は新鮮だった。
たしかに、現在の日本のゲームシーンはスマホゲームに集結しており、攻略サイトの閲覧数もかなり増えている印象を受けている。
そんな中、そのような攻略サイトで宣伝をするというのは、かなり有効な手段だと言えるのではないだろうか。
プロゲーマー×音楽
ロジクールやRazerなど、ゲーマーを対象とした音楽機器のスポンサーはよく目にするが、beatsやSONYなどの有名な音楽機器の会社がプロチームのスポンサーをしているのは、あまり見かけた事がない。
強いて言うなら、Rush GamingのSENNHEISERぐらいだろうか。
しかしゲーマーにとって“音”という存在はかなり身近であり、そして重要だ。
もし仮に、音楽番組などのCMにプロゲーマーを雇用すれば、esports業界全体の宣伝に繋がり、そしてesportsプレイヤーという職業の“キラキラした一面”がさらに光をますのではないだろうか。
プロゲーマーのダステルボックスさんが以前どこかのMVに出ていたのを見かけた事があるが、かなりかっこよかった。
しかし、なぜレーシングゲームなのかわからなかったし、なぜミュージシャンに負けていたのかもわからなかった。
なぜゲーマーがesports関連のゲームをプレイしないのか。
先ほども述べたように、ゲーマーとは一括りにされるものの
ゲーマーの中でも様々なジャンルに区別する事ができ、もちろんその中にはesportsに興味がない人もいる。
以前ツイッターでesportsについてアンケートを取った時、110人程度の人がアンケートに参加してくれた。(肝心な画像を無くしてしまいました)
その中で、ゲーマーなのにesportsに興味がないと答えた人間は、約20パーセントにも及んだ。
それらの理由に関しての議論が行われた。
・esportsを詳しく知らない
・esportsに関わる環境がない
・複雑なルールが多すぎる
という3つが主な理由なのではないかという意見が出た。
そのうちの、“複雑なルールが多すぎる”という点に対して焦点を当てて、話を展開していく。
先程述べた歴史の長いゲームにも言える事で、初心者には何が起こっていて
何をどうすれば展開が盛り上がるのかを理解できないため、新規プレイヤーを獲得できないという意見だ。
しかし、単純明快なことだけがesportsに求められていることではないという意見も出た。
例えば、数名の選手が横一列に水平に並び、単純な速さを競う陸上競技よりも、陸上競技よりもさらにルールが複雑な野球やサッカーがスポーツとしてメジャーであるというのは、決してルールがわかりやすいという点に人が興味を持ちやすい条件が揃っているわけではないという理由を述べた。
野球やサッカーは「点が入る」という明確なルールが存在するため、ルールがわからなくても見続ける事ができる。
FPSなどの人を撃つゲームは“人を倒す”という明確でわかりやすいゲーム性があるが、多くのesportsルールのFPSは、キルする事が直接の勝利には結びつかない事が多い。
そのため、FPSなどのゲームも、サッカーや野球などの「点が入る」という明確なルールには勝てない。
つまり、新規参入がかなり見込みにくくなっている。
つまり、“どこで面白さを感じるか”、“どこを見てて興奮するか”を明確化させる事が大切。
今回の記事では、この結論を答えとして定義させてもらう。
そのほかにも、ほかの競技シーン(ゴルフや将棋など)の状態についても触れていたり、ノンゲーマーの心理やなど様々な意見が飛び出していたが、これらの意見は今回の議論の答えからは少し離れているように感じたので、省略させていただく。
Esportsはスポーツなのか。という議論も行われていたのだが、今回の結論を見ても、少なくとも筆者の僕も明らかにesportsが発展するヒントはスポーツにあると思わざるを得ないので、スポーツはスポーツなのだろう。
少し宣伝させていただきます。
この記事を製作するにあたってのきっかけとなり、題材のメインでもある“Esportsの会”代表の四人、但木一真さん、荒木稜介さん、松本祐輝さん、小澤脩人さんのインタビュー記事がForbes Japanから投稿された。
貴重な話が多く飛び交っているので、是非ともご覧下さい。
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