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猫の営業部長、養老まる

愛猫まるを抱っこする養老先生が表紙のこの本。猫好きには言わずと知れた猫雑誌「猫びより」の人気連載、著名人たちとその猫のインタビューを単行本化したものだ。
撮影当時、まるは6歳。養老先生73歳。もともとは娘さんが飼い始めた猫だったが、養老先生にいちばん懐いているという。ドタドタ走ったり、机から落ちて捻挫したり、およそ猫らしからぬまる。「でもたまにそっくりなんです。同時にあくびしたりしますから」とは、秘書の山口さん。

鎌倉のご自宅でまると一緒に出迎える養老先生。

まると養老先生は散歩仲間。一緒だと普段は行かないような場所にも探検に行く。
「猫のペースに合わせてやったら、安心して遠出する。さりげなくちゃんと僕が来てるか見てますよ。でも、いつまでも帰りたそうにしないから、こっちが先に帰りたくなる。だってこいつは一日ヒマだけど、こっちは忙しいんだから」。

書類の上にどすんと文鎮のように居座る。

猫のいいところは、ワガママで気分でしか動かないところ。猫好きな人は、好きにしたい自分を猫に投影しているのかもしれない。その意味では養老先生も、典型的な猫型人間だという。

「猫は無駄なことも無意味なこともしない。つまりエコなんです。『この辺で抑えとけ』っていう基準とか加減を示してくれる。猫と暮らすってことは、そういうこと」。
われわれ現代人は、猫に学ぶことが多そうだ。

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